40年前発見のゴキブリの化石、恐竜時代の新属・新種と判明…「昆虫の進化を解明する重要な資料」指摘も

40年前発見のゴキブリの化石、恐竜時代の新属・新種と判明…「昆虫の進化を解明する重要な資料」指摘も

福島県いわき市で40年前に発見された「いわき琥珀(こはく)」に閉じ込められたゴキブリの化石が、チャバネゴキブリの仲間に分類される恐竜時代の新属・新種のものだと、福井県立大恐竜学部などの研究で判明した。触角などにはえている細かな毛が、夜間活発に活動する現代のゴキブリと共通しており、進化の過程の解明につながる可能性があるという。

 化石は体長8・42ミリ、体幅5・6ミリ。1986年にいわき市のアマチュア化石研究家・鈴木千里さん(77)が、同市から双葉郡に延びる白亜紀後期のコニアシアン期(約8700万~8600万年前)の地層から見つけ、福島県立博物館に寄贈していた。

 琥珀に閉じ込められたゴキブリの化石の発見は、国内初。押しつぶされた化石が多い中、ほぼ全身が立体的に保存されていた。薄く切断して詳しく調べた結果、触角の特徴などから新属・新種とわかった。化石の産出地にちなみ「オバリブラッタ・イワキエンシス」と命名された。

 体表には周囲の微細な動きや刺激を感知する器官と考えられている「感覚毛」が確認された。現代の夜行性のゴキブリと共通する特徴で、研究を主導した教育実践学研究所(東京)の相場博明所長は「白亜紀後期には夜行性だった証拠。昆虫の進化を解明する重要な資料だ」としている。

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