アップル、時価総額が一時5兆ドルを突破 エヌビディアに続く快挙
米国時間7月28日、アップルはエヌビディアに続き史上2社目となる時価総額5兆ドル(約819兆円)超えを達成した。同社の株価はここ数週間で急騰し、時価総額で世界最大の企業へと返り咲いた。
アップル株は28日の取引開始直後に一時1.8%高の342.89ドルまで上昇し、同社の時価総額は初めて5兆ドルの節目を僅かに上回ったが、その後は上げ幅を縮小した。
アップルは27日にエヌビディアを抜いて時価総額で世界1位の座を奪還しており、現在はエヌビディア(約770兆円)のほか、アルファベット(約639兆円)やマイクロソフト(約475兆円)を抑えて首位に立っている。
今年に入ってからの両社株の上昇ペースには開きがある。アップルが25%近く急騰しているのに対し、28日に1.4%下落したエヌビディア株の年初来上昇率は2.6%にとどまる。
企業の成長スピードは近年加速している。アップルは2018年に世界で初めて時価総額1兆ドルに達し、2020年には2兆ドル、2022年には3兆ドルの大台を突破した。その後、AI製品への需要激増に伴って多くのテック企業の時価総額が急増する中、4兆ドルと5兆ドルの大台を最初に突破したのはエヌビディアだった。
アップルは28日、米国の顧客向けに月額17.99ドル~の定額料金で最大2年間iPhoneをリースする新サービスを近く開始すると発表した。「Apple Upgrade」と名付けられたこのサービスは、後払い(BNPL)決済サービス大手Klarna(クラーナ)との提携により実施され、アップルの実店舗およびオンラインストアで提供される。なお同社はこれに先立ち、世界的なメモリー不足を理由にiPadやMacの最低価格を100ドル(約1万6400円)以上引き上げており、一部モデルでは1000ドル(約16万3900円)以上値上げしたモデルもあった。
アップルは長年にわたって「世界で最も価値のある企業」の称号を保持していたが、2024年にエヌビディアにその座を奪われ、その後にはマイクロソフトの追従も許した。同社は2011年にエクソンモービルを初めて抜いて以降、2010年代の大半で時価総額首位を維持し、その後はマイクロソフトと首位の座をめぐる攻防を繰り広げてきた。
競合他社と同様にアップルも過去1年間でAI分野への投資を加速させているものの、同社の支出予測は他社に比べると極めて少額にとどまる。2025年度における設備投資額は127億ドル(約2兆800億円)だったのに対し、アルファベットは今年2050億ドル(約33兆5900億円)の支出を計画しており、マイクロソフトとアマゾンも年間投資計画をそれぞれ最大1900億ドル(約31兆1300億円)、1450億ドル(約23兆7600億円)へと引き上げていた。
