Apple Musicに低価格プランが登場? Androidアプリベータ版に「要プレミアム」「スキップ制限」の文字列を発見
Apple Musicに、新たに低価格プランが導入される可能性があるとのうわさが伝えられています。
開発者のAaron Perris氏は、X(旧Twitter)への投稿でApple MusicのAndroidアプリのベータ版に、現行サービスには合致しない文言が含まれているのを発見したと述べています。
見つかったのは「Premium access required(プレミアムアクセスが必要です)」と、「Can’t skip any more tracks(これ以上トラックをスキップできません)」という2つの短い文章。Apple Musicには現在、「個人」「ファミリー」「学生向け」「Apple One」といった複数の契約方法がありますが、これらはいずれもユーザーの個人的環境よって選択可能なApple Musicへの入り口の違いであり、同サービスとしての内容に違いはありません。そのため、記事執筆時点では「Premium Access」というものは存在しません。また、Apple Musicのサービス内に「スキップ回数の制限」はないため、上記2つの文言は現状に矛盾した表現となります。
Perris氏自身はこの文言について「ラジオ局など、別の機能向けである可能性もある」と指摘しています。ただし、トラックのスキップ制限はSpotifyなどの競合サービスでは無料プランに取り入れられている仕組みもであり、Apple Musicが制限付きの低価格プラン導入を想定して用意した文言である可能性も考えられます。
ただ、Apple Musicが完全に無料のプランを導入するかどうかについては、疑問点もあります。Apple Music担当バイスプレジデントのオリバー・シュッサー氏は、今年4月にBloombergに対し、「『無料』はひどいアイデアだと思う。Apple Musicは無料プランを持たない唯一のサービスであり、それを誇りに思っている」と述べています。また、広告付き無料プランは音楽の価値を下げるとし、アーティストやソングライターへの適切な報酬を優先する姿勢を強調しています。
こうした背景から、Apple Musicは無料プランではなく「機能を一部制限した低価格プランを導入するのでは」との見方が有力視されているようです。上記文言からはフル価格のユーザーはスキップ無制限などの機能を引き続き利用でき、低価格プランのユーザーには一部制限が設けられるという構成が考えられます。
Apple Musicの現行プランは月額10.99ドル(日本では月額1080円。最初の1か月無料)で提供されています。いまのところ、ベータ版アプリへの文字列追加という段階であることから、近い将来に何らかの発表が行われる可能性はあるものの、現時点ではプラン追加などについて確定的な情報は出ていません。
