地球の未来を変える 県が着目したのは「牛のげっぷ」 “新設備”を公開 愛知
地球の未来を変えるため愛知県が着目したのは、「牛のげっぷ」。県独自の研究を進めるうえで欠かせないものがお披露目されました。
車を入念に洗浄し、防護服に身を包み…厳重な管理の先にたどり着いたのは、愛知県の農業総合試験場。
ここで行われたのが「牛のげっぷを測る装置」の完成お披露目会です。
でもいったいなぜ、げっぷを測定する必要があるのでしょうか?
「畜産メタン削減実証事業、こちらの概要について2024年度からですが、牛のげっぷに含まれるメタンガスを削減する取り組みというものを始めてきたというところです」(農業総合試験場長 伊藤寛泰さん)
その答えは「地球温暖化対策」です。牧草などを食べて育つ牛は、食べたものを胃の中で微生物に発酵させて消化します。その過程で、地球温暖化の原因となる大量のメタンガスが発生。これが、げっぷとして大気中に放出されてしまうといいます。
その量は、成牛1頭あたり1日に最大600リットルほど。数字だけを比べれば、浴槽2杯から3杯分に相当します。
メタンを減らす取り組み
新たに完成した測定器でげっぷにどれくらいメタンガスが含まれるかを確認し、メタンガスの発生を抑えるエサの開発などにつなげるのが狙いです。そして、8日―。
「牛になった気分で実証の測定器を見たい」(大村知事)
牛の着ぐるみを着て登場したのは、愛知県の大村秀章知事。
理解を深めてもらおうと、搾乳機器やエサを使ってどのようにげっぷが測定されるのか自らデモンストレーションしました。
「牛を搾乳している間にエサを食べて、食べている間に吐く息を取って測定する」(大村知事)
牛になりきった知事は、エサを食べて、モグモグする素振りも。
「生産・流通・消費と一貫して牛のげっぷのメタンを減らす取り組みを、すべての段階の皆さんに協力していただければありがたい。そういうモデルを愛知から作って全国に広げていきたい」(大村知事)
この測定器の導入によって、県が進める試験研究は、今後、本格的に動き出します。
