「自分を食べる」宇宙船を開発、低予算で深宇宙到達への道を開く

「自分を食べる」宇宙船を開発、低予算で深宇宙到達への道を開く

「自分自身を食べる」宇宙船を、英国の宇宙スタートアップ企業が開発中だ。開発者によれば、燃料タンクそのものを消費することで、限られた予算の科学者でも深宇宙や、特殊な軌道へ到達できるようになる可能性があるという。

この宇宙船は「自分自身を食べる」――。開発者によれば、燃料タンクそのものを消費することで、低予算でも深宇宙や、特殊な軌道へ到達できるようになる可能性があるという。

「この長く黒い部分が推進システムだ。ここが我々の宇宙船で最も興味深い、“自己消費”する部分である」

メリディアン・スペース・コマンド創設者のサム・リチャーズ氏は、燃料タンクはポリマー製で、過酸化水素が充填されていると説明する。

メリディアン・スペース・コマンド創設者のサム・リチャーズ氏

「タンクの内側にはねじ山が切られている。底部のエンジンヘッドにはスクリューがあり、モーターで回転する。モーターに電力を供給するとスクリューが回転し、エンジン内部へと進んでいく」

圧力が高まることで過酸化水素が過熱プロセスを経て供給され、ナイロン製のタンクが燃焼し、推力が生み出される。つまりこのエンジンは、燃焼の過程で自らの構造そのものを消費する仕組み。質量が減少することで、宇宙船はより多くの物を運んだり、より多くのエネルギーを確保できるという。

「太陽系内部の非常に高エネルギーな領域や月、さらには多くの人工衛星が存在する静止地球軌道の外側といった場所に、小型ペイロードを送ることが可能になる。こうした場所こそ科学が到達したい場所だが、これまでは費用がかかりすぎて不可能だった」

大型ロケット1基で複数の衛星や宇宙機を打ち上げる、商業ロケットの「相乗り」で宇宙へ運ばれることを想定している。

フランスの宇宙スタートアップ企業が開発した、この「自分を食べるエンジン」には、低コストで深宇宙に到達できるという点のほかに、軌道上に残る宇宙ごみの発生を抑え、より持続可能であるというメリットもあるとされている。

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