ChatGPT、アップルの「ヘルスケア」と連携へ? コード内にアイコン発見

ChatGPT、アップルの「ヘルスケア」と連携へ? コード内にアイコン発見

「ChatGPT」に健康関連の質問をする際、よりパーソナライズされた体験が近いうちに得られるかもしれない。MacRumorsのAaron Perris氏が、iOS版ChatGPTアプリのコード内に隠されたApple「ヘルスケア」のアイコンを見つけたという。このアイコンには、アクティビティや睡眠、食事、呼吸、聴覚に関するラベルが付いていたとされており、「ヘルスケア」アプリが近くChatGPTと連携できるようになる可能性を示唆している。

 ChatGPTに「ヘルスケア」の健康・フィットネスデータへのアクセスを許可すれば、健康に関するアドバイスをChatGPTに求めた際に、よりユーザー向けに最適化された回答が得られるようになるかもしれない。ただし、この連携が本当に実現するのか、いつどのような形でプラットフォームに組み込まれるのかは、現時点では確認されていない。

 AppleとOpenAIの担当者は、本件に関するコメント依頼にすぐには応じなかった。

 セキュリティやプライバシー保護についても、現時点では不透明なままだ。Appleの「ヘルスケア」は現在でも、ユーザーの同意にもとづき、一部の連絡先や医療機関、サードパーティーアプリとデータを共有できる(設定や権限は変更可能だ)。問題は、明確なAI向けの安全策がないまま、ユーザーがこうした高度に機微な情報の提供にどこまで安心感を持てるかだ。

 現在ChatGPTは、「apps」と呼ばれる機能を通じて、「Google Drive」「Peloton」「Spotify」「Zillow」「Slack」「Dropbox」など多数のサードパーティープログラムと連携している。

 ChatGPTには生活や家計、さらにはウェルネスに関する質問もできるが、そのアドバイスの正確さには疑問が残る。

 専門家のあいだでは、健康上の不安に対処する手段として汎用チャットボットに頼ることの危険性を指摘する声が高まっている。こうしたAIモデルは資格を持つ医療従事者ではなく、診療を提供することもできず、常に真実を語るわけでもないからだ。身体的な不調の自己診断や、専門のカウンセリングや治療の代わりとしてチャットボットを使うことは推奨されていない。OpenAIの経営陣でさえ、ChatGPTには誤った情報を生成してしまう、いわゆる「ハルシネーション(もっともらしい嘘をつく現象)」が起こり得るとして、すべてを鵜呑みにせず慎重に判断するよう呼びかけている。

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