待望の“脱Lightning” Appleのワイヤレスマウス・キーボードが「USB-C」に刷新される
米Appleは10月28日、新型「iMac」の発表にあわせて、同社のワイヤレスマウス「Magic Mouse」、ワイヤレスキーボード「Magic Keybaord」、ワイヤレストラックパッド「Magic Trackpad」の新モデルを発表した。いずれも、充電端子がLightningからUSB-Cに刷新されている。
Magic Mouseの新モデル「Magic Mouse(USB-C)」は1万4800円。ホワイト、ブラックの2色展開。表面はMulti-Touchに対応しており、Webページのスワイプなどシンプルなジェスチャー操作が可能。充電式バッテリーは1回の充電で約1か月以上駆動できるという。
Magic Keyboardの新モデル「Touch ID搭載Magic Keyboard(テンキー付き)(USB-C)」は2万7800円。指紋認証「Touch ID」に対応し、キーはホワイト/ブラックの2色展開。日本語配列、英語配列(US/UKの2種類)、韓国語配列、中国語配列(拼音/注音の2種類)を用意する。
テンキーレスのMagic Keyboardも用意。Touch IDモデル「Touch ID搭載Magic Keyboard(USB-C)」は2万1800円、Touch IDが付属しない「Magic Keyboard(USB-C)」は1万4800円。ホワイトのみのラインアップとなる。
Magic Trackpadは、「Magic Trackpad(USB-C)」として2万1800円で販売。ホワイト、ブラックの2色で、さまざまなMulti-Touchジェスチャーと感圧タッチテクノロジーに対応。トラックパッドの表面の下にあるセンサーが、指が加える圧力の微妙な差を感知することで、より多くの機能を呼び出せる。また、Apple Vision Proとも連携でき、3D空間でアプリを並べ替えたり、複雑なスプレッドシートを操作したりできる。こちらも1回の充電で約1カ月以上駆動可能。
いずれも編み込み式のUSB-C充電ケーブルが付属する。
なお、iMacには同一カラーのMagic Keyboard(テンキーレス仕様)/Magic Mouseが付属。オプションでMagic Trackpadも選択可能だ。
ついに「Magic Mouse」もUSB Type-Cに! しかしAppleの強い意志を感じる例の“アレ”はそのままで…
Appleが10月28日に発表した新型「iMac」は、M4チップ搭載など順当ともいえるアップデートでしたが、あわせて周辺機器の「Magic Keyboard」「Magic Mouse」「Magic Trackpad」も接続ポートがLightningからUSB Type-Cになった新モデルに一新されました。
必要なケーブルが減ってユーザー歓喜……のはずですが、Magic Mouseについてはガッカリという声も少なくないようです。その理由は…
Magic Mouse
Magic Mouseは言わずと知れたApple純正のワイヤレスマウスです。ボタンやホイールのないシームレスなデザインでありながら、マルチタッチセンサーによって左右クリックやホイール操作、ジェスチャー操作が行えます。初代モデルは2009年10月に登場し、2015年のモデルで現在のデザイン(充電式、Lightningポート)となりました。
しかし、当時から話題になっていたネガティブな要素があります。それは本体底面にLightningポートが配置されているため、充電時に本体をひっくり返してケーブルを真上から挿す必要があるところです。つまりどうなるかというと…
ひっくり返してデスクに置くとマウスの曲面によって本体がぐらつく上に、上に向かって伸びたケーブルの取り回しも美しくありません。Appleらしからぬ不格好な見た目に、日本に限らず世界各国でネタにされています。
半分ジョークかもしれませんが、先日のApple幹部による発表の予告ツイートにも改善を求める哀愁漂うリプライが…
念のためポジティブな部分も紹介しておくと、Magic Mouseは1回の充電で約1カ月以上もつとされており、頻繁に充電が必要な製品ではありません。よってMacでの作業を終える度にMagic Mouseをひっくり返し、ケーブルを上から挿して“とどめを刺す”作業が毎晩あるわけではないのです。
であればと、Appleは洗練されたデザインを優先しているのかもしれません。確かにMagic Mouseは全周囲から見ても見た目はピカイチです。ここに穴があったら、そのデザイン性が崩れてしまうというのも理解できなくはありません。
今回の新しいMagic Mouseを見て、Appleは世間の声に揺らぐことなく、このスタイルを貫くという意志を感じ取れました。ユーザーの選択は自由だし、世の中には使いやすいMac対応のマウスはたくさんあります。あなたはどうしますか?
Magic MouseがUSB-Cになっても、充電時の切なさは変わらない
考え直してくれるって信じてたのに。
本日、M4チップ版iMacの発表と同時にアップデートされた周辺機器たち。Mac用のMagic Keyboard、Magic Mouse、Magic Trackpadなどが軒並みUSB-C対応へリニューアルされました。
で、僕が気にしていたのは、その充電機構! 以前のLightningモデルは充電端子が底部にあったため、充電時には仰向けになって線を刺されている無惨な姿。まるで力尽きたセミ(通称セミファイナル)。
それがUSB-Cの新モデルになってどうなったか? …というと、もうトップ画像でネタバレしていますが、充電端子の位置は変わりませんでした。セミ継続(セミコンティニュー)でございます。
この構造の問題点は、無様なだけじゃなくて充電しながら使えないってところなんですよね。いくら急速充電に対応しても、10分や20分は虚無な心でセミを眺めるしかないわけでして…。
まぁ、Magic Mouseのシャープなフォルムを維持することを考えると、端子を置く場所はココしかなかったのかもしれませんけどね。あぁ、デザインって難しいんだなぁ。