津波は石川・珠洲で最大3・6mか、新潟県にかけて2~3m超だった可能性…研究チーム分析

津波は石川・珠洲で最大3・6mか、新潟県にかけて2~3m超だった可能性…研究チーム分析

 石川県能登地方で1日に発生したマグニチュード(M)7・6の地震に伴い、能登半島各地や新潟県にかけた広範囲で、2~3メートル超の津波が到達した可能性があることが専門家の分析で分かった。気象庁の観測はトラブルが相次ぎ、津波の高さは「数十センチ~1・2メートル以上」としか把握できていない。実際には、はるかに高い津波が押し寄せたとみられる。

 国立の建築研究所と東京大の研究チームは、国土地理院が示した断層のデータを基に、各地の津波の高さをコンピューターで計算した。その結果、被害が集中した珠洲市では最大3・6メートル、能登町でも3メートル程度の津波がきた可能性があることが明らかになった。ほかにも、輪島市の舳倉(へぐら)島で2メートル、志賀町2・5メートル、新潟県上越市で2メートル程度との計算結果が出た。

 気象庁の観測では、珠洲市に設置した潮位計が地震直後に観測不能になった。輪島市の観測点は、1・2メートルまで潮位が上昇した後にデータが途絶えている。能登半島では唯一、七尾市で50センチという観測結果があるほか、新潟県では柏崎市で40センチが観測されていた。

 建築研究所の藤井雄士郎・主任研究員は「あくまで計算で得られた結果だが、津波は当初考えられたよりも大きかった印象だ。半島の東沖で津波が増幅され、広がった可能性がある」としている。

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