海洋プラごみでコアホウドリ衰弱死 日本近海 死骸100羽の9割の胃で確認

海洋プラごみでコアホウドリ衰弱死 日本近海 死骸100羽の9割の胃で確認

 海洋へのプラスチックごみの流出が国際的な問題となる中、日本近海に生息する絶滅危惧種の海鳥コアホウドリ約100羽の死骸のうち、9割の胃からプラスチック片が見つかったことが、北大大学院などの調査で分かった。コアホウドリはほとんどを洋上で過ごし、海洋環境のバロメーターとされる。今秋には釧路市沿岸でも、ゴム手袋を飲み込んだ個体が発見された。道内への海洋ごみの漂着量は国内で最も多く、専門家は「北海道を含む日本近海でも海洋ごみの問題は深刻化している」と指摘する。

 北大大学院水産科学院などの研究チームが、2014~18年に、主な生息地の小笠原諸島周辺で計96羽のコアホウドリの死骸を回収し、今春までに解剖を終えた。このうち87羽の胃から、ビニール袋の破片や釣り糸、プラスチック製品の材料となる粒状の「レジンペレット」などが確認された。

 コアホウドリは夏から秋にかけ、北海道沖などの洋上を広範囲に移動する。海面近くのイカや小魚を食べるほか、消化を助けるため小石を飲み込むことから、日本近海で海洋ごみを誤飲したとみられる。

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