鳥のように眠る新種の恐竜 モンゴルで全身骨格発見 北海道大など

鳥のように眠る新種の恐竜 モンゴルで全身骨格発見 北海道大など

 北海道大などの研究グループは、モンゴルで新種のアルバレッツサウルス類恐竜の全身骨格化石を発見し、モンゴル語などで「素早く小さな竜の爪」を意味する「ヤキュリニクス・ヤルウイ」と命名した。約7000万年前(白亜紀後期)の恐竜で、鳥類が眠っているときのような状態で発見。論文は16日、米科学誌「PLOS ONE」でオンライン公開された。

 化石は2016年8月、同大の小林快次教授らがゴビ砂漠南西部ネメグトでモンゴル古生物・地質研究機関と合同で実施した発掘調査で発見された。アルバレッツサウルス類は一本指しかない短い前脚と鳥のような特徴を持つが、見つかった化石には、すね骨近くに大きく発達した突起があるなど固有の特徴があり、新種であることが分かった。

 研究グループによると、頭部を体に埋め、後ろ脚を畳んだ状態で発見されており、現在の鳥類が眠るときの姿勢に似ていた。体温が下がるのを防ぐための行動とみられ、これまで分かっていた鳥類の休眠行動の起源をさかのぼることができたという。

 小林教授は「恐竜がどのように鳥に進化したかを研究する上で、化石になりづらい『行動』が残っていた点は注目されるのではないか」と話している。

🍎たったひとつの真実見抜く、見た目は大人、頭脳は子供、その名は名馬鹿ヒカル!🍏