アップルの出荷が40%急減、コロナ特需解消でPCメーカー苦戦

アップルの出荷が40%急減、コロナ特需解消でPCメーカー苦戦

米アップルのパソコン(PC)出荷台数は1-3月(第1四半期)に40.5%減少した。売れ残った在庫を抱えるPCメーカーにとって厳しい年明けとなった。

IDCの最新リポートによると、全PCメーカーの合計出荷台数は29%減の5690万台となり、2019年初頭の水準を下回った。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)期のリモートワーク用特需が消えた形だ。レノボ・グループとデル・テクノロジーズは30%超の減少を記録し、HPは24.2%減少。華硯電脳(エイスース)は30.3%減だった。

過去1年の個人消費の減速により、スマートフォンの出荷台数は2桁台の減少となり、世界の大手メモリーチップ供給会社の間では在庫が積み上がっている。携帯機器やデスクトップPC、ノートPC用にメモリを供給する韓国のサムスン電子は先週、09年の世界金融危機以来の低水準となる1-3月利益を発表し、メモリー半導体を減産することも明らかにした。

IDCのリサーチマネジャーであるジテッシュ・ウブラニ氏は「在庫はここ数カ月で減少しているものの、健全な4ー6週間分の範囲をはるかに超えている」と述べた。「激しい値引きをしても」、PCメーカーなどは在庫の高水準が今年半ばになっても持続し、7-9月(第3四半期)に入っても続く可能性があると予想していると指摘した。

一方、IDCはリポートで「多くの工場が中国以外での生産の選択肢を模索し始めており」、需要の冷え込みはメーカーにこうした変更の「時間と余地を与えている」とプラスの面を指摘した。アップルは、米中の緊張が高まりサプライチェーンを混乱させる恐れがあるため、徐々に製造拠点を地理的に分散させつつある。

24年については、老朽化したPCの交換需要と世界経済の改善によってPCメーカーが回復する可能性があるとIDCの研究者は予測している。

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