【2022年最新版】炊飯器のおすすめランキング21選|お米のプロが徹底比較

【2022年最新版】炊飯器のおすすめランキング21選|お米のプロが徹底比較

以前は1万円台が売れ筋だったはずの炊飯器(炊飯ジャー)。近頃では3〜5万円のちょい贅沢ラインや、10万円以上の高級炊飯器の売れ行きが好調なようです。そこで今回雑誌『家電批評』が、人気の炊飯器21製品を集めて、プロと一緒に徹底比較。美味しく炊ける炊飯器ランキングを発表します。クチコミが多すぎて選び方がわからないという人は、ぜひ参考にしてみてください。

炊飯器のトレンドと選び方

コロナ禍でおうちご飯の機会が増えたことにより、調理家電の売り上げが伸びているなかでも、炊飯器業界は特に今までと様子が異なるようです。

2020年には、14万円(発売当初価格)を超える高額モデルが売れ行き好調だったり、1万円台の格安機が売れ筋価格帯だったはずが、3〜5万円のちょい贅沢ラインも人気になっていたり。

「どうせ毎日家で食べるなら、もっと美味しいご飯を食べたい!」と、ご飯の質にこだわる人が増えているからかもしれません。

そうなると、10万円超えの高級炊飯器やちょっといい炊飯器は、実際どのくらい美味しいのか気になりませんか? 

ということで、今回雑誌『家電批評』が超高級モデルから買いやすい1万円台の格安商品まで、21台の炊飯器を集めてテストすることに。プロと一緒に徹底的に使い込んで比較しました。

まずは、炊飯器テストの注目ポイントを、お米のプロフェッショナルである5つ星お米マイスターの片山 真一さんに聞きました。

注目ポイント1:今は高級機だけじゃなく格安でも優秀すぎる

10万円超えのハイエンドは各メーカーの技術の結晶。当然美味しく炊けるのですが、機能や仕様を絞った下位機種も進化が目覚ましいところ。かつての上位機にのみ搭載された高火力を実現する仕様も、低価格化が進んでいるようです。「炊飯器には予約炊飯機能があれば十分」と思っているコスパ派も、美味しいお米が食べられるようになりました。

注目ポイント2:プロが絶対にやらない難条件でテストを実施

片山さんによると、「吸水時間を置いたり、良質な米を使うと全て美味しく炊けてしまう」とのこと。そこで今回は、2020年産の関東産無洗米コシヒカリを吸水せずに炊飯しました。これはプロが炊くときには絶対にやらない難条件だそうです。

片山真一 氏

五ツ星お米マイスター

片山真一 氏 のコメント

新米が出る直前はコンディションは特に良くないです。

注目ポイント3:冷やご飯や保温機能、早炊きモードもチェック

アツアツだと香りや食感がごまかせるので、冷えても美味しいのがしっかり炊けているご飯。また、保温は構造や温度管理により、どの製品も長時間美味しく保つ工夫が見られそうです。早炊きモードの評価にも注目です。

片山真一 氏

五ツ星お米マイスター

片山真一 氏 のコメント

保温は各社が近年力を入れているところです。

以上の3つのポイントを踏まえて、テストの詳細を発表する前に、炊飯器の基本についておさらいしておきましょう。

家電炊飯器の種類は3種類

ひと口に炊飯器といっても、実にさまざまな製品があります。メーカーや価格帯などの違いがありますが、炊飯器のタイプは次の3つに大きく分類されます。

タイプ1:圧力IH式炊飯器

圧力IH炊飯器(圧力IH方式炊飯器)は、各社がミドルクラス〜ハイエンドを投入するライン。圧力によって炊飯器内の温度が高まるので、芯からしっかり米が炊き上がり、旨みや甘みが出ます。

タイプ2:IH式炊飯器

IH炊飯器は、格安モデルも含まれるライン。ただし、三菱電機はハイエンドでもこちらを貫いています。

タイプ3:マイコン炊飯器

鍋の底に搭載のヒーターで炊飯。釜そのものが発熱するIHタイプには火力が劣ります。低価格帯が中心です。

炊飯器

炊きたての旨味

炊きたての食感

炊きたての見た目

炊きたての甘み

炊きたての香り

炊きたてスコア

価格

タイガー魔法瓶「 土鍋圧力IHジャー 炊飯器 炊きたて 土鍋ご泡火炊き JPL-G100」

15.5点

15.5点

15点

15点

16点

77点

12万5127円

アイリスオーヤマ「銘柄炊き 圧力 IHジャー炊飯器 KRC-PD30-T」

15点

16.5点

16点

14.5点

14.5点

76.5点

1万8480円

象印マホービン「炎舞炊き NW-LB10」

13点

13.5点

14点

13点

13点

66.5点

9万9500円

日立「沸騰鉄釜 ふっくら御膳 RZ-W100EM」

14点

16点

15.5点

14点

13点

72.5点

4万4486円

タイガー魔法瓶「IHジャー炊飯器 炊きたて JPW-A100」

14点

14点

14.5点

13.5点

13.5点

69.5点

3万800円

パナソニック「おどり炊き SR-MPA101」

12.5点

12.5点

13.5点

11.5点

12点

62点

4万2482円

日立「沸騰鉄釜ふっくら御膳 RZ-V100EM」

12点

12点

15点

11.5点

12.5点

63点

4万4486円

三菱電機 「本炭釜 NJ-VWC10」

12.5点

11.5点

13点

11.5点

11.5点

60点

8万8000円

象印マホービン「極め炊き NW‐VB10」

11.5点

11点

11点

11.5点

12点

57点

1万3900円

情熱価格「絶品ご飯 土鍋炊きJNEP40-BK」

11.5点

10.5点

10.5点

10.5点

12点

55点

1万4080円

パナソニック「おどり炊き SR-VSX101」

9.5点

11点

12.5点

9.5点

10.5点

53点

10万2210円

象印マホービン「炎舞炊き NW-PT10」

9.5点

8点

10点

9点

11点

47.5点

8万6900円

東芝「真空圧力IHジャー炊飯器 RC-10ZWP」

9点

9.5点

12.5点

9点

9.5点

49.5点

9万9000円

象印マホービン「極め炊き NP-ZU10」

10点

9.5点

10.5点

9点

10.5点

49.5点

2万2424円

おわりに

以上、炊飯器おすすめ人気ランキング21選でした。

今回は、初の試みとして炊飯時の温度変化を測定しました。注目のポイントは2つ。吸水時間を長くとって、より多くの水分を米に含ませることと、100度近くの高温をより長く維持し、米を炊き上げること。上位モデルはこの2つを両立した形になっています。

1位のタイガーは、まさにこの形。お米をご飯にする理想的な過程を経ているので、炊きたての美味しさはどの炊飯器もかないません。意外な伏兵は2位のアイリス!プロからも高評価なうえさらに、コスパの高さも特筆ものと言えるでしょう。

しかし、今回は検証の条件として、お米の状態がそれほど良くなかったことも言い添えておきたいところです。そのため、他の条件ならもっと上位を狙える製品もあったと考えられます。

実際、東芝のように保温ご飯が美味しかったり、象印のように早炊きの美味しさが目立つものもありました。選ぶ基準は人それぞれ。ライフスタイルにピッタリ合った炊飯器で、美味しいお米ライフを送ってみてはいかがでしょうか。

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