新型MacBook、2021年後半に2モデルリリース? Appleは史上初「四半期で1,000億ドル売上企業」の仲間入りか

新型MacBook、2021年後半に2モデルリリース? Appleは史上初「四半期で1,000億ドル売上企業」の仲間入りか

 Appleは、2020年に同社製チップ「M1チップ」を搭載したMacシリーズモデルをリリースしたことにより、PC市場で大きな存在感を示した。そして、2021年も同市場に話題を提供するようだ。2020年第4四半期の業績予想も報じられ、ある記録を樹立する見通しだ。

・べセルを細くして1インチ拡大

 テック系メディア『tech radar』は25日、ディスプレイサイズが14インチのMacBook Proに関する噂を報じた。MacBook Proシリーズの現行最新モデルでは13インチと16インチがラインナップされているので、13インチモデルが1インチ大きくなってリリースされることになる。

 14インチMacBook Proは2021年第3四半期中にリリースされ、早ければ今年7月に次期MacBook Proの16インチモデルと同時に発表される可能性がある。価格は、最新13インチモデル(134,800円から)とあまり変わらない1,299ドル(約135,000円)と予想されている。

 14インチMacBook Proの本体の大きさは13インチモデルと同様で、べセルを細くすることによって1インチのディスプレイ大型化を実現する。デザインはiPhone 12シリーズのようなエッジが印象的なものになる。最新の13インチモデルのキーボードには実装されているTouch Barは、実装しないことが検討されている。

 気になる搭載チップだが、M1チップの後継製品「M1X」が搭載されると予想されている。さらに冷却システムが改善され、最新チップ搭載とあいまってパフォーマンスの向上が期待できる。

 さらに充電機構には、MagSafe充電コネクタが採用される。同コネクタは2018年からMacBookシリーズで採用されていなかったので、久しぶりの復活となる。この復活は、iPhone 12シリーズと同時に発表されたMagSafe充電器の影響を受けているのかも知れない。

・次期MacBook Airはより軽く、より薄く

 tech radarが14インチMacBook Proについて報じた数日前の22日、Apple製品ニュース専門メディア『MacRumors』は次期MacBook Airについて報じた。ブルームバーグが発表したレポートにもとづいた同記事によると、同モデルは2021年後半から2022年の初頭のどこかのタイミングでリリースされるようだ。

 次期MacBook Airの画面サイズは現行最新モデルの13.3インチと変わらないものも、ベゼルを細くすることで本体の大きさを小さくする。この小型化により、現行最新モデルより2.8ポンド(約1.3キログラム)軽量化され、本体の厚さも薄くなる。

 次期MacBook Airの外部接続機構には2つのUSB4ポートが採用され、充電機構にはMagSafe充電コネクタが使われる。このモデルは現行最新モデルのアップグレード版と位置づけられ、現行最新モデルはエントリーモデルとしてラインナップに残ると見られている。

 前述した14インチMacBook ProでもMagSafe充電コネクタが採用されることを考慮すると、今後のMacBookシリーズの充電機構はMagSafe充電コネクタで統一されるようになるかも知れない。

・AmazonとWalmartも達成

 24日にはビジネスインサイダーが、Appleの2020年第4四半期の業績予想について報じた。今週中に同四半期に関する業績発表があるのだが、Yahoo Financeをはじめとしたアメリカのアナリストたちの予想によると、同四半期のAppleの売上は1,027.6億ドル(約10兆7,000億円)になると見積もられている。この予想値は、2020年第3四半期の売上より約16%増加している。あるアナリストは、さらに多い1102.1億ドル(約11兆4,000億円)と見積もっている。

 以上の売上予想が正しければ、Appleは四半期ごとの売上で1,000億ドルを超える史上初の企業となる。昨年の夏、同社がアメリカ企業として初めて時価総額2兆ドル(約207兆円)を突破したのに続き、新たな快挙を達成するかも知れない。

 もっとも、2020年第4四半期において売上が1,000億ドルを突破すると見込まれる企業はAppleだけではない。Amazonやスーパーチェーン最大手のWalmartの売上も1,000億ドルを超えると見られている。

 Appleの売上が好調と予想されるのには、ふたつの理由がある。ひとつは、iPhoneシリーズ初の5G対応モデルであるiPhone 12シリーズがリリースされたことである。同シリーズは年末商戦で大量に売れたと見られている。モルガン・スタンレーが調べたところによると、同シリーズは過去5年間のiPhone販売のなかでもっとも成功した、とのこと。

 もうひとつの理由が、コロナ禍によるデバイス需要だ。投資会社モーニングスターの調査によると、コロナ禍によって在宅勤務が余儀なくされたため、タブレット、デスクトップPC、そしてノートPCの需要が多くなったのに伴い、各市場のApple製品が売れたのだ。

 コロナ禍の収束がまだ見通せない状況ではあるものも、Apple製品が順調にリリースされることによって、同社の好調は続くと見て間違いないだろう。

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