MacBook/MacBook Proのバッテリーを外した状態での運用はプロセッサ速度が大幅減。
ここ最近、MacBook(黒 Late 2007)の処理速度が大幅に向上してほくほく顔のトビフシコです。
この記事を読んでくださる方の一人でも該当してくれればラッキーなほど、ケチでレアな運用による弊害のお話なんですヨ。
MacBookのデスクトップ運用を始めてから、底面のメインバッテリーを取り外しておいたのです。それ以前には、ご他聞に漏れずバッテリーの膨張事故が起こりましたし、そうでなくとも装着したままの電源アダプタ駆動はバッテリーの劣化を早めるだけ。ならば外しておけばベストじゃないかと、えぇ。
おかげで2つ目のバッテリーは今のところ絶好調なんです・・・が、想定外の副作用を延々と被っていることに先月ごろ気付いた次第なのです、トホホケキョ。
そのものズバリのAppleサポート記事『MacBook および MacBook Pro:AC アダプタ使用時にバッテリーが取り外されるとプロセッサの速度が抑制される』が存在します。もうね、書いてあるとおり。
また、Engadgetの3年前の記事『MacBook / MaBook Pro、バッテリー抜きAC駆動では40%低速』も見つけました。
バッテリーを取り外し、電源アダプタのみで動作させる場合は自動的にCPUがクロックダウンされるというお話ですね。また、抜けやすいMagSafeコネクタゆえにバッテリーを取り外した状態では使用しないことを強くお勧めされちゃっています。
ただ、全く予期せぬ仕様であるといえば嘘になりまして、メインWindowsマシンであるThinkPad X60もまた、バッテリー未装着の状態ではクロックダウンされる仕様なんですね。Lenovoのサポート文書『バッテリーが装着されていないと CPU のクロック速度が低下する - ThinkPad』が詳しいです。この件はわりと早い段階で知っていたのですが、MacBookシリーズも同じ仕様を持っているとは夢にも思わなかったのです。
ちなみにThinkPadの場合は、90Wの電源アダプタを使うことで最大周波数での稼働ができるそうなんですけれど、MacBookにMacBook Pro用の85Wを繋いでもフルスピードで動作したという報告を見ませんねぇ。
もし、MacBook/MacBook Proのバッテリーを取り外した状態での運用をされている方で、本来の性能を発揮したい場合はバッテリーを装着するほかないようです。もちろんバッテリーの劣化や膨張の危険性をはらむわけで、処理速度とバッテリーの健康のどちらを優先するかは各々の判断となりましょう。私は・・・Apertureの動作が目に見えて速くなっちまったのを経験した今、再びバッテリーを外す気にはなりませんね、えぇ。
MacBook / MaBook Pro、バッテリー抜きAC駆動では40%低速
ノートPCを据え置きで使うときにはバッテリーを抜いているという人向けの小ネタ。新MacBookのベンチマークテスト中、互換メモリに変えただけでなぜか37%も性能が落ちた(かのように見えた)ことに気付いたというGearlogが調べたところでは、MacBook / ProはACアダプタだけで使用した場合は意図的にプロセッサ速度を抑制する仕様になっていたとのこと。
対応するアップルのサポートKB記事は「MacBook および MacBook Pro:AC アダプタ使用時にバッテリーが取り外されるとプロセッサの速度が抑制される」HT2332 (日本語)。理由は「ACアダプタのみから供給される電力では十分でない場合、システムが終了してしまうことを防止します」。また追加情報として、バッテリーなしで運用しているとMagSafeが設計意図通りに機能したとき(つまりすっぽ抜けたとき)一発で落ちてデータを失ってしまうからバッテリー付けっぱなしを強く推奨します、とされています。旧機種ユーザーによればこの仕様はlate 2008の新MacBookファミリ限定ではなく以前から。
ACアダプタをできるだけ小さくしたいための措置とも思えますが、iPodに続いてMacBook Airまでバッテリー交換を不可能にしたアップル的にはバッテリー抜き運用など想定外のようです。「マックが突然爆発しました!」が怖くてバッテリー抜き運用を考えている場合は演算速度をトレードオフにして考えましょう。