Apple、Shazamの買収を発表、音楽を発見して楽しむためのさらに多くの方法を提供
近日中にすべてのユーザ向けに広告が表示されないShazamアプリケーションを提供予定
Appleは本日、世界で最も人気があり、高く評価されているミュージックアプリケーションのひとつで、何億人ものユーザを持つShazamを買収したことを発表しました。
「AppleとShazamには長いあいだ連携してきました。私たちがApp Storeを初めて公開した当時、提供可能だったアプリケーションのひとつがShazamでした。その後、Shazamは世界中の音楽ファンにとってお気に入りのアプリケーションとなったのです。音楽とイノベーションに対する深い関心を共有することで、ひとつのチームとして、音楽を発見し、体験し、楽しむために、さらに多くの素晴らしい方法をユーザに提供できることに大きな期待を寄せています」と、AppleのApple Music担当バイスプレジデント、オリバー‧シュサーは述べています。
Shazamを使うと、ユーザは普段の暮らしの中で再生されている音楽を聴くだけで、その曲を認識することができます。近日中に広告が表示されずにShazamを利用できるようになるため、すべてのユーザは視聴を妨げられずに最適にShazamを体験することができます。
Shazamのダウンロード回数は全世界で10億回を超えており、毎日2,000万回以上、Shazamアプリケーションを使用した曲の認識が行われています。音楽認識におけるイノベーションの先駆者として、Shazamは、人々がデバイスやメディア上で、ビデオ、オーディオ、プリントされたコンテンツを、発見、利用、共有するのをお手伝いし、音楽ファンが好きなアーティストをフォローして、新たな情報を発見する感動を共有できるようにします。
アップル、楽曲認識アプリ「Shazam」を買収
米IT大手アップル(Apple)は11日、楽曲認識アプリ「Shazam(シャザム)」を買収すると発表した。競争が激化する音楽ストリーミング配信業界での優位性確保が狙い。
アップルは声明で「Apple Music(アップルミュージック)とShazamはともに音楽を見いだすこと、そしてユーザーに素晴らしい音楽体験を提供することに対する情熱を持っており、相性はぴったりだ」と発表。
買収金額は明らかにされていないが、ITニュースサイトの「リコード(Recode)」と「テッククランチ(TechCrunch)」は4億ドル(約450億円)前後と報じている。
シャザムの設立はオンライン音楽の黎明(れいめい)期にあたる1999年。曲名が分からない楽曲を認識してそのタイトルを表示するサービスで、音楽リスナーの長年の苦悩を解消してきた。同アプリを使うと、ボタン操作1つでラジオやパーティ、BGMで流れている音楽の曲名を判別できる。
シャザムによると、同アプリのスマートフォン上でのダウンロード数は昨年10億回に達したが、同社はこの技術の収益化に苦戦していた。
数十年前に「iTunes(アイチューンズ)」でオンライン音楽に革命をもたらしたアップルは、音楽市場のストリーミング配信への移行に合わせ、2015年にオンデマンドで無制限に音楽を配信するApple Musicを開始。
アップルによるとApple Musicの会員数は9月時点で3000万人超と急速に増加しているものの、まだ世界最大手の音楽ストリーミングサービス「スポティファイ(Spotify)」の半分ほどにとどまっている。
