米アップル、FBIによるアイフォーンのロック解除要求を拒否
米アップル(AAPL.O)のティム・クック最高経営責任者(CEO)は、銃乱射事件の容疑者が所有していたiPhone(アイフォーン)のロック解除を拒否すると表明した。
問題となっているアイフォーンは、カリフォルニア州サンバーナーディーノで昨年発生した事件のサイード・リズワン容疑者が保有していた。ロサンゼルス連邦地方裁判所のピム裁判官は16日、連邦捜査局(FBI)によるアップルへのロック解除要求を認め、同社に対し「妥当な技術支援」を行うよう命じた。
これに対しクックCEOは、FBIからの要求は顧客のデータセキュリティを脅かすものであり、「法的事例を逸脱する可能性がある」と指摘した。
CEOは、同社の顧客に宛てた書簡で「FBIは、アイフォーンに『バックドア』を作れと命じてきた」と糾弾。「米企業が顧客をサイバー攻撃の危険性にさらすよう強いられた例は、かつてない」とした。
iPhoneロック解除要請を拒否ったアップルにFBIも激しく反論「アップルの抵抗はPRだろ!」
日に日に注目度があがるアップル vs. FBI。
サンバーナーディーノ銃乱射事件の容疑者のiPhoneを巡るアップルとFBIの対立。司法省は、アップルに対してiPhoneロック解除に協力するよう裁判所命令を出しました。…あれ? また? デジャヴじゃありません、また命令がでたのです。
今週頭に出された協力要請に抵抗したアップル。CEOのティム・クック氏がアップルサイト上にメッセージを出し公の場で反論したことで、セキュリティ問題として大きな物議を呼んでいます。そして、米国時間で金曜日に再び出された裁判所命令、最初に出された命令に応じなさいよ、と。最初の命令から大きく変わったところがあるとしたら、それはとてもぶっきらぼうで攻撃的になったというところでしょうか。「技術的に可能であるにも関わらず、裁判所命令に抵抗するのは、自身のビジネスへの配慮とブランドマーケティング戦略だ」と言われてしまいました。つまり、抵抗はPRでやってんだろうがよ、とね。また、「アップルは、捜査令状を無効化するようなソフトウェアとインターフェースをデザインした」と強い批判も。
最初に出された命令に対して、アップルは2月26日までに答えを出さなくてはなりません。その答えに対して、政府は3月5日までに返答を。そして、さらにそれに対してのアップルの返答は3月15日まで。が、今回クックCEOが出した声明によって、26日を待たずともアップルの姿勢は明らかでしょう。それは、司法省も十分感じており、今回のさらなる命令は展開をスピードアップさせる狙いがあるということです。一方で、司法省は、2度目の命令をする必要はなかったともいい、アップルがその気ならこっちもやってやるという姿勢をみせており、戦いは激化しています。
以下はUSATodayの記者のツイート。
「司法省曰く、今回の裁判所命令の必要はなかったが、アップルが戦いたいなら戦ってやる、と。」
アップル派かFBI派か、人によって意見は別れるでしょう。どっち派かはひとまず置いて、正直、FBIの言う、今回のアップルのスタンスはPRだというのは、的外れとは言えないでしょう。事実、世界的なニュースになりたくさんの賛同者(そして反対派)を生んでいます。しかし、それは結果的にそうなっているだけであって、PRが目的=ゴール=第一目的であるとは思えませんけれどね。
米司法省がアップル批判 ロック解除求め、連邦裁に書面
昨年12月に米カリフォルニア州で起きたテロ事件をめぐり、容疑者が使っていたiPhone(アイフォーン)のロック解除を連邦捜査局(FBI)が求めている問題で、米司法省は19日、製造元の米アップルに解除実施を求める書面を、同州の連邦裁判所に提出した。
同社はプライバシー侵害のおそれを理由に争う姿勢を示しているが、司法省は「テロ事件の捜査に協力するのではなく、拒んでいる」と批判した。
この問題は、警察との銃撃の末に死亡したサイード・ファルーク容疑者が使っていたiPhoneについて起きている。FBIが捜査令状に基づいて押収したが、パスコードがかかっているため端末内の情報が見られず、無理にアクセスを試みた場合はデータを消してしまう可能性もある。
裁判所は捜査当局の申し立てを受けて16日、アップルが新たなソフトを作り、ロックを解除するよう命じたが、同社のティム・クック最高経営責任者は「この事件にとどまらない影響がある」「悪用されれば、すべてのiPhoneのロックが解除される可能性がある」などと争う方針を表明した。
司法省は19日の書面で、「この端末だけの解除を求めており、すべてのiPhoneに適用されるわけではない」と主張している。裁判所の命令に従わないアップル側の対応については「ビジネスモデルとマーケティング戦略に基づいた判断とみられる」と述べた。
