宇宙空間に無重力でも作れるエスプレッソマシンが完成!

宇宙空間にひと時の安らぎを♫無重力でも作れるエスプレッソマシンが完成!

宇宙空間を飛び回る国際宇宙ステーション(ISS)で暮らす宇宙飛行士たちに癒しの時間を提供すべく開発されたコチラのエスプレッソマシーン「ISSpresso」が今年11月にISSに送り込まれることになりました。無重力空間でエスプレッソを作ることが出来る画期的なマシーンは、宇宙飛行士たちのささやかな願いから生まれたものだったのです。

宇宙空間を飛び回る国際宇宙ステーション(ISS)で暮らす宇宙飛行士たちに癒しの時間を提供すべく開発されたコチラのエスプレッソマシーン「ISSpresso」が、イタリアで初めての女性宇宙飛行士として宇宙に向けて出発するサマンサ・クリストフォレッティ空軍大尉に「同行」して、今年11月にISSに送り込まれることとなりました。

こちらが完成品の「ISSpresso」です。安全機構なども含めて総重量は約20kg。 開発したのはイタリアの大手コーヒーメーカー「ラヴァッツァ」とソフトウェアメーカーの「Argotec」。2社がイタリアの宇宙機関と協力して開発を進めていました。 エスプレッソを愛するイタリア人ならではの発想ですが、そもそもの発端は、宇宙飛行士からのフィードバックを見ると、長い宇宙ステーションでの生活の中で、最も求めるものがささやかなエスプレッソであるということがわかったからなんだそうです。

重力の無い宇宙空間でこだわりのエスプレッソを再現しようとするのはとても大変で、試行錯誤の連続だったそうです。
幸運なことに、ISSは海面上での気圧と同じ1気圧に加圧されているため、水の沸騰温度には影響がない。しかし、最新の注意を必要とする環境の中で、液体に圧力をかけて、粉にしたコーヒー豆のカプセルの中を通すという作業を安全に行えるよう、いくつかの予防策が取られている。

例えば蒸気パイプ一つにおいても、スターバックスなどではプラスチックのものを使用していますが、「ISSpresso」では400バールもの圧力に耐えられる特別性のスチールパイプを使用しています。 イタリア国立エスプレッソ研究所が認定するイタリア式エスプレッソ『Certified Italian Espresso』を淹れるために定められた9バールよりも、はるかに高い数値です。

また、宇宙ステーション内において、水は飲料水としての整理食塩水のパックではなく、小さなパウチに入って貯蔵されるため、エスプレッソもそれに合わせる必要がありました。
ISSpressoで抽出されるコーヒーもそれに合わせる必要があるため、宇宙飛行士たちはカフェ・ルンゴ(通常のエスプレッソより水が多いタイプのエスプレッソ)を、ストローで味わうことになる。それでも代用品よりはましだ。

宇宙ステーションにおける食生活はとても大事です。閉鎖された空間で毎日同じルーティンで生活をし、毎日同じものを食べる。その生活は長くて半年ほども続くのです。 そんな中で、ささやかな1杯が宇宙飛行士たちに与える安らぎは、地上で私たちが感じるそれとは比べ物にならないほどのものでしょう。

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