《お金のプロが実践している「お金の増やし方」》金利上昇時代の「銀行の選び方」、先に投資口座に振り分ける「先取り運用」、賢い「NISAの投資先」…インフレ時代に合わせたノウハウを解説

《お金のプロが実践している「お金の増やし方」》金利上昇時代の「銀行の選び方」、先に投資口座に振り分ける「先取り運用」、賢い「NISAの投資先」…インフレ時代に合わせたノウハウを解説

外食や旅行など、昔はできたぜいたくが、物価高のせいでどんどん遠ざかっていき、老後資金の心配も絶えない。だがそんな中でも資産を守り、増やし続けるノウハウを備えた「お金のプロ」たちがいる。彼らの実践してきた「成功例」に学べば、突破口が見つかるかもしれない。【お金のプロが本当にやっている「節約術」「お金の増やし方」・前後編の後編】

【まとめ】遠藤洋さん、飯村久美さんらが実践している「お金の増やし方」

利上げ局面で各行の金利にも差が出ている

 飲食料品3153品目の値上げに加え、10月請求分(9月使用分)をもって電気・ガス料金補助金が終了。これまでとは比べものにならないほどの「財布に厳しい10月」に、ため息をつく人は多いだろう。

 この超インフレ時代に対抗するためには、手元資産を大きく増やすほかない。節約や投資のプロたちは具体的に、どうやってお金を増やしているのだろうか。

 インフレ対策の一環として、日銀は1%の政策金利を1.25%に引き上げた。来年中に2%にまで引き上げられるのではないかという見方もある中、プロたちは、金利上昇を見逃さない。ファイナンシャルプランナーの飯村久美さんが言う。

「普通預金金利はあおぞら銀行(BANK、100万円以下)の1.2%がもっとも高い。1年定期預金では、オリックス銀行(eダイレクト定期預金、新規開設、100万円以上)が年1・65%、あおぞら銀行(BANK The定期、50万円以上)が年1.4%、SBI新生銀行(パワーダイレクト定期預金、30万円以上)が1.25%など、各社金利を上げています。この機会にメイン口座の変更も検討の余地があるでしょう」

投資する際の基本にしたい「先取り貯蓄」

 大きくお金を増やすなら、投資から目を逸らすことはできない。プロたちは「毎月余ったお金を貯める『残し貯め』ではなく、お金が入ったらすぐに一定割合を貯蓄用口座やNISA口座に取り分ける『先取り貯蓄』が大切」と口を揃える。

 もし、NISA口座に夫婦で毎月5.9万円を積み立て、それを年利7%で運用できれば、10年間で1000万円に到達する計算だ。こころトレード研究所所長の坂本慎太郎さんは「ぜひ、証券口座を開設して投資信託を始めてほしい」と念を押す。

「銀行の窓口で買える投資信託は商品数が限られていて、販売手数料も高い。一方、証券会社なら、手数料が無料の投資信託がたくさんあります。中でも『信託報酬』という運用・管理コストが低いものを選ぶのがポイント」(坂本さん)

個別株との組み合わせで「1年で資産7倍になったことも」

 プロたちの多くが、全世界の株式に投資する「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」いわゆる「オルカン」や、アメリカを代表する銘柄に投資する「S&P500」などの投資信託で運用している。そこに個別株も組み合わせれば、さらに資産を増やせる可能性が上がるだろう。

 小型株への集中投資で1億円超の資産を築いた遠藤洋さんも「資産が少なかった頃は1年で資産7倍になったことも、1回の投資で1億円超のリターンを得たこともある」と話す。

 個別株は国内の安定した「大企業」のうち、株主優待や高配当を狙って投資しているプロが多い。ファイナンシャルプランナーの松岡賢治さんが言う。

「近年はトランプ関税などの影響で自動車産業の株価が長期低迷。なのに配当利回りは3%以上を保っている銘柄が多いので、安く仕込める“買いチャンス”です。手堅さを求めるなら有名企業がいいでしょう」

 お金のプロたちは、このインフレを前に時代に合わせた“増やし方”を実行している。

 ムダを徹底的に減らし、計画的に運用する「増やし方の基本」さえ身につければ、いまからでも10年で1000万円を貯めることは可能なはずだ。

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