人型ロボット作るのが大変すぎる問題。テスラも生産体制に不安
Tesla(テスラ)があらゆるところでお披露目してきた二足歩行ロボットOptimus(オプティマス)。販売のため生産にはいっているようですが、なかなか思い通りに生産台数があがっていないようです。
ネックとなっているのは、Optimusの複雑な構造。特に「手」が非常に難しいのだとか。
たくさん作りたいけど
The Informationが報じたところによれば、今年8月時点でのOptimus生産状況は週数百台程度。数ヶ月前は、1週間に数十台程度だったので大きく生産台数が伸びています。が、Teslaが目標に掲げている生産台数は週2万台! 目標にはかすりもしません。
Teslaのイーロン・マスクCEOが、二足歩行ヒューマノイドロボの計画について、初めて公に語ったのは2021年のこと。以来、開発がすすむたびにステージに登場したり、動画が公開されたりしてきました。今年7月の投資家向け決算説明会では、Optimusは過去最大のプロダクトになるとマスク氏自らアピール。一部の車(Model S・Model X EV)の生産を縮小し、Optimusのために工場リソースをあけたほどです。
最新モデルOptimus V3の生産体制を増強しながらも、想定より生産数があがらないのは、その構造の複雑さにあるといいます。
The Informationいわく、工場でロボットを組み立てるラインにて、特に手と関節の組み立てで部品のズレが生じることがあるといいます。結果、組み立てられたOptimusは、検品でひっかかり修理に回され、出荷台数が想定よりも増えていかないのだそう。
腕だけで100本以上のネジ
また、手に関しては別の問題も浮上。そもそも大量生産するにはその構造が複雑すぎるのだといいます。 The Informationが取材した事情に詳しい人曰く、手や腕には100を超えるネジや小さな部品が多く含まれており、これらはマシンではなく、すべて人の手で組み立てる必要があるのだとか。
しかもそうやって苦労して組み立てた手、噂では耐久性、とくにタッチセンサーが不安視されているようで…。その対応策としてセンシング手袋なるものを導入し、不具合が発生した場合、手全体だけでなくこの手袋を取り替えればOKとしたものの、この方法が導入されるのは来年のOptimusモデルからとのこと。
もっと言っちゃうと、そうやって苦労して組み立てて、少しずつ生産台数を伸ばしても、そもそもOptimus自身があんまり仕事できない可能性があります。
The Informationの情報筋の人いわく、タスク専用のトレーニングをしないことには、どうにも不器用なロボのようですから。プログラミングやトレーニングは必須で、日常の基本タスクでも数日間は練習が必要みたい。
現時点では、OptimusはTesla社内での仕事しかしたことがありません。つまり、温かく理解のある目で見てくれる人たちに支えられつつ、自分のために環境を整えられたところでしかお仕事したことがないわけで、かなり甘えたロボになってしまっているのかもしれません。
マスク氏は、2027年後半までにOptimusの販売を始めると発言していましたが、さて、今の生産体制ではどうなることか。それ以前に、需要はどれほどあるのでしょう…
