次世代ゲーム機、わずかな性能アップだけで1,000ドルも消費者は払うのか―元PS幹部ショーン・レイデン氏がPS6や新XBOXの価格に疑問を呈す
元SIEワールドワイド・スタジオ(現・PlayStation Studios)会長のショーン・レイデン氏は、YouTubeチャンネル「The Expansion Pass」のインタビューにて、PS6や新型XBOX「Project Helix」といった次世代機の価格について、自身の見解を述べました。
思わず財布の紐が緩む、次世代機に求められる要素は何か
ショーン・レイデン氏は1987年にソニーへ入社し、創業者・盛田昭夫氏のアシスタントを務めた後、1996年にソニー・コンピュータエンタテインメントへ異動。その後はSCEAのCEOやSIEワールドワイド・スタジオ会長を歴任し、『Horizon』や2018年版『ゴッド・オブ・ウォー』の制作承認にも関わるなど、PlayStationを長きにわたって支えた人物です。
今回のインタビュー内で、次世代機が非常に高額になるのではないかと質問が寄せられたレイデン氏。同氏はソニーやXBOXの設計者・技術者とは話しておらず、開発のロードマップも知らないと前置きしたうえで、レイトレーシングの強化やテラフロップス(処理性能)数値の向上だけで、消費者が財布から1,000ドルを取り出す気になるのかと疑問を示しました。
続けて、同氏は初代PSからPS2への進化をVHSからDVDへの移行に例え、一度DVDを見ればVHSには戻れなくなるほどの違いがあったと説明。一方で、その後は世代交代による進歩の曲線が緩やかになっているとし、単に「より速く、より色鮮やかにする」ことが、もはや差別化につながらなくなっているのではないかと問いかけています。
また、自動車産業が一定の性能に達した後は他の領域でも進歩していることになぞらえ、ゲーム機にとって重要な革新も、単なる計算能力の向上ではないはずだと述べました。
こうしたゲーム機の価格を巡っては、市場調査会社Circanaが公開した2026年7月の米国ゲーム市場の調査によると、ハードウェアの平均販売価格は前年同月比16%増の542ドルに上昇した一方、販売台数は39%減少。支出額も29%減の2億8,200万ドルとなり、7月としては2020年以来の最低水準を記録したとされています。
ゲーム機の平均販売価格が上昇するなか、レイデン氏の考えや市場の状況を踏まえると、次世代機では性能の向上に加え、価格に見合う魅力をどう生み出し、どう消費者に伝えるかが、メーカーにとって重要になりそうです。
