「パカッ」と開く、クルマのヘッドライトはなぜ消えた!?

「パカッ」と開く、クルマのヘッドライトはなぜ消えた!?

1970〜90年代のスポーツカーを象徴したリトラクタブルヘッドライト。現代の新車では見かけなくなったが、その理由と代表的な名車を紹介する。

見た目と空力を両立する発明

リトラクタブルヘッドライトは、1960年代後半に米国でSAE規格のヘッドライト使用が義務化されたことで普及した。フロントノーズを低く滑らかにできるため空気抵抗の低減にも貢献し、ロータス「エラン」やトヨタ「2000GT」、ランボルギーニ「カウンタック」などスーパーカーの象徴的な装備となった。

「禁止」ではなく安全基準の変化でなくなった

姿を消した最大の理由は、歩行者保護基準の強化だ。車体表面の突起物をなくし、ボンネットとエンジンの間に衝撃吸収スペースを確保する必要が生じ、低いノーズが作れなくなった。加えて重量やコスト、故障リスクの高さ、HIDやLEDなどヘッドライト技術の進化も採用が減った要因だ。

記憶に刻まれた代表的な名車たち

初代ユーノス「ロードスター」は愛嬌ある「ウインク」で親しまれ、「RX-7」は全モデルで採用。ホンダ「NSX」は空力を突き詰めた低い設計、ランボルギーニ「カウンタック」とフェラーリ「テスタロッサ」は、その未来的なデザインに欠かせない存在だった。

復活の可能性と維持の注意点

2023年のコンセプトカー「MAZDA ICONIC SP」は薄型LEDによる復活の可能性を示したが、安全基準やデザイントレンドの壁は大きい。なお現行の保有車は、製造当時の基準が適用されるため車検には通るが、開閉モーターなどの経年劣化には注意が必要だ。

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