マクラーレン、新ロゴデザイン発表 創業者ブルース・マクラーレンの精神を継承 最初のモデルは『McL 6GT』に
創業者のワークショップから着想
マクラーレンは、創業者ブルース・マクラーレン氏がニュージーランドに構えていたワークショップの看板から着想を得た、新しいロゴデザインを発表した。
このミニマルな「ワードマーク(文字のみを用いたロゴデザイン)」は、マクラーレンが事業拡大と多角化を進めるにあたり、今後、すべての車両、商品、デジタルチャネルで使用されることになる。
マクラーレンは先日、英国での事業拡大計画を発表し、第2工場の建設、自社でのエンジン製造の開始、SUVを含む2列シートの新型フロントエンジンモデルのラインナップ拡充を宣言した。
新しいロゴを採用した最初のモデルは、先月カリフォルニアのモントレー・カー・ウィークで公開された『McL 6GT』であり、今後のモデルも同様に、リア部分にブランド名が表記されることになる。
このロゴは、ニュージーランドのオークランドにあったブルース・マクラーレン氏の家族が経営するワークショップの屋根に掲げられていたものを基にしている。ブルース氏はそこで手伝いをしながら、自動車やエンジニアリングへの興味と知識を深めていった。
マクラーレンによれば、ブルース氏がこの工房で「彼に初勝利をもたらすことになるレーシングカー」である改造型オースチン・セブンを製作したという。
チーフ・クリエイティブ・オフィサーのデビッド・ウッドハウス氏は、新しい事業計画はブルース氏の「型破りな精神」に影響を受けており、創業者の功績を称え、広めることもリブランディングの目的の1つだと述べた。
懐古主義のデザインではない
ウッドハウス氏は新ロゴデザインの発表会で、「これは、わたし達自身を見つめ直すこと、つまり、わたし達の本質、創業者、ブランドとロゴの基盤に立ち返ることなのです。創業者をあまり意識せず、彼を前面に出さなかった時期もありましたが、わたし達は自身の存在意義であるこの偉大な精神に立ち返りたいと考えました」と語った。
しかし、歴史からインスピレーションを得ているものの、「これは回顧的な取り組みではありません。単にアイデンティティをレトロに解釈しただけのものではないということを、皆さんに強調しておきたい」とした。
「これはすべて未来に向けたものであり、ワードマークに込められた意味は、わたし達が目指すべき未来への意志を表しているのです」
ウッドハウス氏はAUTOCARの取材に対し、「この名前やクルマを、レトロと表現するつもりはありません。その点は非常に明確にしておく必要があると思います」と語った。
「これは創業者への敬意を表したものです」
「LVやエルメスなど、世界中のあらゆるラグジュアリーブランドは、その創業の歴史を重んじています。それは彼らの活動において、まさに根幹をなす要素なのです」
「重要なのは、それをいかに巧みに活用し、どう解釈するかです。しかし、わたし達が取り組むことはすべて、未来を見据え、未来に向き合ったものでなければなりません」
車名にも『McL』を追加?
新しいロゴは、「マクラーレン・サンズ(McLaren Sans)」と名付けられたマクラーレン専用のフォントで制作された。車両、商品、ブランディング活動、デジタルチャネルなど、あらゆる用途で同じ形で使用される。
現行ロゴで社名に添えられている「スピードマーク」のモチーフは、「小さな識別要素として」残るとウッドハウス氏は述べたが、「ワードマークが間違いなく主役となる」という。
社名の最初の3文字(McL)は、一部の用途において「McLaren Cars Limited」の頭文字として使用されることになる。
ウッドハウス氏は、「これは非常にクールな要素であり、今後、バッジや名称設定において目にするようになるでしょう」と述べている。この発言は、将来のモデルが新型McL 6GTに倣い、この頭字語をモデル名の一部として採用する可能性を示唆しているが、同氏はこれについて明言を避けた。
新しいブランディングに伴い、コーポレートカラーの配色にも変化が見られる。「高級感とラグジュアリーの象徴」として、よりダークな色を基調とした「ミッドナイト寄りの」テーマへと移行する。
マクラーレンの象徴であるパパイヤ・オレンジは、今後はレースチームとより密接に結びつけられることになるが、乗用車事業全体においても一部で引き続き使用される予定だ。
