テレビ番組をクラウドに保存。禁断の一手を放つブルーレイレコーダー
テレビ番組を録画したら、保存先はHDDかブルーレイ。そんな長年の常識を大胆な一手で崩してきました。
パナソニックが10月下旬に発売するブルーレイレコーダー「全自動ディーガ」の新シリーズがその震源地。録画した番組の映像データを、Microsoft OneDriveやGoogle ドライブに保存できるんですよ。
クラウドストレージ自体はネットサービスの基本の1つですが、テレビ録画の保存先として今まで使えなかったのは、日本のデジタル放送にはダビング10などのコピー制御規定があるから。
でも、この大前提が、2025年に変わりました。そしていろいろあって今回、クラウドストレージにテレビ番組の録画映像ファイルを保存できるブルーレイレコーダーが登場したんです。おめでとうございます。
ただし普通の動画ファイルではない
とはいえ、全自動ディーガシリーズで保存したファイルをCapCutやDaVinci Resolveに読み込ませることはできないでしょう。対応するレコーダーとクラウドストレージを紐付け、映像データは暗号化するのが条件になっていますから。
ただし、クラウドに保存した番組は、全自動ディーガシリーズだけではなく、スマートフォンアプリ「どこでもディーガ」からも再生できますし、レコーダー本体のHDDが壊れてもクラウド側の映像データは残りますし、パナソニックは新しいディーガへ映像データを引き継ぐサービスも用意しています。
SSDだけではなくHDDの価格も高騰している現在、レコーダー側のHDD容量がいっぱいになってもUSB HDDを買い足す必要はないというのは大きな強み。見た目はほぼ変わらなくても、こうやって使い勝手はどんどん良くなっていくんでしょうね。
録画した番組を「Googleドライブ」「OneDrive」に保存 パナソニック新型「DIGA」で
パナソニックは9月14日、録画番組をクラウドに保存できるBlu-rayディスクレコーダー「全自動ディーガ」5機種を10月下旬に発売すると発表した。保存先には米Microsoftの「OneDrive」と米Googleの「Googleドライブ」を選択でき、本体のHDDが故障しても番組を残せるという。価格はオープンプライス。
今回追加された「クラウド録画」機能は、内蔵HDDの録画番組をクラウドへダビングする機能。通常録画の予約時に保存先をクラウドにしておけば、本体に録画した後、電源を切った状態で自動的にダビングされる。クラウド上の番組も録画一覧から本体と同じように再生でき、アプリ「どこでもディーガ」で外出先からも視聴できる。本体が故障した場合は、引継ぎサービスに申し込めむことでクラウド録画対応の新機種へ引き継げる。
利用にはどこでもディーガでの設定と対応クラウドサービスのアカウントが必要で、サービス内容によっては月額料金が発生する。クラウドに保存できるのは最大10TB。全自動録画の録画先にクラウドは指定できず、本体のHDDにいったん録画してからダビングする。回線には、実効100Mbps以上のFTTH(光)回線を推奨している。
このほか、元の番組を残したまま好きなシーンだけを集める「プレイリスト編集」と、楽曲名や出演者をタグ付けして絞り込む「番組タグ」にも対応した。
なお、クラウド側の障害や提供終了で再生できなくなる場合があるとして「永続的な保存を保証するものではありません」としている。
ラインアップは、4Kチューナー内蔵の「DMR-4X1010」(HDD10TB)「DMR-4X410」(同4TB)と、4Kチューナー非搭載の「DMR-2X610」(同6TB)「DMR-2X410」(同4TB)「DMR-2X210」(同2TB)。全自動録画は2X610が最大10ch×約28日間に対応し、機種によって4〜10chまでと幅がある。
録画番組のクラウド保存を巡っては、放送サービス高度化推進協会(A-PAB)が2025年10月31日に「受信機のクラウド録画対応に関する要件」を公開した。デジオンも26年4月、テレビ視聴アプリ「DiXiM Play」でクラウド保存を始めている。
