トヨタ、自動運転進化へ 28年「ほぼ操作なし」に
トヨタ自動車は27日、一般道路を含めて運転手がほぼ操作せずに済むように運転支援する技術を、2028年をめどに市販車へ搭載する目標を示した。「レベル2++(プラスプラス)」の自動運転の水準。対応車種を30年以降に拡大し、本格的な普及を目指す。技術の進化で運転者の操作ミスなどが原因の交通事故を減らしたい考え。
自動運転技術開発の工程表を示した。実現に向け、国産の自社製人工知能(AI)システムを開発する。
商用車で30年までに特定条件下で運転手が不要な「レベル4」の実現も掲げた。30年以降に全国で本格普及させる方針。
トヨタは既に、車道と歩道の間の白線を乗り越えないなどの危険回避を図る仕組みを開発し、一部車種に搭載している。この仕組みは「ガードレール」と呼ばれる。
トヨタ、NVIDIAとの提携を拡大 NVIDIA製半導体とOSを採用してレベル2++自動運転車の実現へ
世界的なAI半導体メーカーであるNVIDIAは7月16日、トヨタ自動車との提携関係の拡大を発表するとともに、トヨタのレベル2++自動運転機能に同社製の車載半導体、車載OSが採用されることを明らかにした。
さらに今回の提携では、トヨタのソフトウェアエンジニアリング、工場のロボットシミュレーション、ウーブン・バイ・トヨタにおけるマルチモーダル・ビジョン言語モデルにNVIDIAのソリューションが採用されることも発表。自動車、ロボット、都市におけるフィジカルAIの活用が進むとしている。
トヨタのレベル2++自動運転車へのDRIVE AGX、DriveOS採用
2025年1月に開催されたCES2025におけるNVIDIAのキーノート(基調講演)において、NVIDIA創業者兼CEO ジェンスン・フアン氏はNVIDIA製のSoC半導体であるDRIVE AGX Orinが採用されることをアナウンス。どの程度のものになるなど詳しいことは語られていなかったが、今回それがレベル2++自動運転車であることが明らかになった。
レベル2++自動運転車は明確には規定されていないものの、現在普及している自動ブレーキ、ステアリングアシストなどを備える安全運転支援機能がレベル2と規定されているのに対し、それを大きく超えるものという位置付けになっている。多くの場合、市街地などを走行できるほどのE2E(エンド・トゥ・エンド)機能を持つ場合にレベル2++として訴求されており、NVIDIAが提供する自動運転車のプラットフォームであるAlpamayoもレベル2++としており、トヨタがNVIDIA製のOSであるDriveOSを採用するにあたっては同様なものを指し示していると思われる。
なお、レベル2++自動運転車は市場で普及しているレベル2自動運転車の拡張版であり、最終的な運転責任はドライバーにある。高度な自動運転機能を使ってできるだけ安全なクルマを速やかに普及していこうという取り組みになる。NVIDIAからは、「トヨタの厳格な安全基準を維持しつつ、よりインテリジェントで状況認識能力に優れた運転を可能にする」クルマであることが語られている。
