ニコニコ動画、有料会員数が90万人割れる 1年で10万人減少⋯直近に790→990円へ値上げ、収益性改善目指す

ニコニコ動画、有料会員数が90万人割れる 1年で10万人減少⋯直近に790→990円へ値上げ、収益性改善目指す

KADOKAWAが13日に公表した2027年3月期第1四半期決算において、動画コミュニティサービス「ニコニコ」のプレミアム会員数が2026年6月末時点で89.3万人だったことがわかった。減少により会員数が90万人を割り込んだのは初となる。

前年同期(2025年6月末)の会員数は99.4万人だったため、この1年で約10万人が減少した格好に。全体の有効会員数は1億978万人に達しているが、課金に至る比率の低下が続いている。

ピーク時の250万人から下落続く、カード決済停止問題も拍車

ニコニコの有料会員数をめぐっては2024年12月末で107万人、2025年12月末時点で95.4万人だったことも過去決算で判明しており、100万人割れが懸念される中で減少基調が続いてきた。

当時、大幅な減少の理由について同社はクレジットカード決済をめぐる決済停止の影響が大きかったことに言及、離脱に拍車がかかったとされる。

こうした状況の中、運営元のドワンゴは先日8月1日からプレミアム会員の月額料金を790円から990円に再改定した。2024年3月の550円から790円への値上げに続く措置で、基本料金は3年足らずで2度引き上げられたことになる。

価格改定の背景についてドワンゴ側は、物価上昇に加え動画配信の高画質化や長時間化に伴うデータ流通量の増加、セキュリティ対策やサービス基盤維持のコスト増などが重なり「運営努力では困難」な水準に達したと説明、やむを得ない対応として理解を求めた。

KADOKAWAは第2四半期以降について、今般の値上げ効果が発揮されるとの見立てを示しているほか、サービス拡充やコスト適正化も並行して進めることで収益性の改善を図る。

また、値上げに合わせ既存の会員には8月から10月にかけて月200ポイントのニコニコポイントを付与する措置を実施、近年は同会員向けに見放題アニメ作品を強化するなどの引き止め策も講じられており、減少傾向に歯止めがかかるか注視される。

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