「Windows 10 Enterprise LTSC 2021」のサポート終了迫る、2027年1月12日まで ~ESUは9月1日から販売

「Windows 10 Enterprise LTSC 2021」のサポート終了迫る、2027年1月12日まで ~ESUは9月1日から販売

「Windows 10 Enterprise LTSC 2021」のサポート終了(EOS)が、米国時間2027年1月12日に迫っている。米Microsoftは8月5日(現地時間)、公式ブログ「Windows IT Pro Blog」で注意を喚起するとともに、移行が間に合わない企業・組織に向けた取り組みをアナウンスしている。

■ 「Windows 11 Enterprise LTSC 2024」へのアップグレードを

 「LTSC」(長期サービスチャネル)は、新しい機能の追加をともなう更新を原則として行わず、長期にわたって月例の品質更新を受け取る特殊なエディション。医療機器や製造装置の制御用PCなど、頻繁な機能更新よりも長期の安定稼働が求められる用途で用いられる。

 「Windows 10 Enterprise LTSC 2021」が月例のセキュリティアップデートを受け取れるのは、2027年1月12日が最後だ。それ以降は、セキュリティ更新はもちろん、セキュリティ以外の更新、バグ修正、テクニカルサポート、オンライン技術コンテンツの更新も受けられなくなる。同社は「Windows 11 Enterprise LTSC 2024」へのアップグレードを推奨している。

 なお、「Windows 10IoTEnterprise LTSC 2021」は今回の案内の対象外で、2032年1月13日までサポートが継続される。

■ 移行が間に合わない場合は「ESU」

 移行に猶予を要する組織に対しては、「拡張セキュリティ更新プログラム」(ESU:Extended Security Updates)が提供される。「Windows 10 Enterprise LTSC 2021」向けのESUは、2026年9月1日から購入可能になる予定。ボリュームライセンス、またはMicrosoftのクラウドソリューションプロバイダー(CSP)経由で入手できる。

 価格は、1年目のライセンスが1台あたり61米ドル。「Microsoft Intune」や「Windows Autopatch」といったクラウドベースの更新管理ソリューションを利用している組織であれば、約25%引きの45米ドルで購入できる(いずれも米ドル建て。地域ごとの価格は発注時の為替レートで変動する)。

 ただし、ESUの価格は1年ごとに倍額となり、購入できるのは最長3年までだ。ESUは累積型のため、たとえば2年目から加入する場合も、1年目分の費用をあわせて支払う必要がある。「Windows 10 Enterprise LTSC 2021」の場合、ESUで2030年1月8日までカバーできるが、コストはかさむ点には注意したい。

 また、ESUで提供されるセキュリティアップデートは、同社のセキュリティ部門「Microsoft Security Response Center」(MSRC)が「緊急」(Critical)「重要」(Important)と定義したセキュリティ更新のみとなる。新機能や品質の修正、設計変更の要望は含まれない。テクニカルサポートも、ESUライセンスのアクティベーション、ESUの月例更新のインストール、更新に起因する問題への対処に限られており、「Windows 10 Enterprise LTSC 2021」のテクニカルサポートが延長されるわけではない。

 同社はESUについて、あくまでも移行までの一時的な“橋渡し”であり、長期的な解決策として意図したものではないと強調。「Windows 11 Enterprise LTSC 2024」へのアップグレードを推奨するとしている。

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