またも血税の無駄か? 国産フィジカルAIプロジェクト始動。なぜ官民一体「日の丸連合」をつくるのか?
新しい官民一体のプロジェクトが16日に始動。そのオープニングに高市首相は、「フィジカルAIを日本で生み出し、世界に打って出る。プロジェクトを日本再起の旗印にしていきたい」とのメッセージを送った。NVIDIAのジェンスン・フアンCEOと並んで記念写真に収まった赤澤経産相は満面の笑顔。
プロジェクトは、ソフトバンク、ソニー、NECなど44社が連携する新会社「ノエトラ」がNVIDIAの新GPUを活用し、2030年までに国産フィジカルAIを開発。経産省は5年間で約1兆円を支援する。が、現場の評判はすこぶる悪い。
ココがポイント
「フィジカルAI」、国産で巻き返しへ…蓄積ノウハウ生かし勝機狙う
出典:読売新聞 2026/7/17(金)
次の産業革命は日本から NVIDIAが国家規模の「AI工場」
出典:アスキー 2026/7/17(金)
日本経済の命運を握るフィジカルAI 「政府主導の共通の規格、ルールを」基盤つくりが急務...識者が指摘
出典:J-CASTニュース 2026/7/21(火)
エキスパートの補足・見解
「経産省音頭の日の丸連合で、これまで成功した例はありますか。MRJ、JDI、クールジャパン、ラピダス……挙げればきりがない。なぜ失敗に学ばないのか」
「確かに日本の現場には培った技術がある。データ化してまとめAIに学ばせればいい。しかし、何十社の集合体では時間がかかる。中国のように上から一声とはいかない」
「計画は問題ない。技術も知見もある。しかし問題はそこじゃない。組織。集団合議制で成功したAI企業なんてありませんよ」
これらの声にさらに加えたいのが、人材と投資額の問題。人材に関しては、日本にはハイテク分野の人材が乏しい。優秀な人材がいたとしても、各企業がナンバー1の人材を出すだろうか?
投資額に関しては、1兆円と聞いて呆れる人間ばかり。たとえば、米のハイテク4社(アマゾン、アルファベット、メタ、マイクロソフト)の設備投資は、2026年1年間の見通しで計約6500億ドル(約105兆円)。「政府が1兆円なら、民間はおつきあい程度にしか出さない。これで何ができますか?」
21日、高市政権は「骨太の方針」を決定し、上限なく予算要求ができる投資枠の創設を打ち出した。国が民間に手を突っ込むほど、経済は悪化する。
