絶望しかなかった突然の全滅…『FF7』で遭遇した「初見殺しの強敵モンスター」たち
1997年にスクウェア(現:スクウェア・エニックス)からプレイステーション用ソフトとして発売された『ファイナルファンタジーVII』。本作は壮大なストーリーと個性豊かなキャラクター、自由度の高いマテリアシステムなどで多くのプレイヤーを魅了した名作である。
近年リメイクシリーズも制作されており、2020年の第1弾と2024年の第2弾に続き、2027年春に完結編が発売される予定だ。
現在のゲームハードで表現された『FF7』の圧巻の映像は見ごたえ十分だが、やはり原点はプレイステーション版だと感じているファンも多いだろう。そして当時プレイした記憶を振り返ったとき、強烈な記憶として残っているのが、“初見殺し”の強敵たちではないだろうか。
そこで今回はプレイステーション版『FF7』で、初見のプレイヤーを絶望させた強敵たちをあらためて振り返ってみたい。
※本記事には作品の内容を含みます。
■序盤の湿地帯に潜む“全滅製造機”「ミドガルズオルム」
ミドガルズオルムは、ミッドガルを脱出した直後のグラスランドエリアの湿地帯に出現する、巨大な蛇のモンスターだ。序盤のパーティーでは太刀打ちできないほどの強敵で、その攻撃力は一撃でキャラクターを戦闘不能にするほど。特に「ベータ」は味方全体に大ダメージを与える危険な技で、低レベルのパーティーならこの一撃で全滅がほぼ確定する。
さらに恐ろしいのが、湿地帯のフィールドで巨大な黒い影がプレイヤーを追いかけてくる演出だ。その正体がミドガルズオルムだと知らず接触してしまい、あっという間に壊滅状態になった初見プレイヤーは数知れない。
チョコボによる回避手段が用意されているなど、開発陣からもやっかいな敵扱いされているミドガルズオルム。事前情報がないと「なぜ急に強い敵が……」と困惑しているうちに全滅することだろう。序盤最大の初見殺しといえる存在だ。
■脱出不可のダンジョンに待ち構える「デモンズゲイト」
デモンズゲイトは、古代種の神殿から脱出する際に戦うことになるボスモンスターだ。魔法防御力が非常に高く魔法攻撃はほぼ通らないため、物理攻撃中心の戦術を強いられる。攻撃力も高く、戦いの後半戦はとくにハードで、準備不足で挑むと一方的に押し込まれてしまう。
さらに大技「デモンズクラッシュ」が非常に強力。味方全体に1000以上のダメージを与えてくるので、回復が間に合わないと一気に全滅させられかねない。敵自体のやっかいさもさることながら、ダンジョンの構造上、途中で引き返せない点もシビア。パーティー編成の変更もできなくなるので、場合によっては完全に詰んでしまうのだ。
攻略の鍵を握っていたのは十分な回復準備と物理攻撃の強化だ。そのあたりを知っていれば対処可能だが、何も知らない、もしくは何も考えずに挑むと後悔することになる1体だ。
■仲間を人質にとる海底の強敵「キャリーアーマー」
キャリーアーマーは、海底魔晄炉で戦うボス。この敵の最大の特徴は、「アームキャッチ」という攻撃でパーティーメンバーを最大2人まで拘束することで、残された仲間だけで戦闘を続けなくてはならない。
拘束された仲間を回復させる手段はなく、解放するには敵の腕を破壊するしかない。しかし、敵に攻撃を当てるたびに拘束された仲間にまでダメージが入ってしまうのだ。
運悪く2人が拘束され、残る1人で攻撃と回復をこなさなければならない状況に陥った場合、初見プレイヤーにとっては極めて過酷な試練となる。さらに、拘束された仲間以外が戦闘不能になるか、全員が捕獲された時点でゲームオーバーとなるため、精神的なプレッシャーも大きい。
仲間の解放を優先するか、ボスへの攻撃を続けるか……。この判断を迫られる状況は緊迫感に満ちており、屈指のトラウマバトルとして記憶している人も多いはずだ。
■やり込みプレイヤーをも絶望させた究極の壁「ルビーウェポン」
ルビーウェポンは、インターナショナル版に追加された裏ボスだ。砂漠から赤い巨体の一部が突き出ているビジュアルが気になり、興味本位で近づいたプレイヤーも多いだろう。
だが、その正体は『FF7』でも屈指の強敵だ。バトル開始時にはパーティーメンバーを強制退場させる特殊な仕掛けがあり、対策なしで挑めば開幕から絶望的な状況に追い込まれる。HPや防御力も桁違いに高く、通常の攻略法では歯が立たない。
防御力無視の召喚マテリア「ナイツオブラウンド」を使えばダメージは与えられるが、その場合カウンターとして最強魔法「アルテマ」という手痛い攻撃が返ってくる。
単純な力技では絶対に突破できず、最強クラスの装備をそろえて、緻密な戦術を整えたうえで、ようやく挑むことができる相手であり、まさに“最強の初見殺しボス”と呼ぶにふさわしい存在だ。何も知らずに近づいた時の絶望感たるや、当時のプレイヤーなら決して忘れられないはずだ。
今回紹介した4体は、いずれも“知らなければ詰む”という共通点を持つ強敵ばかりである。しかし、その裏を返せば、対策を整えて挑戦すれば倒せる存在であり、彼らのような強敵を乗り越えたときの達成感もまた格別だ。
『FF7』では不用意に強敵に近づいて全滅し、そこで初めて事前準備の大切さや攻略情報の価値に気づかされることも多い。そんな一筋縄ではいかない歯ごたえのあるRPGだったからこそ、プレイステーション版『FF7』の記憶は、今も多くのプレイヤーの胸に刻まれているのかもしれない。
