iPhone一斉値上げ、じつは日本だけ? 原因は円安の調整で、メモリ高騰による本体値上げはこれから

iPhone一斉値上げ、じつは日本だけ? 原因は円安の調整で、メモリ高騰による本体値上げはこれから

アップルは7月18日、日本国内のiPhone、Apple Watch、AirPodsを一斉に値上げしました。値上げ幅は8,000円から25,000円で、最上位のiPhone 17 Pro Maxは21万円を超えています。

 iPhoneについては以前からメモリ高騰による値上げが噂されてきました。しかし、今回値上げが行われたのは日本だけです。米国など海外では価格が据え置かれている状況です。

 つまり、値上げは円安の影響とみられ、世界で見るとiPhoneはまだ値上げされていないとも言える状況です。

ココがポイント

iPhone 17は1.3万円(中略)iPhone 17 Pro Maxは2万~2.5万円の値上げとなる

出典:Impress Watch 2026/7/18(土)

海外のApple Storeでは価格改定されておらず、今回の値上げは為替修正によるものと見られる

出典:ITmedia NEWS 2026/7/18(土)

iPhone 18 Proは現行よりも200ドル~300ドル上がると予想(中略)224,800円から242,800円に

出典:篠原修司 2026/6/29(月)

エキスパートの補足・見解

 今回の値上げが為替による調整であることは、価格から逆算すると分かります。

 iPhone 17の米国価格は799ドルのままです。日本の税抜価格から計算すると、旧価格の129,800円は1ドル約148円、新価格の142,800円は約162円のレート設定になります。現在の為替相場は1ドル=162円前後ですから、新価格とほぼ一致します。

 注目は、やはり6月に行われたMacなどの値上げとの違いです。あちらはAI需要によるメモリやストレージ価格の高騰を理由とした全世界での値上げ、つまりドル建て価格そのものの引き上げでした。

 一方、今回はiPhoneのドル建て価格は変更されておらず、パーツの高騰分は反映されていません。

 ちなみに今年9月に発表されるとみられている新型のiPhone 18 Proシリーズでは、米国価格が200~300ドル引き上げられるとの観測が出ています。仮に300ドルなら、日本は税込価格で53,000円ほど上がる計算です。

 円安の調整と、パーツ高騰による本体の値上げ。今回の値上げは前者に過ぎず、後者はこれからやってきます。iPhoneの“本当の値上げ”は、まだ始まってもいないと言えるのかもしれません。

iPhoneの値上げで「中古スマホ」の需要が急増か

7月18日、アップルが日本で円安を反映したとみられるiPhoneの値上げを実施したことで話題になっています。

これに先立って、中古スマホの盛り上がりを予感させる動きが始まっています。今日の午前中には、中古スマホの注文が急増したという事業者からの速報も出てきました。

値上げで中古スマホの注文が急増か

中古スマホのECサイト「にこスマ」によると、7月18日の午前11時までに中古スマホの注文数が前週比と前日比で2倍に増加したとのことです。

アップルが金曜の深夜に値上げを実施した後、このようなレポートを土曜日の昼に出す事業者にも驚くところですが、ニュースを見てから慌てて中古スマホを注文した消費者の判断の早さも印象的です。

国内の中古スマホ市場について、MM総研によると販売台数は2026年も堅調に推移しているとのこと。販売台数全体に占める中古の比率は2025年度に10.3%となり、増加傾向が続いているとしています。

一方で、中古品の購入における課題の1つが「品質」への不安です。メルカリが5月に実施した調査では、直近1~2年間でリユース品を「ほとんど購入しない」「全く購入しない」と回答した人の理由として、商品の汚れや故障などへの不安が多いとの結果が出ています。

中古スマホの場合、最も確実なのは「現物」を手に取って確認することでしょう。最近は地方でも「ゲオ」のように中古スマホを取り扱うお店が増えており、筆者もときどき足を運んで品揃えをチェックしています。

しかしフリマアプリなどオンラインの場合、売り手の説明や写真から判断するしかないのが実情です。筆者の場合、見た目が良さそうな中古品を買ってみたらタバコ臭が残っていたことがありました。

これに対して、品質が保証された中古品として注目されるのが「整備済み品」です。7月14日には、メルカリが新たなECサイト「m department(エムデパートメント)」を開始しました。

ここには独自の審査を通過した事業者のみが出品できるようになっており、中古スマホとしてはソフマップやにこスマなどが取り扱う整備済みのiPhoneやGalaxyの在庫が並んでいます。

普通の中古品でも、データ消去や清掃をした上で一定の保証付きで売られているものもあり、整備済み品と重なる部分はありますが、メルカリはバッテリー容量が80%以上あるなど一定以上の品質を強調しています。

こうした中古市場では自分が欲しい機種のカラーや容量が出回っていないことも多く、あちこち探し回るのは大変です。こうやって一か所に集まっていることで選びやすいのも魅力といえそうです。

他にも整備済み品のスマホとしては、アップル公式の「認定整備済製品」、フランス発の「Back Market」、携帯キャリアによる取り扱い(ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイル)もあります。

iPhoneの長寿命化も中古の追い風に

iPhoneは値上げされたものの、新たな付加価値が加わる新製品とは異なり、昨日まで売られていたのと同じものの価格が上がることで、消費者がどう反応するか懸念されます。

これがありふれた消費財であれば、他社の安い商品を手に取る人が増えるでしょう。しかしiPhoneを使い慣れた人が、そう簡単にAndroidに乗り換えるわけにもいきません。

そこで注目されるのが型落ちや中古品のiPhoneです。次のiOS 27は「iPhone 11」や「第2世代iPhone SE」にも提供されること、また実質的にスマホの寿命になりがちなバッテリーの劣化についても長寿命化する技術が進化するなど、利用体験を長く維持できる可能性が高いことも追い風になっています。

9月に期待されるiPhoneの新モデルでは半導体価格を転嫁することによる全世界での値上げが予想されるだけに、型落ちや中古品を買い求める動きがさらに加速しそうです。

ついに iPhoneも値上げ、Pro Maxは最安21万円超・廉価版17eも10万円台 AirPodsとApple Watchも (新旧価格表)

Appleは7月18日、日本のApple StoreでiPhone、Apple Watch、AirPodsの販売価格を引き上げました。事前の告知はなく、オンラインストアの表示価格が改定されるサイレント値上げです。対象は現行モデルに加え、前世代のiPhone 16シリーズも含みます。

写真・新旧価格表を見る

■ iPhone 17 Pro Maxは最低21万4800円、唯一の10万円未満だった17eも10万7800円

値上げ幅が最も大きいのはiPhoneです。売れ筋のiPhone 17は12万9800円から14万2800円へと1万3000円上がり、最上位のiPhone 17 Pro Maxは19万4800円から21万4800円へと2万円の上昇となりました。

エントリーモデルのiPhone 17eも9万9800円から10万7800円となり、ついに現行で10万円未満の iPhone はなくなったことになります。

Apple WatchとAirPodsも各モデルがそろって値上がりし、AirPods Max 2のみが8万9800円で据え置かれました。

製品により約7%から12%、全体では約10%ほどの値上げです。各製品の新旧価格は下の表にまとめています。

各製品の最低価格(税込)

製品旧価格新価格差額iPhone 17e(128GB)99,800円107,800円+8,000円iPhone 17(256GB)129,800円142,800円+13,000円iPhone Air(256GB)159,800円177,800円+18,000円iPhone 17 Pro(256GB)179,800円194,800円+15,000円iPhone 17 Pro Max(256GB)194,800円214,800円+20,000円iPhone 16(128GB)114,800円124,800円+10,000円iPhone 16 Plus(128GB)129,800円144,800円+15,000円Apple Watch Series 1164,800円71,800円+7,000円Apple Watch SE 337,800円41,800円+4,000円Apple Watch Ultra 3129,800円142,800円+13,000円AirPods 4(ANC非搭載)21,800円23,800円+2,000円AirPods 4(ANC搭載)29,800円32,800円+3,000円AirPods Pro 339,800円42,800円+3,000円AirPods Max 289,800円89,800円据え置き

■前月のiPadやMac値上げに続く動き

Appleは6月にMac・iPad・Vision Proなどを、前日の7月17日にはAppleCare+を値上げしており、今回はそこで対象外だったiPhone・Apple Watch・AirPodsが引き上げられた形です。6月時点ではこれらの製品は改定の対象外でした。

世界的なAI設備投資ブームでメモリやストレージの価格が高騰し、玉突き的に半導体全般が値上がりしたこと、関税や紛争などグローバルな経済環境、また国内事情としては止まらない円安もあり、あらゆる電子機器の価格改定ニュースを聞かない日はないほどですが、とうとうiPhone にも値上げが到来しました。

この秋には、Appleとして初の折りたたみスマートフォンになる iPhone Fold (仮) 発売のうわさもあります。機構が複雑で、ただでさえストレート型よりプレミアムな価格帯が多いフォルダブルだけに、いくらになるのか今から戦々恐々です。

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