「ディスクがなくなるとゲームは貸せない」は本当か ソニー、任天堂、Steamの“貸し借り”対応を整理
ソニーが2028年1月以降のPlayStationゲーム機向け新作ソフトにつき、ディスク版の製造を終了すると発表。さまざまな賛否が渦巻くなか「ディスクがなくなるとゲームを貸し借りできなくなる」という見方が目立ちます。「物理的な実体がなくなれば受け渡しも不可」には直感的な説得力があり、多くの人にそう思い込まれているようです。
しかし、本当にそうなのでしょうか。任天堂のプラットフォームやPCゲームでもダウンロード販売の比率は年々高まっていますが、それにより実際に「貸し借りができない時代」になったのでしょうか。
ココがポイント
マヂラブ、ゲームの“貸し借り”文化消滅を嘆く「借りパクもないね」 制作側としてモノ化への持論も「野田ゲーも最初は…」
出典:WEBザテレビジョン 2026/7/7(火)
ファミリープランは家族必須?任天堂に問い合わせてみた結果…
出典:おもそん 2018/9/21(金)
Steamのゲームを家族間で貸し借りできる「Steamファミリー」
出典:窓の杜 2024/11/28(木)
マイクロソフトのPhil Spencer氏は(中略)ダウンロード購入したゲームの貸し借りやプレゼント等の新機能の拡充
出典:EAA FPS(イーエーエー) 2016/4/12(火)
エキスパートの補足・見解
PCゲームプラットフォームSteamは当初より「ディスクなし、ダウンロード(以下DL)のみ」ですが、複数人でゲームを貸し借りできる「Steamファミリー」という仕組みがあります。このファミリーは血縁関係に限られず、実務上はフレンド同士でも利用されています。
また、任天堂の「バーチャルゲームカード」では、同一ファミリーグループ内でDL版を一定期間、貸し出しできます。こちらも友人同士でグループを作ることが可能です。つまり、DL版の貸し借り可否は「サービス提供側が対応するかどうかを決められる」に過ぎません。
その分かりやすい例が、マイクロソフトがXbox One発売当時に示した「最大10人でDLゲームを共有できる」というゲームシェア構想です。この構想は実現せず、その後にXbox Game Passを本格展開したことを踏まえると、同社は「レンタルを自らマネタイズする」方向へ舵を切ったとも見られます。
PlayStationでディスクなしではソフトを貸し借りできないのは、「ソニーがそう決めている」ためです。この点について議論が深まり、批判が高まれば、ソニーが新たな貸し借りシステムを追加する可能性もゼロではないでしょう。
