ニンダイ 今回も大作の新作発表なく 目玉は「ゼルダ」も「時のオカリナ」リメーク
任天堂のゲーム情報番組「ニンテンドーダイレクト(ニンダイ)」が9日23時から配信され、即座にX(旧Twitter)のトレンドの1位に「ニンダイ」が入り、他にも関連ワードで上位がほぼ埋め尽くされるなど大変な注目を集めました。
そして番組の最後で紹介された目玉のゲームは「ゼルダの伝説 時のオカリナ」のリメーク(2026年発売)でした。番組放送前には、超ビッグタイトル……人気シリーズの完全新作の発表が期待されたものの、今回もなかったことになります。今回のニンダイについて考えてみます。
ニンテンドーダイレクト」発表まとめ。『ゼルダ 時オカ』リメイク、『ゼノブレイド』新作、『キングダム ハーツ4』新映像など
出典:ファミ通.com 2026/6/9(火)
Nintendo Direct spotlight
出典:任天堂 2026/6/9(火)
エキスパートの補足・見解
番組の冒頭はスイッチでも遊べる「リズム天国」でした。まだスイッチ2に移行していない多くのユーザーにも配慮した意図が感じられました。
そして、人気作「ぽこ あ ポケモン」のアップデートや有料コンテンツ、「ニンテンドースイッチスポーツリゾート」などを発表。ゲームジャンルのバランスが取れており、視聴者が何かしらのソフトが気になるようにした構成でした。ソフトメーカーの作品で反応が良かったのは、スイッチ2の対応が発表された「キングダムハーツ4」でしょうか。
「ゼルダの伝説 時のオカリナ」は元々、ニンテンドウ64向けに発売された名作ゲームです。今の技術でリメークをする価値もあり、「ゼルダ」の新規ファンにアピールしたい狙いも理解できます。実写映画の公開が来年に控えており、良いタイミングと言えそうです。
ただし一部のファンの視点で言えば、2027年に「ポケットモンスター ウインド・ウェーブ」が控えているだけに、今回の発表に対する不満は出るでしょう。それでも「任天堂の大作の発表はいつごろ?」となるわけで、今後の話題になり続ける構図は変わりません。変わらず「慌てない」というメッセージになっているのが興味深いところです。
「ゼルダの伝説」で名作のリメーク発表 なぜ新作を作らない?の声 背景
1998年にニンテンドウ64向けソフトとして発売され、名作として名高い「ゼルダの伝説 時のオカリナ」がニンテンドースイッチ2用ソフトとして2026年に発売されることが発表されました。任天堂のゲーム情報番組「ニンテンドーダイレクト(ニンダイ)」で発表されるや「時オカリメイク」のワードが即座に話題となりました。
歓迎の声がある一方、一部のゲームファンから指摘されるのが、なぜリメークなのか、なぜ新作を作らないのか……ということです。人気ゲームのリメークについて、参考になる記事を紹介しながら考えてみます。
ときには堅実な利益獲得の手段(略)同時に「ゲームの保存」という観点でもリメイク作品は役割を果たしている
出典:AUTOMATON 2025/3/30(日)
「合う」「合わない」の相性(略)リメークは過去に成功したから出すわけで、買う側もどんなテイストか分かりやすい
出典:河村鳴紘 2024/9/7(土)
リメイクは開発者にとっても魅力的(略)より多くの知識と経験を得て、再びアプローチする機会を得ることは、実にスリリング
出典:GIGAZINE 2023/4/7(金)
エキスパートの補足・見解
まず一般論ですが、ゲーム開発で新作よりもリメークのほうが開発しやすく、堅実に売れる傾向にあり、リスクが低いのはその通りです。また若手の育成として経験を積ませる狙いがあるケースもあるでしょう。
ただしリメークに対する考えが、近年変わってきました。新作と連動してリメークを出して盛り上げたり、メディアミックス的な活用を狙う動きもあったり、リメークでも新作並みに力を入れる例もあります。
今やゲーム開発のコストが上昇し、大作ならば100億円を超えるという報告もあり、失敗が許されない環境にあります。同時に所有するソフト資産の積極活用が求められることも影響しています。
そして「ゼルダ」シリーズは、名作ぞろいで、今の表現力でリメークする価値が高いと考えられるタイトルです。また同シリーズが、爆発的に売れるようになったのは、「ブレス オブ ザ ワイルド」からです。そう考えると新規ファンに、シリーズをリメークすることで遊ぶ機会を持ってほしいと考えるのは妥当です。
新作はもちろん不可欠ですが、同時にリスクヘッジも必要です。そしてリメークはブランディングや収益の強化を図れる分、その重要度は今後も一層高まると考えられます。
