AIでMicrosoft商用量子コンピュータが早期到来。信頼性1,000倍「Majorana 2」
Microsoftは6月2日(米国時間)、エージェント型AIを活用して開発された次世代のトポロジカル量子チップ「Majorana 2」を発表した。
Majorana 2は、組織の研究開発のためのプラットフォーム「Microsoft Discovery」のエージェントAIを活用して開発された量子チップ。第1世代(Majorana)の量子ビットと比較して平均寿命が1,000倍の20秒となり、より信頼性の高い計算を実現。最長で1分間維持できるものもあるという。
この量子ビットの長寿命化は、超伝導体の材料を従来のアルミニウムから鉛へと変更することで実現した。鉛は放射線を遮蔽するためによく使われる材料だが、採用により宇宙線による干渉から量子ビットを保護できるようになった。
また、チップの開発過程では、同プラットフォームのAIが大きく貢献。さまざまな形式の20年分のデータの中から、人間には見えない相関関係を再構築し、見つけ出すことができたという。
今回の進展により、同社は商用価値を持つスケーラブルな量子コンピュータの実現計画を2029年に前倒しした。
また、あわせてこれらの開発を支えた研究開発プラットフォーム「Microsoft Discovery」の一般提供を開始。さらに、個人向けとなる「Microsoft Discovery app」の早期プレビュー版も提供開始した。GitHub Copilotアカウントを持っていれば無料でダウンロードでき、ローカル環境でプラットフォームの主要機能を実行できる。
