世界初の食道がん治療薬を了承 「ウイルス」でがん細胞を破壊
食道のがん細胞をウイルスを使い破壊する治療薬について厚生労働省の部会が製造販売を了承しました。ウイルスを使った食道がんの治療薬は世界初だということです。
厚労省の専門部会が製造販売を了承したのはオンコリスバイオファーマの「テロメライシン」です。
食道がんの治療薬で、がん細胞でだけ増殖するように遺伝子組み換えをしたウイルスを患者の食道に投与し、がん細胞を破壊するということです。
臨床試験では36人の患者に放射線療法と併用して薬を投与した結果、18カ月後には半数にあたる18人のがんが消失しました。
ウイルスを使った食道がんの治療薬は世界初だということです。
食道がん細胞、ウイルスが破壊 岡山大開発の新しい製剤承認へ
岡山大学が開発した新しいウイルス製剤「テロメライシン」について、厚生労働省の専門家部会は21日、国内での製造販売承認を了承した。対象は手術や化学放射線療法に適さない食道がん。がん細胞の中で増殖し、細胞を壊す。正式に承認されれば、年内にも販売が始まる見込み。
テロメライシンは2004年、岡山大が開発した。かぜの原因になるアデノウイルスの遺伝子を改変した製剤。正常な細胞にも感染するが、がん細胞のなかだけで増殖し、細胞を破壊する。がん細胞は分裂を繰り返すために「テロメラーゼ」という酵素が活発に働いている。テロメライシンはテロメラーゼが活発に働いていないと増えない仕組みで、正常な細胞へのダメージは少ないとされる。
