トランプ氏の10%代替関税は違法、米裁判所判断 差し止めは限定的
米国際貿易裁判所は7日、トランプ大統領が発動した10%の暫定一律関税について、違法だとする判断を示した。関税は1970年代の通商法では正当化されないと結論付けた。ただ、関税の差し止めは原告である中小企業2社とワシントン州に限定した。
トランプ氏は2月下旬、連邦最高裁が違法と判断した「相互関税」に代わり、深刻な「国際収支の赤字」是正やドルの差し迫った下落の阻止に最長150日間の関税導入を認める1974年通商法第122条を発動したが、裁判所は大統領令で示されたような貿易赤字に対して同法を適用するのは適切ではないとした。
判決は2対1で、1人の判事は原告の中小企業に勝訴を認めるのは時期尚早だとの意見を示した。
トランプ氏は今回の司法判断を「2人の急進左派の判事」によるものだと非難し、「別のやり方でやるだけだ」と語った。
裁判所は、主に民主党が主導する24州が求めた全輸入業者を対象とする関税差し止めの訴えは退けた。これらの州には差し止めを求める訴訟上の適格性がないと判断した。
裁判所は訴えを起こした州のうちワシントン州を除く大半について、問題の関税を支払ったか、支払う可能性があった輸入業者には該当しないと判断した。ワシントン州は公立研究機関であるワシントン大学を通じて関税を支払った証拠を提出していた。
政府が上訴するとみられ、その場合には他の輸入業者に対する関税が引き続き維持される。
原告の中小企業2社はこの関税について、トランプ大統領が2025年に国際緊急経済権限法(IEEPA)に基づいて発動した関税を違法とした連邦最高裁の判決を回避しようとする試みだと主張していた。
