バス会社が会見「運転歴把握していない」部活遠征でバス事故 高校生1人死亡

バス会社が会見「運転歴把握していない」部活遠征でバス事故 高校生1人死亡

福島県・磐越自動車道の上り線で、車2台が絡む事故があり、高校生1人が死亡、26人が重軽傷を負いました。

警察によりますと、6日午前7時40分ごろ、新潟県の北越高校の生徒20人が乗るマイクロバスが、道路脇の緩衝ドラムに衝突しました。バスはガードレールにも突っ込み、はずみで、乗っていた生徒1人が、反対車線に投げ出されたということです。その後、後続の6人が乗るワゴン車が、反り出したガードレールにぶつかりました。

近くに住む人

「1人だけ、ガードレール近くに横たわっていて、ジャージの色が、降りてきた子と同じような色だった。子どもたちが、ぞろぞろ降りてきて、友だちの名前を呼びながら『救急車、救急車!』とすごく大きい声で。その間に、1台の車から人が降りてきて、心肺蘇生が始まった」

反対車線から見た人

「バスが前方あたり、扉があるところがつぶれていて、高校生たちは、そこから出られなくなったので、窓から救助されていました。運転手さんも、すごく呆然とした暗い表情で救助されていたので、とても心が痛みました」

マイクロバスに乗っていた稲垣尋斗さん(17)が亡くなりました。合わせて26人がけが、このうち高校生2人が重傷です。

ワゴン車には、2歳〜9歳の子ども4人が乗っていましたが、いずれも軽傷です。

マイクロバスの乗っていた北越高校の男子ソフトテニス部は、全国大会の常連で県内屈指の強豪。インターハイの予選を控え、6日午前5時半、隣の福島県まで日帰りで練習試合に出かけたところでした。

北越高校 灰野正宏校長

「引率は1名おりました。部の顧問が荷物を運搬するため、前方に走っていて、その後ろに、このバス、借り上げたバスを走らせていた」

学校によりますと、部員たちを乗せたマイクロバスは、新潟県五泉市のバス会社から手配されたもの。これまで何度も利用していたということです。

警察によりますと、運転手は、68歳の無職の男性でした。

北越高校から、目的地の福島県富岡町までは、車で3時間ほどの距離。事故は、中間地点を過ぎたあたりで起きました。

事故現場の手前のトンネルを抜けると、『急カーブに注意』の看板が現れます。見通しは悪くなく、右カーブの下り坂が続きます。

事故現場では、緩衝ドラムは倒れ、バスがガードレールを20メートルほど巻き込んでいるようです。

交通事故の専門家に聞きました。

元千葉県警交通事故捜査官 熊谷宗徳氏

「緩衝ドラムに衝突してから20メートルほどで停止できているのも、緩衝ドラムに衝突したことと、ガードレールを外す、引っこ抜く。すごい動力が必要なので、相当減速して、そうなったんだと思う。逆に、そのような物に衝突したことで、乗っている人には、すごい衝撃力が発生してしまって、車外放出につながってしまったと思う」

6日午後9時からバス会社が取材に応じました。

蒲原鉄道 茂野一弘社長

「今回は貸し切りバスを使わずに、レンタカーを使って送迎したいという話をいただいたので、担当の営業が、普段からお世話になっているので、レンタカーの手配と、マイクロバスになると、普通の自動車免許では運転できないので、先生とか父兄が運転する人がいない、ドライバーを紹介いただけないかということだったので、営業の方から運転できる人間を紹介した」

なぜ、会社のバスではなく、レンタカーを手配したのでしょうか。

蒲原鉄道 貸切バスの営業担当

「営業用の青ナンバーを販売するのが業務。それに対して、『ちょっと高い』、『じゃあどうしよう』という話になる。そのときにレンタカーを私の方で予約する。北越高校の部活の名前で、予約をさせてもらう。運転手については、学校から『運転する人もいないんだよね』と。『この方でいいでしょうか』と了解をもらった」

蒲原鉄道 茂野一弘社長

「(Q.持病やドライバー歴は)まったく把握していない。(Q.金銭的メリットはなかった)はい。(Q.ある意味、ボランティア)はい」

学校側は、7日、保護者に対して経緯を説明する予定です。

逮捕の男(68)は「二種免許」所持せず 北越高校のソフトテニス部員ら21人死傷 磐越道マイクロバス事故 福島

6日、福島県郡山市の磐越道で高校生など21人が死傷したバス事故で、警察は7日、バスを運転していた68歳の男を逮捕しました。男は、客を運送して対価を得る場合に必要な「二種免許」は持っていなかったということです。

過失運転致死傷の疑いで逮捕されたのは、新潟県胎内市の無職・若山哲夫(わかやまてつお)容疑者(68)です。

若山容疑者は6日午前7時半すぎ、郡山市の磐越道上り線でマイクロバスを運転中、道路左側のクッションドラムやガードレールなどに衝突し、バスに乗っていた新潟市の北越高校3年・稲垣尋斗(ひろと)さん(17)を死亡させたほか、17人を負傷させた疑いが持たれています。

■「スピードの見極め甘かった」

現場にブレーキ痕はなく、バスは、スピードを落とさずにガードレールに突っ込んだとみられています。若山容疑者は逮捕前、JNNの取材に応じ、「スピードに対する見極めが甘かった」などと話していました。

警察の取り調べに対しても同様の供述をし、容疑を認めているということです。また、現場の磐越道の最高速度は時速80キロですが、若山容疑者は当時「90キロから100キロほど出していた」と供述しているということです。

■二種免許は所持せず

また、警察によりますと、若山容疑者は大型一種免許は所持していましたが、客を運送して対価を得る場合に必要な「二種免許」は持っていなかったことがわかりました。

警察は、道路運送法違反も視野に捜査しています。

磐越道の高校生死亡事故、祖母「明るくていい子でした」…バスは借り上げ・「そろそろ車やめないとね」運転の男性に知人驚き

福島県郡山市の磐越道で北越高校(新潟市中央区)男子ソフトテニス部の生徒20人の乗ったマイクロバスがクッションドラムに衝突し、男子生徒(17)が車外に投げ出されて死亡した事故で、同校の灰野正宏校長(63)は6日、報道陣の取材に応じ、生徒の死を悼むとともに「亡くなったことは痛恨の極みであります」などと語った。

 灰野校長によると、マイクロバスには1年生が8人、2年生と3年生が6人ずつの計20人の男子ソフトテニス部員が乗っており、うち複数の部員が手術が必要なけがを負ったという。同部の顧問1人は荷物を運ぶため、別の車両でバスの前方を走行していた。

 部員が乗っていたマイクロバスは、同校の所有ではなく、灰野校長は「運転手付きで(事業者から)借り上げたというふうに聞いている」と説明した。同校では普段、同部の遠征時にはバスの運行などを外部に委託しているという。

 この日、部員らは午前5時半頃に同校を出発し、練習試合をするため、日帰りの予定で福島県富岡町へ向かっていた。

 同校は副校長を現地に派遣し、被害状況の確認などにあたった。7日に全校集会を行い、近日中に保護者説明会も開く方針だ。灰野校長は「(生徒への)ケアがしっかりできる形で、わかっている範囲で事実関係を説明したい」と語った。

北越高校の男子ソフトテニス部は、昨年まで全国高校総体(インターハイ)に12大会以上連続で出場するなど県内有数の強豪。今年1月に開かれた全日本高校選抜ソフトテニス大会北信越予選で準優勝し、3月の全国大会にも出場している。

 事故で死亡した男子生徒の祖母は取材に対し、「明るくて、いい子でした」と言葉少なに語った。

 一方、マイクロバスを運転していたのは胎内市の無職男性(68)で、近所の知人女性によると、傘をつえ代わりにして歩くなど足が悪いような様子で、「そろそろ車やめないとね」と話していたという。女性は「(バスを)運転しているとは思わなかった」と驚いた様子だった。

転手「知り合いの紹介」…バス会社社長

 学校側からマイクロバス運行の依頼を受けた蒲原鉄道(五泉市)の茂野一弘社長は6日夜、報道陣の取材に「亡くなった生徒がいることには、お悔やみを申し上げる。生徒たちの一刻も早い回復をお祈りする」と述べた。

 茂野社長によると、担当者が学校側から依頼を受け、バスと運転手を手配したという。同社が所有するバスではなくレンタカーで、運転手については担当者が「知り合いからの紹介で」運転を頼んだという。茂野社長は運転手について「うちの会社の人間ではない」と説明。また、会社として運行料金は受け取っていないという。

北越高、バス会社側の説明否定 運転手や手配巡り

磐越自動車道のマイクロバス事故で生徒1人が死亡した新潟市の北越高は7日夜、記者会見を開いた。バス運行会社「蒲原鉄道」が6日「予算を抑えたいとの要望のあった学校側の依頼に基づきレンタカーで対応した」「運転手の依頼もあった」との趣旨の説明をしたことに対し「事実ではない。レンタカーを出してとか、運転手がいないから出してとお願いはしていない」と否定した。

 運転手や車両の手配の経緯について、学校側と会社側の主張が食い違う事態となった。北越高は「バス運行を依頼した。外部の運転手やレンタカーではないと思っていた」との認識を示した。

 北越高によると、男子ソフトテニス部の顧問が4月上旬、蒲原鉄道の営業担当者に対し人数や発着時間、行き先などを伝え、貸し切りバスの手配を依頼。練習試合のための福島県富岡町への日帰り遠征を終えた後、旅費を支払う予定だった。

 顧問は別の車でバス前方を走っていた。北越高は今回の事故について、教員による引率形態に課題があったとの認識を示した。

「みんなやってた」《部活遠征バス事故で高校生死亡》“ボランティア”運転手に現役教師は「背筋が凍りました」

GW最終日に悲劇が起きた――。

5月6日午前7時ごろ、福島県郡山市の磐越自動車道上り線で、マイクロバスがガードレールに衝突。

「同バスは運転手と新潟市にある北越高等学校の男子ソフトテニス部の部員20人を乗せて午前5時30分ごろ高校を出発。福島県内に移動中でした。この衝突事故で男子生徒1人がバスから外に投げ出され死亡。後続の車2台も巻き込み、合わせて26人が重軽傷を負って病院に搬送されました」(社会部記者)

事故現場にはブレーキをかけたあとが残っておらず、68歳の運転手は警察の取り調べに対して「曲がり切れなかった」などと話しているという。

そんななか、運転手の“経歴”が問題視されている。

「実は運転手は“プロ”ではなかったんです。というのも、学校側はバス会社『蒲原鉄道』に対して、“運転手付きの貸し切りバス”ではなく、低コストになるレンタカーのみを依頼したとされています」(同・社会部記者、以下同)

その上で学校側は運転手の手配もお願いしたというのだが、

「頼まれたバス会社の営業担当は“知人の知人”に依頼し、“ボランティア”でバスを運転させたといいます。学校側は経費を安く上げたかったんでしょうが、結果的にこの痛ましい事故が起きてしまった」

バス会社は同運転手の免許証や事故歴などを確認しなかったという。

「ゾッとしましたね……」と話すのは、私立高校に務める40代後半の現役教師。というのも、今回の事故同様、中型マイクロバスなら“プロ”ではない顧問が運転するケースは多かったというのだ。

「予算がつかない部だとできるだけ出費を抑えたいんです。だから、運転手に関しては顧問や保護者でやっちゃって、“なあなあ”になっているところも結構あったと思います。僕も昔は野球部の顧問だったので、中型マイクロバスでたまに生徒を乗せていました。今考えると、背筋が凍りますね……。でも“あの事故”以来、僕の県では顧問などが運転することはなくなりました」(前出・現役教師、以下同)

あの事故とは‘09年、大分県日出町の大分自動車道で起きたバス横転事故のこと。高校の野球部員を乗せたバスが横転し、1人が死亡、37人が重軽傷を負った事故で、運転していた元教諭は実刑判決となっている。

「公立の学校はあの事故以降、“運転手ありのバスチャーター”を徹底するようになったと聞いています」

学校、そしてバス会社の判断が悔やまれる――。

北越高校長「無断でレンタカーのバス使われた」「予算抑えたいと言ってない」 磐越道事故

福島県郡山市の磐越自動車道上り線で、北越高(新潟市中央区)の生徒を乗せたマイクロバスがガードレールに衝突して生徒1人が死亡した事故で、同校の灰野正宏校長は7日夜の記者会見で「バス運行会社には貸し切りバスを手配したが、無断で、レンタカーのバスが使われ、運行会社と関係のない運転手が運転した」と説明した。

バス運行会社は「予算を抑えたいという学校側の依頼に基づきレンタカーで対応した」「運転手の依頼もあった」との趣旨の説明をしており、学校と会社の主張が食い違う事態となった。

灰野校長によると、バスは部活顧問が4月上旬、新潟県五泉市のバス運行会社「蒲原鉄道」に電話で手配した。顧問はその際、乗車人数や行き先などを告げ、貸し切りバスを依頼したという。

灰野校長は「学校としては、しっかりと(安全の)クオリティーを確保できる運行をお願いすることになる。レンタカーのバスを使い、第三者の運転手が運転するなら、学校としては受け入れることができなかった」と強調した。「顧問に確認したところ、予算を抑えたいと言ったことはない」と真っ向から否定した。

また、蒲原鉄道がレンタルの際に運転手本人の免許証ではなく、営業担当者の免許証を提示していたと説明していることについて、灰野校長は「そのようなことは知らなかった」と語った。

今後は、部活の遠征などの際のバス運行業者の選定の仕方を見直すという。

北越高は7日朝、生徒の心理的なケアを行うために全校集会を開催。同日夜には保護者説明会を開き、事故の状況と再発防止策を説明した。

「90~100kmは出ていた」磐越道バス事故 胎内市の68歳運転手を逮捕【新潟】

福島県郡山市の磐越自動車道上り線で6日午前、北越高校(新潟市中央区)の男子ソフトテニス部員を乗せたマイクロバスがガードレールに衝突、生徒1人が死亡、20人が負傷した事故で、福島県警は7日、バスを運転していた胎内市の無職・若山哲夫容疑者(68)を過失運転致死傷の疑いで逮捕しました。 

警察によりますと、若山容疑者は取り調べに対して容疑を認めていて、「速度の見極めが甘かった」「90~100kmは出ていた」と話しているということです。

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磐越道事故現場に3.3万円封筒 バス会社側→運転手か 高校説明

福島県郡山市の磐越道で部活の遠征先に向かう北越高校(新潟市)の生徒らを乗せたマイクロバスがガードレールに衝突し1人が死亡するなどした事故で、北越高校は10日に記者会見を開き、運転手への手当などとみられる3万3千円が入った封筒が見つかったことを明らかにした。

 学校側の説明によると、事故現場に散乱した部員の荷物を回収して学校で精査した際、バス運行会社「蒲原鉄道」(新潟県五泉市)の営業担当者から運転手に渡されたとみられる封筒が見つかったという。中身は3万3千円が入っており、封筒の表にただし書きとして「手当」「高速はカードにて」「ガソリン」と書かれていたという。

 北越高校の説明によると、事故現場から生徒のものではないとみられる持ち主不明のカバンがあり、その中から封筒が見つかったという。

 北越高校は事故をめぐり、レンタカーを使うよう蒲原鉄道側に依頼していないと主張。「貸し切りバスを業者にお願いしたので、バスと運転手がくるだろうと思っていた」と説明している。

≪バス暴走事故≫「レンタカー手配はこれまで何度も…」バス会社関係者が重大証言「北越高校が年間数百万円使ってくれるから協力してきた」運転手紹介は以前は“禁止”か

福島県郡⼭市の磐越道で21人が死傷したマイクロバス事故を巡っては、乗っていた高校生が通う私立北越高校(新潟市)に頼まれてレンタカーと外部の運転手を探したとするバス運行会社・蒲原鉄道(新潟県五泉市)と、そんな依頼はしていないという高校の主張が対立している。そんな中、かつて蒲原鉄道に籍を置いていた人物が、同校へのレンタカー手配は恒常的に行なわれてきたと証言した。蒲原鉄道はこうした実態を捜査に対し明らかにするとみられる。

≪画像多数≫「陸上部の名監督だった」白いジャージに角刈りのような短髪…逮捕された若山容疑者が輝いていた頃の写真、最近は痛風で覇気がなくなっていたという

「今回のようなレンタカー手配はソフトテニス部だけでない」

「北越高校が(使われたバスが)レンタカーだと知らなかったことはありえないと思います。灰野正宏校長は就任から2年とのことで、現場の先生が報告を上げていなければ知らないかもしれません。

ですが、部の顧問を含め多くのかたがレンタカーを普段から使用していたことは知っているはずです。なぜなら、蒲原鉄道が北越高校の仕事を受けるようになって20年以上が経ちますが、レンタカー手配は今回乗っていたソフトテニス部だけでなく他の部でも昔から行われていたからです」

「集英社オンライン」の取材にそう証言したのは、かつて蒲原鉄道に勤務し、今は会社を離れているA氏だ。

6日朝に起きたバス事故では、北越高校男子ソフトテニス部の3年生・稲垣尋⽃(ひろと)さん(17)が死亡した。このバスは、蒲原鉄道の営業担当者・金子賢二氏が自分の免許を提示して借り出したレンタカーだった。

運転をしていて福島県警が過失運転致死傷容疑で逮捕した無職・若⼭哲夫容疑者(68)=新潟県胎内市=も、この金子氏が知人の紹介を受け運転を依頼した人物だ。

蒲原鉄道の茂野一弘社長は事故の夜に、「(高校から)貸切バスを使わずにレンタカーを使って送迎したいというお話をいただいた。ドライバーのほうも紹介いただけないかということだった。普段からお世話になっておりましたのでレンタカーの手配と、営業担当の方から運転できる人間を紹介した」と説明。

手配をした金子氏も、「部活の顧問の先生」からの要請があったと明言。「レンタカーをたまに借りることがありますけれども、青(緑)ナンバー(営業用バス)を使うと今高くつきますので、安いものを探してよと。それがレンタカー(の手配要請)にたどり着いている」と話した。

「『予算がないからレンタカーにする』と言われればそう手配しています」

7日に会見した灰野校長はこれに反論。「(顧問から)こうした発言はしていないということを確認しております」「バス事業者にお願いする以上は当然それに見合ったクオリティのバスを差し向けていただけるという風に思っています」と話し、社員ドライバーが運転する会社のバスが来ると思っていた、と主張した。

今回集英社オンラインの取材に証言したA氏も、蒲原鉄道サイドの人物であることは確かだ。ただ、茂野社長と金子氏は会見で、若山容疑者という社外ドライバーに何らかの金銭が払われる認識を持ってはいるが、この状況を違法とは認めていない。

いっぽうA氏は、「白ナンバーの運転手に100円でも渡したら違法です」と断言。蒲原鉄道の責任を指摘しながら、違法の可能性がある運送が北越高校との間で恒常的に行なわれていたと証言している。

「北越高校のどこかの部が『バスの見積もりをくれ』と言ってくると、営業担当が大型(バス)、中型、マイクロバスをそれぞれ使った見積りを出します。次の仕事に繋がる顧客から『予算がないからレンタカーも見積もりに入れてくれ』と言われればその見積もりも出し、こちらから提案することもあります。

それを顧客が見て『今回は予算がないからレンタカーにする』と言われればそう手配していました。その時に『運転手がいないから紹介してくれ』と言われればその紹介もしていたということです」(Aさん)

「北越高校が年間数百万円使ってくれるから協力してあげてる」

そしてAさんは、こうした行為は蒲原鉄道だけではないと証言した。

「こうした手配はよく頼まれるんです。大手は受けないですが、そうでなければレンタカーを押さえたり運転手を紹介する便利屋みたいなことをします。全国的に色々な学校で行われていて、観光バスとレンタカー業界ができてからずっとあることです」

ただAさんが蒲原鉄道に在籍していた当時は、「運転手を紹介すると違法になるから紹介はするな」と言われていたという。

「昔は学校の先生方が運転することも多かったのですが何かあった時に責任問題になるので最近は先生たちも極力運転はやりたがらない。そういった背景があり、このままだと運行できないと言われ、義理で運転手も紹介するようになったのでしょう」(Aさん)

ただこうした仲介をしても「会社として中抜きはしない、リベートはとらない、あくまでサービスとしての一環で行うっていう方針でした」とAさんは強調する。

「リベートを取れたとしても5000円とか微々たるもんで、わざわざそんなことしません。金子さんもリベートなんかとってないと思いますよ。レンタカーと外部の運転手を使った場合の概算は、マイクロバスのレンタカー代が5万円程度。そのほかにガソリン代と高速代、運転手への支払い1万5000円くらいです」(Aさん)

灰野校長は会見で、蒲原鉄道には2025年度に9件で約200万円の仕事を頼んだと話している。

「要は北越高校が年間数百万円使ってくれるから、その見返りじゃないですけど協力してあげてるという話です。だから高校が知らないということはありえない。金子さんはもちろん、学校側も白ナンバーで運転手に報酬を渡すというのは違法だというのはわかっていたと思います」(Aさん)

かつての職場が絡んだ今回の事故で、Aさんは7日の北越高校の会見を見て怒りを覚え、証言を決意したという。

「人の命がなくなったこの状況で、学校のあのような姿勢に蒲原鉄道の社員はみんな納得いかず、会社としても真実を明らかにする姿勢だと聞いています」(Aさん)

若い命が失われた事故の背景にあった違法とみられる商慣行。業界はすぐにでも改善への一歩を踏み出す必要がある。

磐越道バス事故 北越高校が再び会見「費用を安く抑えたいからレンタカーを手配してほしいと依頼したことはない」《新潟》

磐越道で発生した北越高校の部活バス事故で、学校は10日午後6時半過ぎから会見を開き「費用を安くしたいからレンタカーを手配してほしいと依頼したことはない」と主張しました。

北越高校のバス事故を巡り、高校は10日、男子ソフトテニス部の保護者会を行いました。その後開かれた会見では顧問が同席し、事故について謝罪しました。

【北越高校 ソフトテニス部顧問】

「私がバスに同乗していれば運転手の異変に気づき、運転をとめさせるなどして事故を防ぐことができたのではいかと思っています」「私が(蒲原鉄道の)金子氏に対し費用を安くおさえたいからレンタカーを手配してほしいと依頼したことはありません」

「白ナンバーバスのバイトしませんか?」磐越道バス事故“白バス遠征”が常態化か…過去に“ドライバー探し”依頼された男性の証言

磐越道で男子ソフトテニス部の高校生ら21人が死傷したマイクロバス事故。バスはレンタカーで、逮捕された運転手・若山哲夫容疑者は二種免許を持っていなかったことが分かっています。

 取材班は、バスを手配した会社の営業担当者から、過去に“ドライバー探し”を依頼されたという男性を独自取材。いわゆる“白バス遠征”の常態化が疑われる証言を得ました。悲惨な事故の背景に、一体何があったのでしょうか?

■バス会社と学校の主張が食い違う中…

今回、事故を起こしたマイクロバスを手配したのはバス会社・蒲原鉄道。

 営業担当者は、北越高校の男子ソフトテニス部の顧問から「レンタカーで送迎をしたい」と依頼を受け、レンタカー会社に自身の免許証を提示してバスを借りたといいます。さらに営業担当者は、顧問から「運転手もお願いしたい」と相談があったことから、知人から紹介を受けた若山容疑者を運転手として手配。しかし、若山容疑者と面識はなく、免許証や運転歴などを確認していませんでした。また金銭的な利益のない“お手伝い”だったと主張しています。

 一方、学校側は蒲原鉄道の説明を否定しています。

 これまでも部活動の遠征などで、蒲原鉄道に貸し切りバスを依頼していましたが、今回に関しては、顧問からレンタカーの手配や運転手の依頼はしておらず「以前から全体の行程を伝える形でバスを手配していた」といいます。謝礼についても、手配を依頼したのは通常の貸し切りバスで、終了後に旅程に対して代金を支払うことにしていたと主張しています。

■証言を入手「北越高校の白ナンバーマイクロバスのバイトしませんか?」

両者の主張が食い違う中…取材班は、ある男性に話を聞くことができました。男性は、かつて蒲原鉄道の営業担当者からドライバーを探すよう依頼を受けていたといいます。

 蒲原鉄道の営業担当者から“ドライバー探し”を依頼された男性

「北越高校の遠征に出るバスのドライバーを探してほしいと(蒲原鉄道から)頼まれたことがあります。今まで仕事上、北越高校に出向いてバスの仕事をしてきましたが、遠征に出ようとするレンタカーを何度も目撃しています」

 男性が当時、ドライバーを依頼する際、実際に知人に送ったメッセージを見せてもらいました。日付は2024年6月です。

 男性が知人に送ったメッセージ

「北越高校の白ナンバーマイクロバスのバイトしませんか?」

男性は蒲原鉄道から、これまでに数回、レンタカーのドライバー探しを依頼されていて、いずれも北越高校の案件だったといいます。

 蒲原鉄道の営業担当者から“ドライバー探し”を依頼された男性

「(蒲原鉄道の)営業担当もドライバーを全く知らない第三者に頼んだりしていたので、当然ながら免許証も確認しない、健康状態もわからない、何もわからないところでレンタカーを借りに行っているので、自分(営業担当者)の免許証で借りたと私は思っています」

  さらに男性は、蒲原鉄道と北越高校、いずれの主張に対しても、疑問を持っていました。

■「十数年当たり前になっていた」“白バス遠征”が常態化?

蒲原鉄道が“お手伝い”だったと主張したことについてはー

 橋本雅之フィールドキャスター

「ボランティアということはありえますか?」

 蒲原鉄道の営業担当者から“ドライバー探し”を依頼された男性

「ありえません。ボランティアでということは100%ない。必ずいくらかの報酬が当然発生しています」

  学校側の主張についてもー

 蒲原鉄道の営業担当者から“ドライバー探し”を依頼された男性

「私の知っているドライバーもレンタカーに乗って、ある部活を遠征に連れて行っています。会社対高校というよりも、営業担当と顧問の中で、すべて決まっていたと思いますが、学校もレンタカーだったことを知らなかったということはないと思います。十数年、当たり前にそういう形になっていたんじゃないかなと思っています。いつか事故は起きると思っていました。徹底的に原因を究明してほしい。ドライバーだけの責任で終わってほしくありません」

  男性は、蒲原鉄道の営業担当者と北越高校の部活動の間で、長年にわたり、貸し切りバスではなくレンタカーを利用した遠征が常態化していたと指摘しています。警察は関係先の家宅捜索を進めるなどして、レンタカーが使われた経緯や事故の詳しい状況を調べる方針です。

「居眠りしていない」高校生ら21人死傷事故でバス会社捜索 車の手配めぐり高校とバス会社で食い違い

福島県の磐越自動車道で高校生など21人が死傷した事故について、警察はバスを手配した会社に家宅捜索に入りました。逮捕されたマイクロバスを運転していた男は「居眠り運転はしていない」という趣旨の供述をしているということです。

 8日午前8時過ぎ。新潟県にある蒲原鉄道の社屋に入った福島県警。

 報告・橋本雅之 記者

「今、社長への説明を終えて、これから福島県警の捜査員らが事務所の中へと入っていきます」

 6日、福島県の磐越自動車道で高校生らが死傷した事故は、道路運送法違反を視野に入れた捜査が始まりました。

 練習試合のため、北越高校男子ソフトテニス部の生徒を乗せて、新潟市から福島県富岡町に向かっていたマイクロバスが事故を起こしたのは、磐越道の上り線です。

 この事故で高校3年生の稲垣尋斗さん(17)が死亡。他の生徒など20人がけがをしています。

 マイクロバスを運転し、事故を起こした無職の若山哲夫容疑者(68)。

 病院で手当てを受けていましたが、7日夜、過失運転致死傷の疑いで逮捕されました。

 若山哲夫容疑者

「事故を起こしたのは自分です。速度の見極めが甘かった。90から100キロ出ていた」

 容疑を認めているという若山容疑者。

 現場には、マイクロバスの明確なブレーキ痕や急ハンドルを切った痕跡が残っておらず、警察は、衝突するまで気づかなかった可能性があるとしています。

 また、次のような趣旨の供述をしていることも新たに分かりました。

 若山哲夫容疑者

「居眠り運転はしていない」

 さらに、若山容疑者は客を運送して対価を得る「二種免許」を持っていなかったということです。

 8日午前中に会見を予定していた蒲原鉄道は…。

 蒲原鉄道・ 茂野一弘 社長

「捜査が入っているということで、会見ができなくなった。これからも捜索が続くので、お話ができない」

 記者

「北越高校と蒲原鉄道では、“真逆のこと”を言っているが?」

 蒲原鉄道・茂野一弘 社長

「その辺に関しても、捜索を受けている中でお話をしているところなので、細かいことは、ここでは今、お話することできない。コメントは控えさせていただきたい」

 警察の家宅捜索を受けていることを理由に、会見を中止しています。

 事故を起こしたレンタカーと、運転手の若山哲夫容疑者を手配したことについて、バス会社側と学校側との主張は、大きく食い違っています。

 バス会社「蒲原鉄道」は…。

 蒲原鉄道・茂野一弘 社長

「(学校側から)今回は貸し切りバスを使わずに、レンタカーを使って送迎をしたいという話をいただいたので、普段からお世話になっておりましたので、レンタカーの手配と、マイクロバスのタイプは普通の自動車免許では運転ができないということで、先生などに運転できる方がいないということで、ドライバーの紹介もいただけないかということでしたので、営業の担当の方から運転できる人間を紹介して、今回の運行に至った」

 一方、北越高校は…。

 北越高校・灰野正宏 校長

「男子ソフトテニス部顧問は、4月上旬に蒲原鉄道の営業担当者に、人数・発着時間・行き先などを伝えた上で貸し切りバスの手配を依頼し、いつも通り遠征全体が終了した後で、全体の旅程に対して蒲原鉄道に後日、代金を支払うことにしていた」

「業者側の会見で『北越高校がレンタカーの手配を依頼した』とか、『北越高校で運転できる人がいないので、運転手の依頼があった』という発言があったが、顧問によれば、全体の行程・人数などを伝えるという形で、バスの手配を以前からお願いしており、そうした発言はしていないということを確認しています」

 真っ向から意見が対立する中、バス会社側は、レンタカーになった理由について、学校側の金銭面の事情があるのでは、と指摘しました。

 蒲原鉄道・金子賢二 営業担当

「学校の保護者とか先生の話し合いの中で、予算組みがある。青ナンバー(貸し切りバス)を使うと高くつくので、結果的に安いものを探してよと。それがレンタカー(の手配)にたどりつく」

 (Q:できるだけ安くしてくれと?)

「そうですね」

 (Q:今回は予算上対応できなかったということ?)

「そうですね」

 貸し切りバスの依頼ではなく、収益はなくても次の仕事につながればと思い、引き受けたと主張。

 ただ、学校側はこの主張も否定しています。

 北越高校・灰野正宏 校長

 (Q:会社側の説明だと「学校の方から安い方、より経済的な形で」と依頼があったと?)

「事実ではありません。これについては、部活の顧問に確認している」

 臨時保護者会に出席した保護者は…。

 保護者会に出席した人

「(部活の)顧問を信用するのか、(バス会社)蒲原鉄道を信用するのか、そのどちらかが事実とは違う話をしているのかなという印象」

 事故を起こし逮捕された運転手、若山哲夫容疑者。新潟県胎内市によると、若山容疑者は、2024年までの3年間、市のマイクロバスの運転手をしていて、月に4~5回、子供たちの送迎などもしていたということです。

 過去には、新潟県内の別の高校の陸上部の指導者もしていたといい、自宅に学校のマイクロバスが止まっていたこともあったといいます。

 近隣住民

「マイクロバスが止まっていた。そこに止めて直接(学校に)行っていた」

 この若山容疑者を運転手としたことや、レンタカーの手配そのものについてのバス会社側、学校側、双方のずさんさも見えてきました。

 若山容疑者は、バス会社の営業担当の知り合いの紹介で、持病や過去の事故歴などの確認は行われていませんでした。そして…。

 蒲原鉄道・金子賢二 営業担当

「僕の方(名前)でレンタカーを頼んだ」

(Q:免許証を提示していない方は運転できないのでは?)

「あーそうですか。すみませんでした、申し訳ない。初めて知りました」

 また、契約書など書面のやりとりはなく、口約束だったとしています。これについては学校側も…。

 北越高校・灰野正宏 校長

(Q:見積書とっていない?)

「今回に限らず、こうした遠征・練習試合等でバスを利用する場合は、こういうかたちで依頼をするということで、書面を取り交わすことはしていないと聞いております。なかなか一般の商慣習ではありえないといった状況ですので、まずはしっかりとした業者の選定、安全管理上は引率の形態でありますとか、そうした部分の見直しが必要かなと思っています」

 子どもの部活動などの少なくない現場で行われているバスを使った遠征。事故は防げなかったのか?

「笑ってる?」高校生死亡事故のバス運行会社 体を揺らし、笑みも浮かべ…会見での営業担当の“ヘラヘラ”仕草に疑問続出

ゴールデンウィーク最終日の5月6日、福島県の磐越自動車道でマイクロバスが衝突事故を起こし、乗っていた男子高校生(17)が亡くなった。

各社報道によると、6日朝、新潟県・北越高校の男子ソフトテニス部の生徒20人を乗せたバスがクッションドラムにぶつかった後、ガードレールに衝突した。亡くなった生徒は事故の衝撃で対向車線に投げ出され、死亡。死因は失血死で、後続のワゴン車の運転手も含めて計26人が重軽傷を負ったという。

福島県警は7日、過失運転致傷の疑いで、バスを運転していた新潟県の無職・若山哲夫容疑者(68)を逮捕。若山容疑者は「速度の見極めが甘かった」などと供述しており、県警は8日に新潟県のバス運行会社「蒲原鉄道」の家宅捜索に入ったという。

一体、どのような経緯で今回の運転手の選定に至ったのか。事故発生日の6日夜、蒲原鉄道の社長は会見を開き、普段は貸し切りバスで各種送迎を行っているものの、「(北越高校側からは)今回は貸し切りバスを使わず、レンタカーを使って送迎をしたいと話をいただきました」と説明。その上で、以下のように経緯を明かした。

「うちとしては貸し切りを運行するのが基本ですが、担当の営業から普段お世話になっているので、レンタカーの手配、学校の先生や父兄も運転できる方がいないようなので、ドライバーも紹介いただけないかということでしたので、営業担当から運転できる人間を紹介して今回の運行に至りました」

いっぽう、営業担当者の男性も会見に同席し、取材に対応したのだが、この間の様子が、SNSで波紋を広げている――。

「(レンタカーの)契約、免許の提示をしたのは僕です」と説明。基本的に、レンタカー店では免許の提示者のみが運転することができるが、記者からこの点を問われると、男性は「あぁ、そうですか。運転する人がみんな手続きに行くってことなんですかね」と驚いたような表情を見せ、肩を揺らして少し笑みを浮かべながら「すみません。申し訳ありません。初めて知りました」と述べた。

さらに、記者から“知らなかったではすまされない”と厳しく指摘されると、男性は首を大きく縦に振り「あぁ、失礼しました」と謝罪。この動作以外にも、会見に不慣れなためか、体を揺らすなど挙動に少し落ち着きがないように見受けられ、会見映像がXで拡散すると、以下のような疑問の声が上がった。

《これ見て……唖然とした 他人事??笑ってる?高校生亡くなってるのに 一瞬違う記者会見かと思った》

《他人事の様にヘラヘラしてんじゃねーよ》

《クニャクニャしている。死者まで出た事故なのに》

《本人は笑ってるつもりもヘラヘラしているつもりもないのかもしれないが、こういう場面に出て説明をするのには向いてないよなぁ 関係者の怒りを増長させるだけ》

なお、北越高校は7日の会見で、学校側からレンタカーや運転手の依頼があったとの説明について、以下のように真っ向から否定。

「ソフトテニス部の顧問は、蒲原鉄道の営業担当者に、人数や発着時間、行き先などを伝えた上で、貸し切りバスの依頼を手配し、いつも通り遠征が終了した後で、後日代金を支払うことにしていました。このことに関して、昨日の業者側の会見で、北越高校がレンタカーの手配を依頼したとか、運転できる者がいないので、運転手の依頼もあったとの発言がなされていますが、こうした発言がないということを確認しています」

はたして、責任の所在はどこにあるのか。全容の解明が待たれる。

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【磐越道バス事故】「目がバキバキ」若山容疑者の様子に生徒は違和感「どう見てもおかしい」 防犯カメラには反対車線にはみ出すバス映る

遠征に向かっていた北越高校男子ソフトテニス部の部員など21人が死傷したバス事故。どのような経緯で運転手がバスを運転することになったのか…高校側が5月10日夜、2度目の会見を開きました。

【磐越道バス事故】北越高校が2回目の会見 男子ソフトテニス部の顧問が謝罪「バスに同乗しなかった判断は誤りだった」

■出発前 若山容疑者と挨拶交わした顧問「変わった様子なかった」

10日、北越高校が開いた2度目の会見にはソフトテニス部の顧問が同席しました。

【男子ソフトテニス部顧問 寺尾宏治 氏】

「私がバスに同乗していれば運転者の異変に気づき、運転を止めさせるなどして事故を防ぐことができたのではないかと思っている」

5月6日、早朝の様子を記録した6台の防犯カメラ映像に映るマイクロバス。その車内には北越高校の男子ソフトテニス部員、そして運転する若山哲夫容疑者が乗っていたとみられています。

高校生1人が死亡、20人が負傷した磐越道のバス事故で過失運転致死傷の疑いで逮捕された若山容疑者。

警察の調べに「体調に不安はなかった」と供述していて、出発前に若山容疑者と挨拶を交わしたという顧問も…

【男子ソフトテニス部顧問 寺尾宏治 氏】

「私が朝、運転手と会った際は特に変わった様子は感じなかった」

■若山容疑者の運転とみられるバス 反対車線にはみ出し走行

新潟市にある北越高校。その周辺の防犯カメラが捉えていたのはレンタカー店から高校へ向かうバスの姿。

まだ交通量が少ない夜明けごろ、若山容疑者が運転しているとみられるバスはなぜかセンターラインを大きくまたぎ、反対車線にはみ出して走行していました。

その後、北越高校へと向かうと高校で20人の部員を乗せたとみられるバスは午前5時半ごろに遠征先へと出発していきます。

■「どう見ても様子おかしい」「目がバキバキ」違和感覚える生徒も

事故の翌日に開かれた保護者会では…

【保護者】

「私も聞いた話だが、どうもその運転手さんは子どもたちから見ても、どう見ても様子がおかしいと。先生が会ったときには、それは気づかないものなのでしょうか」

【北越高校 灰野正宏 校長】

「今のようなことがあったということについては、私も今初めてお聞きしましたので」

若山容疑者を見た生徒の中には様子がおかしいと感じた人もいたと言います。

【保護者】

「『目がもうバッキバキに決まっていた』と言っていたので、(学校側が)朝見たときにおかしさに気づかなかったのか、そこを悔やむ」

生徒が違和感を覚えながらも、そのまま高速道路に乗り、福島県へ向かった若山容疑者が運転するバス。

警察の聞き取りに複数の生徒が「事故の前にもトンネル内で車体をこすっていた」などと話しているということです。

■交通事故鑑定人“異様さ”指摘「全く回避動作していない」

交通事故鑑定人の中島さんは事故現場の痕跡から若山容疑者の運転の異様さを指摘します。

【交通事故鑑定人 中島博史 氏】

「バスが走ってきて、ガードレールが位置関係としてこのまま行くというのは基本的に考えづらい。(普通は)避けようとする」

バスを貫通したガードレール。中島さんはこうしたケースは見たことがないと言います。

【交通事故鑑定人 中島博史 氏】

「やっぱり、人間は回避しようとするので、避けようとしたのであれば、ぶつかるときに斜めに当たるので、突き刺さる向きは(斜めに)こうなるか、こうなるか。本当に真ん中、まっすぐなので全く回避動作をしていないと思う」

■事故前日には居酒屋へ 傘を杖がわりにして歩く若山容疑者の姿も

事故の前日、若山容疑者を乗せたというタクシードライバーは…

【タクシードライバー】

「午後5時半くらい、一度飲み屋さんに行っているし、帰りが今度は別なところから8時すぎぐらい。(Q.はしごしているかもしれないということ?)そうですね」

この日、立ち寄った飲食店の店主は若山容疑者が「あすは朝4時半にレンタカー屋さんで、5時に学校に行く」と聞いていたといいます。

そこで目撃されていたのは、傘を杖のようにして歩く若山容疑者の姿。別のタクシードライバーもその姿を見ていました。

【タクシードライバー】

「乗り降りが大変なぐらい足が悪い人」

■「2カ月で4~5回ぐらい」相次いで事故起こしていた若山容疑者

こうした体調との因果関係は分かっていませんが、若山容疑者は4月から相次いで事故を起こしていました。

【自動車修理会社の関係者】

「この2カ月、4~5回ぐらい事故が頻繁に起きている人」

話してくれたのは若山容疑者と15年来の付き合いがあるという自動車修理会社の関係者。

この男性によると、若山容疑者が車の修理を依頼してきたのは4月24日ごろ。

【自動車修理会社の関係者】

「こすった、ぶつけた。まだ走れる状態で、自分で持ってきた」

自分の車を修理に出し、代車を受け取った若山容疑者ですが、そのわずか数日後、今度はその代車で事故を起こしたと言います。

近隣住民が目撃したのは…

【近隣住民】

「ボンネットがめくりあがったというか、正面衝突でもしたのかなと思われるような車が若山容疑者の自宅近くに停まっていたことがあった」

若山容疑者はその代車に乗り続けると、5月1日にまたも事故を起こします。

【自動車修理会社の関係者】

「私のところから代車として出しておいた車が全損くらいになった」

事故が相次いだため、保険会社からは契約の更新はできないと告げられていたと言います。

【自動車修理会社の関係者】

「本人が『免許を返納したいと』。そのほうがいいなと思った。ちょくちょく小さな事故を起こしているような人は、大きいものにつながると思っていたから」

■高校とバス運行会社 レンタカー・運転手の手配めぐり主張食い違う

若山容疑者を知る人が心配する中で現実となってしまった惨事。しかし、一体なぜ若山容疑者がハンドルを握ることになったのか…

【蒲原鉄道 金子賢二 営業担当】

「学校からの要請で『レンタカーを手配して、なおかつ人も頼むよ』という中で紹介をした。やっぱり予算面だというふうに僕は理解した」

しかし、学校側はこれを真っ向から否定。10日の会見でも実際に蒲原鉄道とのやり取りを行ったソフトテニス部の顧問も改めて否定しました。

【男子ソフトテニス部顧問 寺尾宏治 氏】

「費用を安く抑えたいから、レンタカーを手配してほしいと依頼したことはない。また、運転手の紹介を依頼したこともない」

あくまでも蒲原鉄道側には貸し切りバスの運行を依頼したと強調。

ただ、学校側の調査で昨年度、蒲原鉄道に依頼した12回のバスの運行のうち、3回はレンタカーのマイクロバス使っていたことが判明したと言います。

【男子ソフトテニス部顧問 寺尾宏治 氏】

「3回の請求書を見ると、“レンタカー代”と“人件費”という項目があって、貸し切りバスの場合は“貸し切りバス”としか書かれていなかった」

顧問はかかった費用のみを確認していたため、その違いには気づかなかったと主張。

■事故現場から現金3万3000円が入った封筒見つかる

さらに今回明らかになったのは、蒲原鉄道が人件費を若山容疑者に手渡していたとみられる事実です。

【北越高校 灰野正宏 校長】

「事故現場に散乱した部員の持ち物を回収して学校に戻った際、あるカバンの中に人数、行き先を記した蒲原鉄道名のメモ、あるいは蒲原鉄道の担当者から運転手に渡されたと思われる手当ての封筒などであります」

若山容疑者のものとみられるカバンに入っていた封筒には『手当』『ガソリン』『高速はカードにて』と記載されていて、中には3万3000円が入っていたと言います。

しかし…

【蒲原鉄道 金子賢二 営業担当】

「ドライバーさんにお金を渡すから来てくれというふうな交渉をしているわけではない。うちのほうで手間代を出しているわけではないので」

事故後の会見でドライバーへの支払いは否定していた蒲原鉄道。

ドライバーへの金銭が発生しているならば、違法な旅客輸送行為いわゆる“白バス”にあたるおそれが出てきます。

こうした中、5月11日、蒲原鉄道には再び国交省の職員が調査に立ち入りました。

果たして真相はどこに…究明が待たれます。

磐越道バス事故 若山容疑者が生徒に「体調悪い」…ソフトテニス部顧問「おかしな様子見て取れず」 バス会社と北越高校の主張対立

ソフトテニス部の部員を乗せたマイクロバスが衝突し、男子高校生1人が死亡、20人が重軽傷を負った事故。

バス会社と高校の主張が食い違う中、事故現場で現金入りの封筒が発見されるなど、新たな事実が明らかになっています。

男子ソフトテニス部の生徒など21人が死傷した事故で、10日夜、2回目となる新潟県北越高校の記者会見が行われ、初めて顧問が出席しました。

その中で、事故当時の状況など新たな事実が判明しました。

北越高校 男子ソフトテニス部・寺尾宏治顧問:

当日の朝、私は午前5時20分ごろに学校に到着しました。私が蒲原鉄道に手配したバスも到着していました。蒲原鉄道の担当者・金子氏と運転手に挨拶をし、行き先を確認して、バスのナビに設定をしました。運転手とは面識はなく、この時が初対面でした。

なぜマイクロバスに顧問の男性が同乗しなかったのかについては、次のように説明しました。

北越高校 男子ソフトテニス部・寺尾宏治顧問:

なじみのない場所なので、現地で車があった方が便利だと思い、自分の車で移動することを生徒と金子氏に伝え、自分の車に向かいました。

また、事故が起きる前の若山哲夫容疑者(68)の健康状態などについては…。

北越高校 男子ソフトテニス部・寺尾宏治顧問:

(Q.朝、運転手と会ったとき変わった様子は)私から見る限り、特に変わったりおかしな様子は見て取れなかった。

一方で、保護者によると、若山容疑者が生徒に「体調が悪い」と話していたということが分かっていて、その場に顧問は不在だったということです。

若山容疑者は「体調が悪い」と話したあと、午前5時半ごろ、遠征先の福島県へ出発。

その移動中の車の中でも異変が起きます。

北越高校 男子ソフトテニス部・寺尾宏治顧問:

事故を起こす前もトンネルでちょっとこすっていただとか、休憩したときに車の片側がちょっとぶつかってというか。

複数の生徒からも、「事故の前にもトンネル内で車体をこすっていた」「不安定な運転だった」との証言が出ているといいます。

今回の会見で注目されていたのは、バス会社側と高校側で3つの食い違いが起きていることについての説明でした。

まず1つ目に、事故を起こしたレンタカーの依頼があったのかについてです。

蒲原鉄道・金子賢二営業担当(5月6日):

学校の要請でレンタカーを手配して、なおかつ人も頼むよという中で紹介した。

マイクロバスを手配したバス会社の営業担当者は、顧問からレンタカーの手配を依頼されたと6日の会見で説明。

しかし、高校側の1回目の会見では、「貸し切りバスの手配をお願いしレンタカーを依頼した事実はない」と反論していました。

依頼したとされる顧問の説明では…。

北越高校 男子ソフトテニス部・寺尾宏治顧問:

金子氏は長年にわたり学校に出入りしている営業担当者で、これまでに何度もバスの運行を依頼したことがあります。遠征の日にち・行き先・乗車人数を電話で伝え、金子氏もこれを了承しました。私が金子氏に対して、費用を安く抑えたいからレンタカーを手配してほしいと依頼したことはありません。

顧問も同じく、レンタカーの手配を真っ向から否定。

また、バス会社との信頼関係で「運行代金の明確な取り決め」がなかったと説明しました。

2つ目の食い違いは、運転手の依頼について学校が承諾していたのか。

蒲原鉄道・金子賢二営業担当(5月6日):

運転手については、学校さんからの依頼によって、この人で良いですか?って話はします。だから嫌だって言われたら変えなきゃいけないとは思います。僕は紹介して学校から承諾をいただいたと理解しています。

バス会社側はボランティアとして若山容疑者を紹介し、高校側の承諾をもらったと話していますが…。

北越高校 男子ソフトテニス部・寺尾宏治顧問:

私としては、蒲原鉄道にバスの運行を依頼したとの認識であり、バスは蒲原鉄道のバス、運転手は蒲原鉄道の運転手だと認識していた。

さらに3つ目として、運転手への報酬についても双方が異なる主張をしています。

蒲原鉄道・茂野一弘社長:

ドライバーさんにお金を渡すから来てくれという交渉をしているわけではない。学校さんもその1日、おそらく運転してもらうということで、手間代ということを出してくれてるんだと思います。

バス会社側は「高校が運転手に手間代を出す認識だった」と話していますが、高校によりますと、事故現場にはバス会社が運転手に渡したとみられる現金が入った封筒が見つかったといいます。

北越高校・灰野正宏校長:

3万3000円です。そこにえっとまあ…3万3000円です。メモは表書きにございました。手当、高速、ガソリンですね。高速はカードにてと書いてございました。

警察は、学校とバス運行会社の間で違法な旅客輸送、いわゆる“白バス”行為が繰り返されていたとみて捜査を進めています。

この事故をめぐっては、新たな事実も明らかとなっています。

北越高校 男子ソフトテニス部・寺尾宏治顧問:

昨年度1年間を見ると全部で12回あった。レンタカーのマイクロバスを使っていた遠征が3回ありました。

事故の前にも複数回、高校にバス会社から手配された車がレンタカーだったことが分かりました。

警察は、若山容疑者がマイクロバスを運転することになった経緯などを調べています。

「問題のすり替えが酷い」声を震わせ、目をしばたたかせる場面も…磐越道バス事故で高校が2度目会見も部活顧問の“被害者アピール”に批判噴出

5月6日に福島県郡山市の磐越自動車道で、新潟市にある私立北越高校の男子ソフトテニス部員を乗せたマイクロバスがガードレールに衝突した事故。高校生など21人が死傷し、バスを運転していた若山哲夫容疑者(68)が過失運転致死傷の疑いで逮捕された。

若山容疑者は調べに対し容疑を認め、“速度の見極めが甘かった”などと供述しているという。いっぽうバスの手配をめぐり、バス運行会社・蒲原鉄道と高校の主張が食い違いを見せている。

「蒲原鉄道は6日夜に開いた記者会見で、高校側から“貸し切りバスではなく低コストなレンタカーの手配を依頼された”、“ドライバーも紹介してほしいと依頼された”と説明。なお、ドライバーはバス会社の従業員や関係者ではなく、営業担当の“知り合いの知り合い”だったとのことです。

しかし高校は7日夜に開いた記者会見で、蒲原鉄道の主張を真っ向から否定。男子ソフトテニス部の顧問が営業担当に、“人数・発着時間・行先などを伝えて貸し切りバスの手配を依頼した”、“遠征終了後に代金を支払うことになっていた”と説明していました」(全国紙社会部記者)

責任の所在が定まらないなか、学校側の対応はさらなる波紋を広げることに――。

「この度は生徒を安全に引率すべき立場にありながら、このような惨事を防げなかったこと、責任を重く感じております」

10日夕方に学校が開いた2回目の記者会見で、神妙な表情でこう語ったのは男子ソフトテニス部顧問・寺尾宏治教諭。蒲原鉄道の営業担当・金子賢二氏にバスの手配を依頼した当事者とされているが、改めて同社の主張を真っ向から否定したのだ。

寺尾氏は当日の経緯について「私は運転手とは面識はなく、このときが初対面でした」とし、自身がバスに同乗しなかったことをこう明かした。

「私は当初、バスに同乗する予定でしたが、 生徒全員が乗り込み、荷物を積んだところ、出入り口付近まで荷物があり、私がバスに乗り込むことが難しいと思ったことと、馴染みのない場所なので現地で車があった方が便利だと思い、自分の車で移動することを生徒と金子氏に伝え、自分の車に向かいました」

その上で「いま振り返ると、私がバスに同乗しなかった、この判断が誤りであったと思います」とコメントし、後悔の念をこう口にしていた。

「朝、運転手と会った際は特に変わった様子は感じませんでしたが、今回の事故後に、事故を起こす前から運転手の運転が正常ではなかったとの話を聞き、私がバスに同乗していれば、運転者の異変に気づき、運転を止めさせるなどして事故を防ぐことができたのではないかと思っています」

手元の資料を読み上げていたためか、始終、俯きながら説明していた寺尾氏。だが、自らの判断が誤りだったと反省の弁を述べる場面では、声を震わせ、溜息まじりに目をしばたたかせる姿も見受けられた。

いっぽう寺尾氏によれば、金子氏には過去に何度もバスの運行を依頼していたとのこと。その上で「私が金子氏に対して、費用を安く抑えたいからレンタカーを手配してほしいと依頼したことはありません。また運転手の紹介を依頼したこともありません」と、改めて蒲原鉄道の主張を否定していた。

杜撰な安全管理が露呈も…会見最後に部活顧問が語ったバス会社への“苦言”

会見では真っ先に自身の判断を責めた寺尾氏だったが、バス手配に関する契約管理や安全確認における実態も新たに判明した。前出の全国紙社会部記者は言う。

「高校と蒲原鉄道とのやりとりは口頭だったといい、事前の正式な見積書や契約書の取り交わしは行われていませんでした。さらに、国が事業者に交付を義務付けている運送引受書を高校が受領していなかったことも判明。

事故現場にはバス会社が運転手に渡したと見られるメモ書きが見つかっており、人数や行き先が記されていたといいます。このほか、蒲原鉄道の担当者から運転手に手渡されたとされる、3万3000円の手当が入った封筒も見つかっていたそうです。

また寺尾氏からは、過去に蒲原鉄道から発行された請求書には2パターンあったとの説明がありました。ひとつは『貸し切りバス』、もうひとつは『レンタカー代・人件費』と項目に記されていたそうです。しかし寺尾氏は総額を確認するのみで、支払い担当者に渡していたというのです。

そのほか、寺尾氏は事故当日にバスのナンバープレート及び運転手の所属を確認していませんでした。白ナンバーのバスを使って有償で運送することは“白バス行為”と呼ばれ、道路運送法に抵触する可能性があります。しかし寺尾氏は、これまでの遠征でもバスが緑ナンバーか白ナンバーかを気にかけていなかったといいます」

そんな寺尾氏は、会見の最後で蒲原鉄道に対する率直な思いを問われ、「急遽の遠征、練習試合だったりとかで、結構、金子さんには融通をきいてもらったというような思いでおりまして。だからこそ信頼していましたし、わがままを言わせてもらったところもあるんですよね」と感謝。

続けて「レンタカー、社員ではない運転手ということが今回、こういう事故に繋がってしまったのは非常に残念ですし、私としてはちゃんと社員さんが運転してくれるものだという風に思って」と述べ、「もしかすると金子さん的には、“少しでも安く済ませた方が寺尾が喜ぶんじゃないか”とか、そういう風に思った可能性もありますし。そういったところでは、感情が非常に複雑ではあります」と語っていた。

前出の社会部記者は言う。

「北越高校で10年以上勤務する寺尾氏の赴任当時から、すでに高校と蒲原鉄道との取引はあったといいます。バス会社との慣習を見直すことなく、部活側に安全管理を“丸投げ”していた高校側の責任は重大でしょう。ただ、顧問である寺尾氏の監督責任も問われていますが、そもそもナンバープレートや運転手の所属などの確認を怠っています。いまも高校と蒲原鉄道の主張は食い違ったままで、事故の全容は解明されていません。そうしたなか、寺尾氏の“同乗しなかった判断は誤り”“社員ではない運転手は残念”などとの発言は、蒲原鉄道に問題点を正しく認識していないように映ります」

実際、会見に出席した寺尾氏の弁明に、違和感を抱いた人も少なくないようだ。ネットニュースのコメント欄では、“被害者アピール”と厳しい声が相次いでいる。

《問題のすり替えがひどい。問題は同乗ではなく、どうして安全が確認できない車を使ったのかといこと》

《同乗しなかった事を悔いるのではなく、蒲原鉄道に対してどんな発注の仕方をしたのか(今迄してきたのか)が聞きたいのです。 もしも蒲原鉄道の言っている事が本当だったとしたら、学校側は大きな嘘をついたことになります。大事な生徒が命を落としているのですから、その事を重く受け止め正直に話し、何が問題だったのか、どうしたら防ぐことが出来たのかと言う事を誠心誠意語ってもらいたいです》

《乗っていたらっていう発言が意味不明。乗っていたらあたかも事故は防げたみたいなことを言ってるけど、そんなわけないでしょ。謝罪のつもりなのか知らないけど、逆に亡くなった方にも怪我をした方にも失礼。聞いていて不快極まりない。 そんなことより学校側とバス会社側、どちらの主張が正しいのかを明確にして、同じようなことやや繰り返さないように対策を立てることを第一に考えて欲しい》

🍎たったひとつの真実見抜く、見た目は大人、頭脳は子供、その名は名馬鹿ヒカル!🍏

対立するバス会社と高校の主張…“白バス行為”の有無は?「警察はバス会社への捜査のなかで学校側も調べていくだろう」責任の所在について弁護士が解説

【磐越道バス事故】対立する高校側とバス会社側の主張 それぞれの証言《新潟》

バス事故で生徒が犠牲に… 危険な「白バス」を生む、国も学校も見て見ぬふりをしてきた構造 専門家が指摘する“顧問任せ”の構造的矛盾【きょうの深掘り】

“白バス行為”や“二種免許なしの営業運転” 乗客の安全確保されない? 磐越道バス事故 焦点にも【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

【静岡目線】福島・磐越道マイクロバス事故を受け…部活移動と安全について藤井貴彦キャスターと考える

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生徒「死ぬかもしれない」保護者にメッセージ…バス事故前に車内で感じた“異変”【報道ステーション】(2026年5月12日)

【磐越道バス事故】運転手の男 頻繁に車の事故を起こしていたか

🍎たったひとつの真実見抜く、見た目は大人、頭脳は子供、その名は名馬鹿ヒカル!🍏

≪“白バス”暴走事故≫「会計担当は別にいた」と訴えていた部活顧問は事件後にボロボロ泣いて…「遠征での事故は珍しくない」顧問の過重労働と費用問題も

練習試合のため移動していた私立北越高校(新潟市)の生徒1人が亡くなった、磐越道のマイクロバス事故。学校とバス会社「蒲原鉄道」(新潟県五泉市)の不透明な契約の末に、常習的に事故を起こしていた問題ドライバーがハンドルを握ったことで悲劇は起きた。クラブ活動の移動では顧問や保護者が運転する車が事故を起こすことも多いと関係者は指摘する。

「ケーキ屋でケーキ買うのに、わざわざ調理人をチェックしろとはならない」

今月6日に事故を起こしたマイクロバスを手配した蒲原鉄道は「高校から貸切バスでなくレンタカーを使い、ドライバーも紹介してほしいと依頼された」と主張している。

そして福島県警が過失運転致死傷容疑で逮捕した無職・若⼭哲夫容疑者(68)を知人に紹介された蒲原鉄道の営業担当・金子賢二氏が、男子ソフトテニス部員20人が乗るマイクロバスの運転席に容疑者を座らせたことで大事故につながった。

若山容疑者は以前から交通事故を繰り返してきた危険ドライバーだったが、金子氏は運転歴や病歴の確認はしていなかった。

いっぽう北越高校は、「運転手つきのバスを頼んだのであって、レンタカーや外部ドライバーの手配を頼んだわけではない」という主張を続けている。

しかし10日の記者会見で、部顧問の寺尾宏治氏は、昨年度に蒲原鉄道に発注した12件の請求書のうち3枚に「レンタカー代、人件費」と書かれたものがあったと明かし、「それをちゃんと確認せずに私からは会計担当者の方に渡してしまい見逃していた」と説明した。

「白バス」運行の疑いをうかがわせる請求書を受け取っていた学校が「見逃していたと言い切れるのか」という疑問が出る中、寺尾顧問と事故後にも会っている近い知人が取材に応じた。

「実は男子ソフトテニス部には顧問が別に2人いるんです。ただ実際は学校が当てはめた形式的な顧問なんですよね。だから指導はしないし、土日や休日に活動に付き合うのは嫌がるんですよ。家庭もあったりで。それで彼(寺尾顧問)は1人で遠征に付き合っていました。

だから他の人(顧問)たちは『じゃあ会計は全部やりますよ』ということになって、彼は請求書の中身を見ることもなくそのまま会計担当の顧問たちに渡していたんだと言ってました。

なので運転手の免許証やナンバーチェックをしないのかと言われればそうなんですけど、バス会社に頼んだバスが来たら何の疑いもなく乗ると思うんですよね。ケーキ屋でケーキ買うのに、わざわざ調理人を必ずチェックしろとはならないじゃないですか…」(寺尾教諭と親しい知人)

亡くなった稲垣尋⽃君は「部の雰囲気を盛り上げてくれた」

だがこの説明の通りだとしても、学校が「頼んでいない」と言う外部運転手による運転の形跡があったことを見逃していたとの指摘は免れない。

「言動がおかしかった」と周辺の人が声をそろえる若山容疑者に出発前に会った寺尾顧問は、その異変を感じとれず、バスにも同乗しなかったため、生徒たちが感じていた異常な運転にも気づかなかった。事故を防ぐ最後の機会が失われたと言える。

「彼(寺尾顧問)とは事故後に一回だけ会いました。亡くなった稲垣尋⽃(ひろと)君がとてもいい子で、『部の雰囲気を盛り上げてくれて、それでみんなが強くなったんだ』と言ってボロボロ泣いてました」(知人)

いっぽう、10日の会見で寺尾顧問は、3年前に北海道で行なわれたインターハイの際、部員を乗せたワゴン車で会場を向かっている最中に、自分自身も自損事故を起こしたことを明らかにしている。これについて前出の知人が証言する。

「あの時、彼は体調が最悪でしたが他に運転する人もいないので、フラフラになって車を運転して事故を起こし、本人も腕を骨折するか何かのけがをしてます。それで病院で治療を受ける時にコロナに感染していることがわかったんです」

体調が悪い中で生徒を乗せて運転していたことは、生徒が以前にも危険な状態にあったという疑いが浮上する。こうした形で生徒が危険にさらされていることは、「全国どこでも起きている問題」との指摘もある。

他県で高体連代表まで務めた教員は、

「具体的な例は言えませんが、遠征で監督が自ら運転することや事故を起こすことは珍しくないです。大小問わずどこの監督も普通に経験していることなんじゃないでしょうか」

と漏らした。

「そういう事故を起こしても、結局学校や教育委員会も誰もかばってくれません。監督や顧問が最高責任者として一人で背負わなければいけないのです」

とも話す。

また当の蒲原鉄道の関係者も、

「2009年に大分県の大分自動車道で私立高校野球部のバスが横転し、生徒1人が死亡、42人が負傷した事故があり、運転していた教員が逮捕されました。その事故以降、学校行事では緑ナンバー(営業用バス)を使うという動きが広がりましたが、そういった意識がまた薄れていったんです」

と話す。

金子氏と寺尾顧問の関係は?

緑ナンバーのバスを使う意識が薄れていった背景には、バス料金の上昇があったとみられる。寺尾顧問も、今回のバスの注文でレンタカーや外部の運転手の手配を依頼したことはない、と主張するが、3年以上前に蒲原鉄道の金子氏に「高くなったよね」と話をした記憶があるという。

事故への懸念からクラブの移動時に営業用バス利用の動きが広まったものの、予算に制約がある中でバス料金が上がり、全国のクラブ活動の現場では費用とマンパワーと事故のリスクを考えながら移動手段を選んでいる実態があるとみられる。

10日の会見で、バスを依頼したはずなのにレンタカーを手配されたと主張した寺尾顧問に対し、集英社オンラインが「蒲原鉄道の金子氏に裏切られたという思いか?」とたずねると、寺尾顧問は苦渋の表情を見せながらも金子氏を非難しなかった。

「金子さんには融通をきかせてもらっていて信頼し、わがままを言わせていただいたようなところもあるんですよね。ですので感謝してる思いはすごくあります。今回こういう事故に繋がってしまったのは非常に残念です。

もしかすると金子さん的には、少しでも安く済ませた方が寺尾が喜ぶんじゃないかと思った可能性もありますし、非常に複雑ではあります」

常習的に危険運転をしていたという若山容疑者に運転をさせるという、杜撰な発注がなぜ起きたのか。安全な部活動の体制を立て直すためにも、何が問題だったのかの徹底した究明が求められる。

《持ち主不明のカバン》磐越道バス事故 カギ握る運転手への“手当入った封筒”を学校が警察に提出…荷物の回収過程に残った「大きな謎」

新潟県の北越高校の男子ソフトテニス部の部員を乗せたマイクロバスが、福島県の磐越道でガードレールに衝突し、高校3年生の生徒一人が亡くなった事故。運転していた若山哲夫容疑者(68)が過失運転致死傷の疑いで逮捕されているが、学校側と新潟県のバス運行会社「蒲原鉄道」の主張が平行線をたどっている。

「蒲原鉄道はこれまでの会見で、事故が起きた送迎について、学校側から“貸し切りバスではなく低コストのレンタカーをお願いしたい”“運転できる人がいないのでドライバーも紹介してほしい”との要望を受けたと説明。そして、同社の営業担当の男性がレンタカー店で自分の免許証でマイクロバスを借り、知人経由で若山容疑者に運転を依頼したといいます。ただ、7日の会見で学校は蒲原鉄道の主張を真っ向から否定。人数や行先、発着時間を伝えた上で、同社に対して“貸し切りバスを依頼した”と訴えています」(社会部記者)

そして、北越高校は10日に行った2度目の会見でも、レンタカーやドライバーの手配を依頼されたという蒲原鉄道の主張を否定。さらに、同校の校長は、事故現場から部員の荷物を回収したところ、あるカバンの中に、部員の人数や行先を記した蒲原鉄道のメモ、そして、蒲原鉄道から運転手に手渡されたと思われる「手当の封筒」が見つかり、そのカバンごと警察に引き渡したことを報告した。

この封筒について記者から質問を受けた校長は、封筒の中に現金3万3000円が入っていたと説明。封筒の表には「若山様」の宛名や但し書きとして「手当」「高速はカードにて」「ガソリン」などの記載があったという。

また、会見にはソフトテニス部の顧問も出席し、荷物回収の経緯を説明。まず、事故のあった日に、部員たちの荷物の所在について警察に問い合わせたところ、福島県・会津若松のインターに運び込まれているとの報告を受けたという。ただ、バス車内に残された小物類や、外に投げ出されていた荷物など一部が揃っておらず、それについては、高速警察(郡山分駐隊)が、郡山のインター脇にある事業所に運搬。

事故の翌日、顧問の男性は副校長と共に郡山分駐隊から荷物を受け取り、すべての荷物を学校に持ち帰ったうえで、部員や保護者に対して引き取りに来るように要請した。ただ、持ち主不明のカバンがまぎれており、その中を確認したところ、先述した封筒が確認できたという。なお、顧問の男性は「運転手さんのバッグと思われる荷物を、会津か郡山のどちらで回収したかは覚えていません」と話していた。

いずれにせよ、部員たちを乗せていたマイクロバスはいわゆる「白ナンバー」であり、この手当てとして若山容疑者に手渡されていたなら、白ナンバーで人を送迎することを禁じる道路運送法に違反する可能性がある。いっぽう、Xでは、重要な証拠になりうる封筒が学校の手に渡っていたことをめぐって、以下のような反応が起こっていた。

《警察も警察で運転手逮捕した上で白バス行為の疑いがあるんだから所持品は全部中身改めて生徒のものでない可能性があるものは保全しておくべきだったのでは……》

《警察が事故現場から回収したものを、高校が一旦まとめて引き取って、残ったカバンは誰のだ?と開けたら封筒あったとのことだけど、警察は、高校関係者のバッグの可能性もあると思ったのかな?》

《そういえば、昨日の報道ステーションで、運転手の謝礼と見られる封筒が入ったバッグは警察から返却されたから中を見たと言ってたが、警察は中身を見なかったのだろうか?》

また、5月10日放送の情報番組『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ系)で、同局の解説委員の高岡達之氏(62)は、「(警察が荷物を)持って帰っていいと言ったなら、それはそれで問題」と捜査過程上の問題点を指摘していた。

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