バス会社が会見「運転歴把握していない」部活遠征でバス事故 高校生1人死亡
福島県・磐越自動車道の上り線で、車2台が絡む事故があり、高校生1人が死亡、26人が重軽傷を負いました。
警察によりますと、6日午前7時40分ごろ、新潟県の北越高校の生徒20人が乗るマイクロバスが、道路脇の緩衝ドラムに衝突しました。バスはガードレールにも突っ込み、はずみで、乗っていた生徒1人が、反対車線に投げ出されたということです。その後、後続の6人が乗るワゴン車が、反り出したガードレールにぶつかりました。
近くに住む人
「1人だけ、ガードレール近くに横たわっていて、ジャージの色が、降りてきた子と同じような色だった。子どもたちが、ぞろぞろ降りてきて、友だちの名前を呼びながら『救急車、救急車!』とすごく大きい声で。その間に、1台の車から人が降りてきて、心肺蘇生が始まった」
反対車線から見た人
「バスが前方あたり、扉があるところがつぶれていて、高校生たちは、そこから出られなくなったので、窓から救助されていました。運転手さんも、すごく呆然とした暗い表情で救助されていたので、とても心が痛みました」
マイクロバスに乗っていた稲垣尋斗さん(17)が亡くなりました。合わせて26人がけが、このうち高校生2人が重傷です。
ワゴン車には、2歳〜9歳の子ども4人が乗っていましたが、いずれも軽傷です。
マイクロバスの乗っていた北越高校の男子ソフトテニス部は、全国大会の常連で県内屈指の強豪。インターハイの予選を控え、6日午前5時半、隣の福島県まで日帰りで練習試合に出かけたところでした。
北越高校 灰野正宏校長
「引率は1名おりました。部の顧問が荷物を運搬するため、前方に走っていて、その後ろに、このバス、借り上げたバスを走らせていた」
学校によりますと、部員たちを乗せたマイクロバスは、新潟県五泉市のバス会社から手配されたもの。これまで何度も利用していたということです。
警察によりますと、運転手は、68歳の無職の男性でした。
北越高校から、目的地の福島県富岡町までは、車で3時間ほどの距離。事故は、中間地点を過ぎたあたりで起きました。
事故現場の手前のトンネルを抜けると、『急カーブに注意』の看板が現れます。見通しは悪くなく、右カーブの下り坂が続きます。
事故現場では、緩衝ドラムは倒れ、バスがガードレールを20メートルほど巻き込んでいるようです。
交通事故の専門家に聞きました。
元千葉県警交通事故捜査官 熊谷宗徳氏
「緩衝ドラムに衝突してから20メートルほどで停止できているのも、緩衝ドラムに衝突したことと、ガードレールを外す、引っこ抜く。すごい動力が必要なので、相当減速して、そうなったんだと思う。逆に、そのような物に衝突したことで、乗っている人には、すごい衝撃力が発生してしまって、車外放出につながってしまったと思う」
6日午後9時からバス会社が取材に応じました。
蒲原鉄道 茂野一弘社長
「今回は貸し切りバスを使わずに、レンタカーを使って送迎したいという話をいただいたので、担当の営業が、普段からお世話になっているので、レンタカーの手配と、マイクロバスになると、普通の自動車免許では運転できないので、先生とか父兄が運転する人がいない、ドライバーを紹介いただけないかということだったので、営業の方から運転できる人間を紹介した」
なぜ、会社のバスではなく、レンタカーを手配したのでしょうか。
蒲原鉄道 貸切バスの営業担当
「営業用の青ナンバーを販売するのが業務。それに対して、『ちょっと高い』、『じゃあどうしよう』という話になる。そのときにレンタカーを私の方で予約する。北越高校の部活の名前で、予約をさせてもらう。運転手については、学校から『運転する人もいないんだよね』と。『この方でいいでしょうか』と了解をもらった」
蒲原鉄道 茂野一弘社長
「(Q.持病やドライバー歴は)まったく把握していない。(Q.金銭的メリットはなかった)はい。(Q.ある意味、ボランティア)はい」
学校側は、7日、保護者に対して経緯を説明する予定です。
逮捕の男(68)は「二種免許」所持せず 北越高校のソフトテニス部員ら21人死傷 磐越道マイクロバス事故 福島
6日、福島県郡山市の磐越道で高校生など21人が死傷したバス事故で、警察は7日、バスを運転していた68歳の男を逮捕しました。男は、客を運送して対価を得る場合に必要な「二種免許」は持っていなかったということです。
過失運転致死傷の疑いで逮捕されたのは、新潟県胎内市の無職・若山哲夫(わかやまてつお)容疑者(68)です。
若山容疑者は6日午前7時半すぎ、郡山市の磐越道上り線でマイクロバスを運転中、道路左側のクッションドラムやガードレールなどに衝突し、バスに乗っていた新潟市の北越高校3年・稲垣尋斗(ひろと)さん(17)を死亡させたほか、17人を負傷させた疑いが持たれています。
■「スピードの見極め甘かった」
現場にブレーキ痕はなく、バスは、スピードを落とさずにガードレールに突っ込んだとみられています。若山容疑者は逮捕前、JNNの取材に応じ、「スピードに対する見極めが甘かった」などと話していました。
警察の取り調べに対しても同様の供述をし、容疑を認めているということです。また、現場の磐越道の最高速度は時速80キロですが、若山容疑者は当時「90キロから100キロほど出していた」と供述しているということです。
■二種免許は所持せず
また、警察によりますと、若山容疑者は大型一種免許は所持していましたが、客を運送して対価を得る場合に必要な「二種免許」は持っていなかったことがわかりました。
警察は、道路運送法違反も視野に捜査しています。
磐越道の高校生死亡事故、祖母「明るくていい子でした」…バスは借り上げ・「そろそろ車やめないとね」運転の男性に知人驚き
福島県郡山市の磐越道で北越高校(新潟市中央区)男子ソフトテニス部の生徒20人の乗ったマイクロバスがクッションドラムに衝突し、男子生徒(17)が車外に投げ出されて死亡した事故で、同校の灰野正宏校長(63)は6日、報道陣の取材に応じ、生徒の死を悼むとともに「亡くなったことは痛恨の極みであります」などと語った。
灰野校長によると、マイクロバスには1年生が8人、2年生と3年生が6人ずつの計20人の男子ソフトテニス部員が乗っており、うち複数の部員が手術が必要なけがを負ったという。同部の顧問1人は荷物を運ぶため、別の車両でバスの前方を走行していた。
部員が乗っていたマイクロバスは、同校の所有ではなく、灰野校長は「運転手付きで(事業者から)借り上げたというふうに聞いている」と説明した。同校では普段、同部の遠征時にはバスの運行などを外部に委託しているという。
この日、部員らは午前5時半頃に同校を出発し、練習試合をするため、日帰りの予定で福島県富岡町へ向かっていた。
同校は副校長を現地に派遣し、被害状況の確認などにあたった。7日に全校集会を行い、近日中に保護者説明会も開く方針だ。灰野校長は「(生徒への)ケアがしっかりできる形で、わかっている範囲で事実関係を説明したい」と語った。
北越高校の男子ソフトテニス部は、昨年まで全国高校総体(インターハイ)に12大会以上連続で出場するなど県内有数の強豪。今年1月に開かれた全日本高校選抜ソフトテニス大会北信越予選で準優勝し、3月の全国大会にも出場している。
事故で死亡した男子生徒の祖母は取材に対し、「明るくて、いい子でした」と言葉少なに語った。
一方、マイクロバスを運転していたのは胎内市の無職男性(68)で、近所の知人女性によると、傘をつえ代わりにして歩くなど足が悪いような様子で、「そろそろ車やめないとね」と話していたという。女性は「(バスを)運転しているとは思わなかった」と驚いた様子だった。
転手「知り合いの紹介」…バス会社社長
学校側からマイクロバス運行の依頼を受けた蒲原鉄道(五泉市)の茂野一弘社長は6日夜、報道陣の取材に「亡くなった生徒がいることには、お悔やみを申し上げる。生徒たちの一刻も早い回復をお祈りする」と述べた。
茂野社長によると、担当者が学校側から依頼を受け、バスと運転手を手配したという。同社が所有するバスではなくレンタカーで、運転手については担当者が「知り合いからの紹介で」運転を頼んだという。茂野社長は運転手について「うちの会社の人間ではない」と説明。また、会社として運行料金は受け取っていないという。
北越高、バス会社側の説明否定 運転手や手配巡り
磐越自動車道のマイクロバス事故で生徒1人が死亡した新潟市の北越高は7日夜、記者会見を開いた。バス運行会社「蒲原鉄道」が6日「予算を抑えたいとの要望のあった学校側の依頼に基づきレンタカーで対応した」「運転手の依頼もあった」との趣旨の説明をしたことに対し「事実ではない。レンタカーを出してとか、運転手がいないから出してとお願いはしていない」と否定した。
運転手や車両の手配の経緯について、学校側と会社側の主張が食い違う事態となった。北越高は「バス運行を依頼した。外部の運転手やレンタカーではないと思っていた」との認識を示した。
北越高によると、男子ソフトテニス部の顧問が4月上旬、蒲原鉄道の営業担当者に対し人数や発着時間、行き先などを伝え、貸し切りバスの手配を依頼。練習試合のための福島県富岡町への日帰り遠征を終えた後、旅費を支払う予定だった。
顧問は別の車でバス前方を走っていた。北越高は今回の事故について、教員による引率形態に課題があったとの認識を示した。
「みんなやってた」《部活遠征バス事故で高校生死亡》“ボランティア”運転手に現役教師は「背筋が凍りました」
GW最終日に悲劇が起きた――。
5月6日午前7時ごろ、福島県郡山市の磐越自動車道上り線で、マイクロバスがガードレールに衝突。
「同バスは運転手と新潟市にある北越高等学校の男子ソフトテニス部の部員20人を乗せて午前5時30分ごろ高校を出発。福島県内に移動中でした。この衝突事故で男子生徒1人がバスから外に投げ出され死亡。後続の車2台も巻き込み、合わせて26人が重軽傷を負って病院に搬送されました」(社会部記者)
事故現場にはブレーキをかけたあとが残っておらず、68歳の運転手は警察の取り調べに対して「曲がり切れなかった」などと話しているという。
そんななか、運転手の“経歴”が問題視されている。
「実は運転手は“プロ”ではなかったんです。というのも、学校側はバス会社『蒲原鉄道』に対して、“運転手付きの貸し切りバス”ではなく、低コストになるレンタカーのみを依頼したとされています」(同・社会部記者、以下同)
その上で学校側は運転手の手配もお願いしたというのだが、
「頼まれたバス会社の営業担当は“知人の知人”に依頼し、“ボランティア”でバスを運転させたといいます。学校側は経費を安く上げたかったんでしょうが、結果的にこの痛ましい事故が起きてしまった」
バス会社は同運転手の免許証や事故歴などを確認しなかったという。
「ゾッとしましたね……」と話すのは、私立高校に務める40代後半の現役教師。というのも、今回の事故同様、中型マイクロバスなら“プロ”ではない顧問が運転するケースは多かったというのだ。
「予算がつかない部だとできるだけ出費を抑えたいんです。だから、運転手に関しては顧問や保護者でやっちゃって、“なあなあ”になっているところも結構あったと思います。僕も昔は野球部の顧問だったので、中型マイクロバスでたまに生徒を乗せていました。今考えると、背筋が凍りますね……。でも“あの事故”以来、僕の県では顧問などが運転することはなくなりました」(前出・現役教師、以下同)
あの事故とは‘09年、大分県日出町の大分自動車道で起きたバス横転事故のこと。高校の野球部員を乗せたバスが横転し、1人が死亡、37人が重軽傷を負った事故で、運転していた元教諭は実刑判決となっている。
「公立の学校はあの事故以降、“運転手ありのバスチャーター”を徹底するようになったと聞いています」
学校、そしてバス会社の判断が悔やまれる――。
北越高校長「無断でレンタカーのバス使われた」「予算抑えたいと言ってない」 磐越道事故
福島県郡山市の磐越自動車道上り線で、北越高(新潟市中央区)の生徒を乗せたマイクロバスがガードレールに衝突して生徒1人が死亡した事故で、同校の灰野正宏校長は7日夜の記者会見で「バス運行会社には貸し切りバスを手配したが、無断で、レンタカーのバスが使われ、運行会社と関係のない運転手が運転した」と説明した。
バス運行会社は「予算を抑えたいという学校側の依頼に基づきレンタカーで対応した」「運転手の依頼もあった」との趣旨の説明をしており、学校と会社の主張が食い違う事態となった。
灰野校長によると、バスは部活顧問が4月上旬、新潟県五泉市のバス運行会社「蒲原鉄道」に電話で手配した。顧問はその際、乗車人数や行き先などを告げ、貸し切りバスを依頼したという。
灰野校長は「学校としては、しっかりと(安全の)クオリティーを確保できる運行をお願いすることになる。レンタカーのバスを使い、第三者の運転手が運転するなら、学校としては受け入れることができなかった」と強調した。「顧問に確認したところ、予算を抑えたいと言ったことはない」と真っ向から否定した。
また、蒲原鉄道がレンタルの際に運転手本人の免許証ではなく、営業担当者の免許証を提示していたと説明していることについて、灰野校長は「そのようなことは知らなかった」と語った。
今後は、部活の遠征などの際のバス運行業者の選定の仕方を見直すという。
北越高は7日朝、生徒の心理的なケアを行うために全校集会を開催。同日夜には保護者説明会を開き、事故の状況と再発防止策を説明した。
「90~100kmは出ていた」磐越道バス事故 胎内市の68歳運転手を逮捕【新潟】
福島県郡山市の磐越自動車道上り線で6日午前、北越高校(新潟市中央区)の男子ソフトテニス部員を乗せたマイクロバスがガードレールに衝突、生徒1人が死亡、20人が負傷した事故で、福島県警は7日、バスを運転していた胎内市の無職・若山哲夫容疑者(68)を過失運転致死傷の疑いで逮捕しました。
警察によりますと、若山容疑者は取り調べに対して容疑を認めていて、「速度の見極めが甘かった」「90~100kmは出ていた」と話しているということです。
