スクウェア・エニックスが誹謗中傷投稿者を特定 カスハラに苦しんだゲーム業界 転換点になる
スクウェア・エニックスは20日、オンラインゲーム「ファイナルファンタジー(FF)14」の関係者の社会的評価を低下させる動画について、投稿者を特定したと発表しました。投稿者の謝罪、解決金の支払い、今後に同様の行為を禁止することで和解した内容です。
同社は3月9日、ウェブサイト「ネトゲ速報(旧 FF14 速報)」でも、同様の理由で発信者情報開示請求を実施。同サイトの閉鎖、謝罪文、解決金の支払いで和解が成立したと発表しています。
参考になる記事を紹介しながら、ゲーム会社が苦しんだカスハラについて考えてみます。
ココがポイント
誹謗中傷事案を報告。社会的評価を低下させる内容を含む動画を公開した投稿者に対し謝罪と解決金の支払いなどの和解を行った
出典:オタク総研 2026/4/20(月)
“悪ノリ”はゲーム業界を盛り上げる一因となっているものの、とくにネット上では内輪ネタが過激化しやすい
出典:Real Sound 2026/3/10(火)
「対応が著しく困難な要求」や「中傷・暴言など精神的な攻撃」、「大声を出すといった威圧的な言動」などがカスハラに当たると
出典:時事ドットコム 2025/12/10(水)
「お互いが相手を慮(おもんばか)って、楽しくプレーしていただく」というのが理想であり、私たちが目指すところになります。
出典:河村鳴紘 2021/11/21(日)
エキスパートの補足・見解
心ない一部のユーザーが、ゲーム会社をネット上で誹謗中傷する問題は、長年繰り返されてきました。背景として考えられるのが、かつてスラング的な内輪のノリが許容されたことです。特にスクウェア・エニックスは、複数の人気作があること、先鋭的・意欲的な作風などもあってか、ネタになりやすい企業の一つでした。
そしてネットでは、負の話題は集客力が高く、それらが収益化される仕組みができました。それに対抗して、ゲーム会社が法的措置を執るには、費用や時間が必要でした。また反撃することがイメージダウンにつながる可能性もありました。かつては取材時に中傷の話になると、あきらめの境地を聞かされたことが何度もありました。
しかしカスハラが社会問題化し、政府も対策に乗り出して状況は変わりました。そして誹謗中傷をした人を特定した上で、経済的な罰を与える先例を作りました。転換点になるか注目です。
なお今回のリリースでは言葉を選びながら、厳しい意見は受け止めるニュアンスをわざわざ入れています。そのため、抑止効果を意識した対応とも取れます。
批判をするのは自由ですが、相手に直接言える表現・内容なのか。各人が熟考する時代に来ているといえそうです。
