算数が得意な子は頭がいい? 小3までに思考の土台ができる理由

算数が得意な子は頭がいい? 小3までに思考の土台ができる理由

小学生のころ算数が苦手だった――。そんな人は少なくないだろう。算数を通じて育まれる力は全ての教科の基礎になるが、つまずきやすいポイントがあるという。「算数の思考の土台は小学3年生までに形成される」と話す算数特化型塾「りんご塾」の田辺亨代表(57)に学習のコツを聞いた。

 ――「算数力」を掲げています。どのようなものですか。

 ◆算数は単なる計算の教科だと思われやすいですが、提示された情報をもとに論理的に思考を展開し、解を導き出すことが求められる教科です。これらに粘り強く取り組むことができる力を「算数的思考力」と位置づけ、略して「算数力」と呼んでいます。

 算数が得意な子を見ると、多くの人たちは「頭がいい」「才能だ」と思いがちですが、長年子どもを見てきた私の実感は違います。特別な才能を持っているのではなく、共通しているのは「考える経験をたくさんしてきた」ということです。

 ――算数に苦手意識を持つ子どもは多いと言われています。

 ◆国際教育到達度評価学会(IEA)が4年ごとに実施している「国際数学・理科教育動向調査」(TIMSS)で、2023年3月に行われた小学4年生の算数の結果は日本は平均591点。参加58カ国・地域中、5位でした。前回と同じ5位をキープしており、世界的に見ても日本の小学生の算数の学力は高いと言えます。

 しかし、「算数の勉強は楽しい」「算数は得意だ」との質問への回答はいずれも国際平均を下回りました。理由の一つに、試行錯誤が必要な問題である「推論」が弱い傾向が挙げられます。

 ――なぜ「推論」が苦手なのでしょうか。

 ◆計算方法や公式を覚え、繰り返し練習をすれば、知識を問う問題や応用問題には多くの子どもたちが対応できます。

 しかし、複雑な文章題を前にして四則演算のどれをどんな順番で使うか、分数や小数は必要か、図式化すべきか、などと試行錯誤して論理的に考えながら答えに近づいていく推論でつまずく子どもが多いようです。

 算数の問題はいくつかの小問で構成され、最後に推論が必要な難問が待っています。知識、応用問題である程度の点数は取れても「ラスボス」には歯が立たない。

🍎たったひとつの真実見抜く、見た目は大人、頭脳は子供、その名は名馬鹿ヒカル!🍏