メタ、新AI「ミューズ・スパーク」発表 開発競争巻き返しへ
交流サイト(SNS)を運営する米メタ・プラットフォームズは8日、人工知能(AI)モデル「Muse Spark(ミューズ・スパーク)」を発表した。AI開発競争での遅れを取り戻すために巨額を投じて立ち上げたチームによる初のAIモデルとなった。
発表を受け、メタの株価は約6.5%高で取引を終えた。
メタは昨年、自社開発のLlama4モデルは期待外れに終わった。その後、143億ドルを出資して新興企業スケールAIのアレクサンダー・ワン最高経営責任者(CEO)を招き入れ、人間の知能を上回るとされる超知能(superintelligence)の開発チームを発足させた。
メタとしては約1年ぶりとなる新たなAIモデルは当初、同社のAIアプリとウェブサイトでのみ提供され、数週間以内にワッツアップやインスタグラム、フェイスブック、メタのスマートグラス向けのLlamaモデルから切り替わる予定。
メタはブログで「この初期モデルは小型でありながら高速で、科学や数学、医療分野の複雑な問題を推論するのに十分な能力を備えている。これは強力な基盤であり、次世代モデルの開発は既に始まっている」と説明した。
一方、独立機関によるパフォーマンス評価によると、新モデルは言語や視覚理解といった分野では、先行するグーグルやオープンAI、アンソロピックのトップモデルに追いつきつつあるものの、コーディングや抽象的推論などではなお後れを取っていることが示された。評価会社アーティフィシャル・アナリシスが集計したAIテストの総合指標では4位タイとなった。
超知能開発チームを率いるワン氏は投稿で「モデルの動作には確かに粗削りな部分があり、時間をかけて磨いていく」と認めた。また、次世代版も開発中で、少なくとも一部を公開する計画だとも述べた。
