マツダ「“新”CX-60」は何が変わった? 全長4.7mの「程よいサイズ」&豪華「広びろ内装」採用! パワフルな「直6」エンジン搭載の新たな「高級SUV」の実力とは【試乗記】

マツダ「“新”CX-60」は何が変わった? 全長4.7mの「程よいサイズ」&豪華「広びろ内装」採用! パワフルな「直6」エンジン搭載の新たな「高級SUV」の実力とは【試乗記】

上質感と快適性を高めた高級SUV

 マツダの中で「ラージ商品群」と呼ばれるクロスオーバーSUVのCX-60とCX-80が、2026年3月19日に一部改良を受けました。好評の内外装にはその魅力をさらに引き立てる改良を施し、マツダらしいプレミアムモデルとしての上質感向上や、インターフェースの機能性にも手が入っています。

 また、パワートレインやインテリアカラーの多さから煩雑になっていたグレード体系が見直され、よりわかりやすい魅力を詰め込んだ新グレード「Drive Edition」が登場しています。

 どちらもピュアホワイト内装は廃止となり、CX-60では「25S S Package」「XD-HYBRID Exclusive Sports」など6グレードが廃止または統合。CX-80では「XD-HYBRID Exclusive Modern」「PHEV L Package」など3グレードが廃止または統合となっています。

 さらにCX-80では、6人乗りの「XD Drive Edition Nappa Leather Package」の2列目シートがキャプテンシートタイプからセンターウォークスルーに変更となり、「XD Drive Edition」にベンチシートが追加。

 これまでキャプテンシートタイプには、左右席の間にコンソールボックスが置かれていましたが、センターウォークスルーとなることで2列目から3列目シートへのアクセスがよくなり、ファミリーユースなどでも使いやすくなります。

さて、今回は実際に新しくなったCX-60に試乗することができました。あらためてエクステリアデザインを見てみると、従来のソニックシルバーメタリックからモダンな色味となったジルコンサンドメタリックがあしらわれ、クロームメッキからシックなブラッククロームに変更されたことで、ボディの抑揚やカラーの艶やかさがより引き立ち、気高い美しさをたたえた堂々たる存在感を放っていると感じました。

 最初に試乗したXDグレードではエキゾーストガーニッシュもブラックメタリックに変更されており、後ろ姿にもさりげない気遣いで美しさを格上げしています。グレードは2WDとなる新グレードの「XD Drive Edition」。3.3リッター直列6気筒ディーゼルターボエンジン+8速ATを搭載し、タイヤは20インチを履いています。

 運転席に座ると、コクピット気分を盛り上げるメーターナセルと、助手席との間に幅広く配置されたセンターコンソールによる端正で上質なインテリア空間が出迎えてくれました。ナッパレザーのシートではないものの、丁寧なステッチやふっくらと肉厚なクッションは上質で、ゆったりとした座り心地です。視界も広く見通せます。

 機能面では、マツダコネクトのApple CarPlayとAndroid Autoにタッチパネル操作機能が追加されたのが大きな変更点です。さらにCX-80で先行採用されていたAmazon Alexa、マツダオンラインナビ、リアシートアラート、360度ビュー・モニター(トレーラーヒッチビュー)の4点も加わっています。

 試乗は市街地を中心に行いましたが、発進直後からワイルドで悠々とした加速フィールが印象的です。今回の改良ではメカニズム系の変更はアナウンスされていませんが、低速域でのコツコツとした振動や揺れがよく抑えられていると感じました。アクセルペダルの踏み応えもしっかりとしており、大きくて頼もしいSUVを運転している感覚が強く伝わってきます。

 ステアリングのすわりもよい一方で、わずかに遊びが残されているため、シビアすぎない扱いやすさも備えています。雪道やラフロードでも安心して操作できそうだと感じました。

 強めに加速する場面では、前輪が頑張ってから後輪が追従するような感覚もありますが、全体としてはゆったりとしたおおらかなドライブフィールが印象的です。50km/h付近でわずかな振動を感じるシーンもありましたが、それも含めて骨太な乗り味として受け止められるものでした。鋭く加速するというよりは、力強く押し出すような加速が特徴です。

 ドライブモードには「Sport」と「Normal」が用意され、「Sport」を選択するとアクセルレスポンスが俊敏になり、中速域からの再加速もより力強くなります。サウンドも勇ましく変化し、キャラクターが一変。キビキビとした走りも楽しめました。

乗り味はどう変わる? もうひとつの魅力に迫る

 続いて試乗したのは、4WDモデルの「XD-HYBRID Drive Edition Burgundy Leather Package」です。3.3リッター直列6気筒ディーゼルターボにモーターを組み合わせたマイルドハイブリッドで、リチウムイオンバッテリーを搭載しています。

こちらはシフトパネルやドアトリムの加飾がマットブラックヘアラインとシルバーベゼルに変更されており、より上質な雰囲気が感じられます。走り出しではモーターのアシストが効き、アクセルレスポンスは非常にリニア。ディーゼル単体で感じたワイルドさとは異なり、滑らかに加速していく印象です。

 アイドリングストップからの再始動も素早く、ストップ&ゴーが多い市街地でも快適性の高さを実感できます。ステアリングフィールはより引き締まった印象で、高速域でも四輪の接地感がしっかりと感じられ、安定性の高さが際立っていました。

 今回の改良ではフロントドアガラスが遮音ガラスに変更され、風切り音の遮音性能が向上しています。乗り比べないと差はわかりにくいものの、もともとの静粛性が高く、不満を感じることはありませんでした。

「Sport」モードではレスポンスとサウンドが高まりつつも、XDほど劇的な変化ではなく、重量級のスポーツモデルのような落ち着いた走りに変化します。さらに「Off-Road」モードでは発進が穏やかになり、ラフロードでも扱いやすい制御となっていました。

 登場当初はそのキャラクターがやや掴みにくかったCX-60ですが、今回の改良によって方向性がより明確になった印象です。大きなボディにふさわしいプレミアム感と、マツダが大切にしてきた人馬一体の走りを高い次元で両立。ドライバーだけでなく同乗者にもその価値がしっかりと伝わる、完成度の高いプレミアムSUVへと進化していました。

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