OpenAI、動画生成アプリ「Sora」終了へ なぜ? 理由を聞いた
米OpenAIが、最近大きな話題を呼んだ動画生成AIアプリ「Sora」を終了すると発表した。
OpenAIは米CNETに対し、「一般消費者向けアプリおよびAPIにおけるSoraの提供終了を決定した」と説明。その上で、「計算資源の需要が高まる中、Soraの研究チームは今後、ロボティクスの進展につながる“ワールドシミュレーション”研究に注力し、現実世界の物理的な課題解決を支援する技術開発を進める」とコメントしている。
終了時期の詳細は明らかにしていない。
2025年は画像・動画生成AIが業界の注目を集めた一方、2026年に入ってからは、AI各社が企業向け製品やコーディング支援分野へと軸足を移しつつある。特にAnthropicは、高度なエージェント機能や生成AI技術を活用した「Claude Cowork」や「Code」関連ツールで存在感を高めた。OpenAIも、アプリケーション部門トップが今月、社内で“本筋ではない取り組み”を減らし、より中核的な領域に集中する方針を示したと報じられており、Sora終了の判断もこうした流れの一環とみられる。
OpenAIは2025年秋、Googleなど他のAI企業と同様に画像・動画生成分野を強化し、第2世代の動画モデル「Sora」を発表した。さらに、同名のソーシャルアプリも投入し、自分や他のユーザーに似せた人物を登場させる高精細なAI動画を生成できる点が注目を集めた。
一方で、そのリアルさゆえに、著名人や公人、支援団体などからはディープフェイクへの悪用を懸念する声も上がっていた。Soraは、急増する低品質なAI生成コンテンツの一端を担った存在として批判の対象になることもあった。
なお、今回の終了方針が、OpenAIとディズニーとの10億ドル規模の契約にどのような影響を与えるかは現時点で不明だ。この契約には、200を超えるディズニーキャラクターをSora上で利用できるライセンスが含まれていたとされる。ウォルト・ディズニーは米CNETのコメント要請にすぐには応じていない。
オープンAI、動画生成Sora終了へ ディズニーとの提携も白紙
人工知能(AI)開発の米オープンAIは24日、動画生成AI「Sora(ソラ)」の提供を終了すると発表した。年内に見込まれる上場を見据え、コーディングツールや企業向けサービスなど、より収益性の高い分野に事業を集中させる。
ソラの開発チームはXに「ソラに別れを告げる。このニュースが残念なものであることは承知している」と投稿。詳細については今後公表するとした。
これに伴い、オープンAIは昨年12月に発表されたウォルト・ディズニーとの提携も終了させる。関係者によると、24日にも両社のチームがソラ関連プロジェクトで共同作業を行っており、ディズニー側にとって提携打ち切りの発表は寝耳に水だったという。
提携は3年間の予定で、ディズニーはオープンAIに10億ドルを出資し、生成AI動画に200以上の人気キャラクター使用を認める内容だった。しかし関係者2人によると、両社間の契約は最終的に成立しておらず、出資は実行されていなかったという。
ディズニーの広報担当は「動画生成事業から撤退し別の分野に優先順位を移すというオープンAIの決定を尊重する」とコメントした。関係者によると、両社は別の形での提携や投資の可能性について協議しているという。
オープンAIの幹部らは現在、ロボティクスや汎用人工知能(AGI)の構築などの分野に注力しており、さまざまな機能を一つのスーパーアプリに統合する方針を進めている。
今回の動きは新興AI企業やテック大手との競争が激化する中、オープンAIが企業向け製品やコーディング関連製品の強化を求める圧力に直面していることを受けたものだ。
アンソロピックはコーディングに特化した「クロード・コード」が人気を集めており、企業向け市場で優位に立っている。
