「すぐ全部BEVになる」という「暴論」と理由【池田直渡の「BEV急進派は負けたのか?」第1部】
わずか数年前、世界中を巻き込んだ「BEV急進論、席巻論」は「踊り場にさしかかった」と言われている。そんな今だからこそ問いたい。「あの喧噪はなんだったのか」と、「BEVが席巻しないとなると2050年のカーボンニュートラル達成は可能なのか」。
本稿では自動車経済ジャーナリストの池田直渡氏を編集部へお招きし、「BEV急進論、席巻論はなんだったのか」と、「モビリティ社会はどうなるのか」を語っていただきます。
00:00 オープニング・池田直渡氏の紹介
01:35 2020年代初頭の「EV祭り」を振り返る
02:43 トヨタが提唱する「マルチパスウェイ」の真実
03:51 メルセデス・ベンツ報道の「切り取り」と実態
05:40 4年後の現実:相次ぐEV撤退と方針転換
07:04 画一的なEV化が困難な地理・経済的理由
08:10 欧州主導のオールEV政策が失速した3つの要因
09:16 消費者の選択権と経済の大原則
10:19 バッテリー原材料の圧倒的な不足と調達の壁
11:27 充電インフラビジネスにおける採算性の課題
12:34 「BEV急進派は負けたのか?」という問いの答え
14:35 欧州の環境論理と「土俵を変える」戦略
15:54 社会生活への影響:車両価格とエッセンシャルワーカー
18:07 ノルウェーの成功例に見る矛盾と政治的背景
20:30 第1部まとめと第2部への展望
BEV急進派は負けたのか!? ~マルチパスウェイの「本命」に名乗り出たものは?~【第2部】
2050年、本当に純ガソリン車は販売終了し、カーボンニュートラルのカーライフになっているのか!? 昨年2025年、日本で売れたEVは全新型車販売台数の約1.6%という少なさ。いっぽう日本政府は今も「2050年のカーボンニュートラル社会達成」という目標を掲げるが、それを達成する「確たる手段」はいまだ見つかっていない状況だ。突破口はあるのか!?
本編では自動車経済ジャーナリスト・池田直渡氏をお招きし、『EV急進派は負けたのか?』を大テーマに氏に語っていただく。「全部EVになる!というメディアの暴論」で注目を集めた第1部に続く、今回の第2部は「マルチパスウェイの本命に『代替燃料』が名乗り出る」がテーマ。世界的にEV普及に時間がかかるなか「有力な候補」が明らかになる!(全3部でお届けします)
00:00 マルチパスウェイの本命と代替燃料
01:19 EVの限界と内燃機関の延長線上にある低炭素技術
02:27 ライフサイクルアセスメント(LCA)で見る「ゼロカーボン」の虚構
03:33 カーボンニュートラルの概念と化石燃料の仕組み
04:39 モータースポーツ界で進むe-FUELと合成燃料の期待
05:44 バイオエタノールの歴史:人類が磨いてきた醸造技術の転用
06:47 ブラジルの先行例:フレックスフューエルビークル(FFV)の普及
07:55 ガソリンとエタノールのコストパフォーマンス比較
09:04 日米連携の動き:アメリカ産トウモロコシによるエネルギー戦略
11:16 日本の外交交渉とバイオエタノール導入の可能性
12:23 食料競合問題への見解:飼料用トウモロコシと可食部以外の活用
13:33 トヨタの挑戦:農業廃棄物を燃料に変える「トヨタ酵母」の開発
15:44 「ドロップイン」の考え方:既存車でカーボンニュートラルを実現するE10
17:58 2050年へのロードマップ:内燃機関を活かした段階的移行
19:03 石油の重要性:医療・食品分野におけるプラスチックの役割
21:21 技術的課題:低温始動・燃焼対策とFFVの優位性
22:25 まとめ:ゼロカーボンとカーボンニュートラルの決定的な違い
23:30 なぜ今まで普及しなかったのか?化石燃料の圧倒的優秀さ
25:45 第2部の締めくくりと第3部への展望
「脱炭素社会」は本当に実現可能か? カギを握る自工会の打ち手!!【池田直渡の「BEV急進派は負けたのか?」第3部】
2050年、カーボンニュートラル社会は出来上がっているのか……!? 自動車経済ジャーナリストの池田直渡氏を編集部へお招きし、『EV急進派は負けたのか?』を題材に氏に語っていただくシリーズの最終、第3回目。
近未来の2050年の話が前提だけど、現代の話がもっと重要。世界各国と日本の「CO2排出の削減量」を皮切りに、佐藤恒治氏がトヨタの社長から日本自動車工業会の会長に就任した「本当の理由」まで。今回も池田直渡氏の熱弁は続く!!
00:00 オープニングと第3部のテーマ
00:45 池田直渡氏の著書「EV手のひら返しと日本の勝ち筋」紹介
01:08 日本のCO2排出量削減実績とメディア報道のギャップ
02:42 バイオエタノール燃料(E10/E20)の可能性
03:05 日本自動車工業会(自工会)14社の結束とオールジャパン
04:08 豊田章男前会長による自工会改革と意思決定の迅速化
05:15 いすゞ片山会長からトヨタ佐藤会長へ引き継がれた課題
05:54 新「7つの課題」1:重要資源・部品の安全保障とレジリエンス
07:10 新「7つの課題」2:マルチパスウェイの社会実装とルール作り
08:48 経団連との連携による政治・行政への働きかけ
09:40 新「7つの課題」3:サーキュラーエコノミーと電池リサイクル
11:38 新「7つの課題」4:ソフトウェア人材と就労魅力の向上
12:15 新「7つの課題」5:自動運転を前提とした交通インフラ整備
14:30 新「7つの課題」6:公平な自動車税制の抜本的改革
15:00 新「7つの課題」7:サプライチェーン全体の標準化と低コスト化
17:08 カーボンニュートラルを巡る国際情勢とアンチ派の台頭
19:05 欧州の現状と日本がエンジン技術のリーダーになる可能性
22:35 日本の製造業・ロボット産業の真の強み
23:55 航空機・船舶における液体燃料(SAF)の必要性
26:55 まとめ
