ChatGPTから150万人が離脱、解約前に「必ずやっておく」べきこと

ChatGPTから150万人が離脱、解約前に「必ずやっておく」べきこと

OpenAIが、米国防総省に対し、同社のAIモデルを機密ネットワークで運用できるようにしたことで、反発が広がっている。報道によれば、多くのユーザーがChatGPTを離れ、代わりにAnthropic(アンソロピック)のClaudeへ移っている。アンソロピックが米政府に自社モデルへの無制限のアクセスを認めることを拒んだのを受けた動きだという。

ChatGPTのボイコットを誓った人たちが集まるあるウェブサイトは、すでに150万人以上がこのAIサービスを離れたとしている。

OpenAIの米移民・税関捜査局(ICE)との契約、OpenAI社長のグレッグ・ブロックマンによるMAGA Inc.への2500万ドル(約39億4000万円)の寄付、そして先週末に発表された同社の国防総省との契約が、利用者に他のサービスを探させる要因になっているという。行き先として多いのはClaudeのようで、先週末にはClaudeがApp StoreのランキングでChatGPTを抜いて首位に立った。

Claudeであれ、他のAIサービスであれ、ChatGPTを離れるつもりなら、その前に済ませておくべきことがある。特にに、ChatGPTで蓄えてきた「メモリー」をできるだけ新しいサービスに移したいなら、なおさらだ。以下では、ChatGPTを離れる際の混乱をできるだけ小さくするためのヒントを紹介する。

■ChatGPTを離れる前にやるべきこと

最初にすべきなのは、ChatGPTのデータをすべてコピーしておくことだ。OpenAIは、ChatGPTとの全会話履歴を丸ごと書き出す機能を用意している。過去の会話を後で見返したくなることがないとは限らない。

この処理はすぐには終わらない。そのため、できるだけ早く始めたほうがよい。最終的にアカウントを閉じるつもりなら、ダウンロードリンクが記載されたメールを受け取るまで待とう。

この設定を見つけるには、ウェブブラウザーでChatGPTを開き、次の操作を行う。

1. 左下のプロフィールアイコンをクリックする

2. 表示されるポップアップメニューから「設定」を選ぶ

3. 「データ コントロール」をクリックする

4. 画面下部の「データをエクスポートする」の横に表示される「エクスポートする」ボタンをクリックし、画面の指示に従う

同じメニュー画面には、アカウントを解約する前に検討しておきたい別の項目もある。「すべてのチャットを削除する」である。これを実行すると、ChatGPTとの会話履歴全体が完全に削除される。そのため、書き出し処理に不具合が起きて過去の会話にアクセスできなくなる事態に備え、先にチャットのアーカイブをダウンロードしておいたほうがよいかもしれない。

削除済みチャットに関するOpenAIのサポートページには、いくつか興味深い情報もある。会話は完全削除の手続きに回されるが、処理が終わるまで最大30日かかる場合があると同社は説明している。また、「すでに匿名化され、アカウントとの結び付きが切り離されている」データや、「OpenAIがセキュリティ上または法的義務のために保持しなければならない」データは削除されないという。

サポートページは、その義務が何であるかを明らかにしていないが、あなたに関するデータの一部はOpenAIのシステムに無期限で残る可能性がある。

■ChatGPTのメモリーをClaudeに取り込む

アンソロピックは抜け目なく、ChatGPTやほかのAIサービスから取り出したメモリーをClaudeに取り込む方法を案内している。

アンソロピックの案内では、いま使っているAIサービスに次のプロンプトを貼り付けるよう勧めている。

私は別のサービスに移行するため、データを書き出す必要があります。あなたが私について保存しているすべてのメモリーと、過去の会話から学んだあらゆる文脈情報を列挙してください。簡単にコピーできるよう、すべてを1つのコードブロックで出力してください。

各項目は次の形式にしてください。[保存日(わかる場合)] - メモリーの内容。以下のすべてを必ず含め、可能な限り私の言葉をそのまま残してください。私があなたに指示した応答方法(口調、形式、文体、「常にXをする」「決してYをしない」など)。個人情報:名前、所在地、仕事、家族、興味関心。プロジェクト、目標、繰り返し扱った話題。私が使うツール、言語、フレームワーク。あなたの振る舞いについて私が示した好みや修正点。上記に当てはまらない、そのほかの保存済み文脈情報。要約、グループ化、省略は一切しないでください。コードブロックの後に、それが完全な一覧か、それともまだ残りがあるかを確認してください。

※ 以下はオリジナルの英語版

I'm moving to another service and need to export my data. List every memory you have stored about me, as well as any context you've learned about me from past conversations. Output everything in a single code block so I can easily copy it. Format each entry as: [date saved, if available] - memory content. Make sure to cover all of the following — preserve my words verbatim where possible: Instructions I've given you about how to respond (tone, format, style, 'always do X', 'never do Y'). Personal details: name, location, job, family, interests. Projects, goals, and recurring topics. Tools, languages, and frameworks I use. Preferences and corrections I've made to your behavior. Any other stored context not covered above. Do not summarize, group, or omit any entries. After the code block, confirm whether that is the complete set or if any remain.

筆者がこれをChatGPTで試したところ、ChatGPTのメモリーに時間をかけて蓄積された情報としては、かなり乏しい一覧しか返ってこなかった。これは、ChatGPTの設定メニューで「パーソナライズ」を選び、「メモリ」設定の横にある「管理する」をクリックしたときに見られる情報と同じだ。

ただし、これはChatGPTがあなたについて知っていることのすべてにはほど遠い。ブロガーのジョナサン・エドワーズは、自身のSubstack「Limited Edition Jonathan」に、ChatGPTへ貼り付けられる、さらに長いプロンプトを載せた記事を公開している。筆者の場合、そちらのほうが、アンソロピックが上で示したプロンプトよりも、はるかに多くの個人的な詳細を引き出した。

どちらのプロンプトでメモリーを取り出すにしても、新しいAIサービスに取り込む前に、その内容を手直ししたほうがよいかもしれない。筆者のメモリーの蓄積には、古くなっていたり、いまでは関係がなくなっていたりする情報も含まれていた。そうした情報まで新しいサービスに渡したくはないだろう。

情報を整理し終えたら、このリンクをクリックして、そのメモリーをClaudeに取り込める(Claudeのアカウントをすでに持ち、ログインしていることが前提となる)。これで、ChatGPTを離れても、一からやり直す感覚はかなり薄れるはずだ。

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