Apple初の「折りたたみiPhone」は2026年9月に登場か 約30万円でTouch ID復活とのうわさも

Apple初の「折りたたみiPhone」は2026年9月に登場か 約30万円でTouch ID復活とのうわさも

長年うわさされてきたApple初の折りたたみスマートフォンが、2026年9月にも登場する可能性が高まっています。複数の信頼性の高いアナリストやサプライチェーン情報が、「iPhone Fold(仮称)」の発売を予測。折りたたみ市場で先行するSamsungやGoogleを追撃する形での参入となりますが、Appleならではの技術革新と高額になりそうな価格設定が注目を集めています。

 本記事では、現在までに明らかになっているリーク情報をもとに、折りたたみiPhoneについて整理してみます。

折りたたみiPhoneは2026年9月に約30万円で登場か

 折りたたみiPhoneの発売時期について、最も有力視されているのが2026年9月です。金融サービス企業JPMorganのアナリストSamik Chatterjee氏は、投資家向けレポートの中で、Appleが初の折りたたみiPhoneを2026年9月にiPhone 18 ProおよびiPhone 18 Pro Maxと同時に発表すると予測しています。

 また、中国の証券会社GF Securitiesの主席アナリストのJeff Pu氏は、具体的な発売日として現地時間2026年9月26日(土)を予想しています。ただ、例年のiPhone発表スケジュール(9月第2週発表、2週間後の金曜発売)に照らし合わせると、9月25日(金)の発売という線も濃厚です。

 気になる価格については、1999ドル(約30万円)。これは、Samsungの「Galaxy Z Fold7」やGoogleの「Pixel 10 Pro Fold」と同価格帯に設定される見込みです。なお、市場調査会社のIDCは平均価格が2400ドル(約38万円)になるとの予想も示しており、仮にこの水準であれば、iPhone史上最高価格帯のモデルになるのは確実です。

7.8型の大画面と5.5型のカバーディスプレイ

 折りたたみスマートフォンには、大きく分けて2つの形状があります。1つは、Galaxy Z Foldのように横に開く「ブック型」。もう1つは、Galaxy Z Flipのように縦に折りたたむ「クラムシェル型」です。

 複数のリーク情報によれば、Appleが最初に投入するのはブック型のモデルです。展開すると約7.8型の大画面になり、タブレットのような使い方ができます。また、Galaxy Z Fold 7などは、開いた際に若干縦に長くなりますが、折りたたみiPhoneはアスペクト比約4:3で開いた際に横長になると予想されています。これは、iPad miniに近い画面比率です。

 外側のカバーディスプレイは約5.5型で、折りたたんだ状態での通常操作に使用します。中央上部にはパンチホール式のインカメラが配置される見込みです。

 本体サイズは、展開時が幅約167.6mm、高さ約120.6mm。折りたたみ時の厚さは約9.6mmとされています。ベゼル幅も1.3mmと狭額縁設計で、画面占有率の高いデザインが実現されそうです。

 一方で、BloombergのMark Gurman記者は、ニュースレター「Power On」の中で、Appleが縦折りのクラムシェル型も並行して検討していると報じています。こちらは携帯性を重視したコンパクトな設計で、2027年以降のリリースになる可能性があります。

ディスプレイ下カメラやTouch ID復活の可能性も

 カメラやその他の機能については、断片的な情報しか出ていませんが、いくつか注目すべき点があります。

 まず、内側ディスプレイに「ディスプレイ下カメラ(Under Display Camera、UDC)」が搭載される可能性が報じられています。これは、ディスプレイの下にカメラを埋め込む技術で、ノッチやパンチホールのない完全な全画面デザインを実現します。

 Touch ID(指紋認証)が復活するとのうわさもあります。著名リーカーのInstant Digitalによると、Touch IDを搭載した電源ボタンとカメラコントロールが本体の右側面に配置されるとのことです。

 折りたたみ端末の場合、Face IDを採用すると、閉じた状態と開いた状態の2つのカメラでそれぞれFace IDに対応する必要があります。これに対してTouch IDなら、1か所で済むので、物理的な制約からTouch IDが選ばれたのかもしれません。

 なお、Instant Digitalによると、音量ボタンはデバイスの右上に配置され(iPhoneは左側)、iPad miniの上部にある音量ボタンの配置に似ているとのことです。また左側にはボタンがなく、すっきりとしているとされています。操作系が全て右側に集約される形ですが、これは、マザーボードが右側にあるため、画面を横切る形でケーブルを配線したくなかったからだとしています。ただ、このおかげで本体左側にはスペースがあり、iPhone史上最大となるバッテリー容量(うわさでは5500mAh超)になるとの予測もあります。

折りたたみ市場の現状 Appleがゲームチェンジャーになるか

 調査会社Counterpoint Researchによると、2025年第3四半期の折りたたみスマートフォン出荷台数は、前年同期比14%増となり、同四半期の世界スマートフォン出荷台数に占める割合は2.5%になったとのこと。SamsungのGalaxy Z Fold 7やHuaweiのMateシリーズの好調な推移に支えられたものだとしています。

 とはいえ、折りたたみスマートフォン市場は、現在のところまだニッチな存在といえます。ただ、Appleの参入により、この状況が変化する可能性があります。

 IDCは、Samsungの3つ折りスマートフォンGalaxy Z TrifoldやHarmonyOS Nextを搭載したHuaweiの折りたたみスマートフォンも堅調な成長が見込まれており、2026年の折りたたみスマートフォン出荷台数はほぼ倍増すると予想しています。

 しかし、本当のゲームチェンジャーはAppleだと指摘します。同社の試算によると、折りたたみiPhoneは初年度の出荷シェアが22%、売り上げシェアでは34%に達するとのこと。これまでニッチ市場だった折りたたみスマートフォンが、一般層にも広がる転換点となるかもしれません。

 これまで折りたたみ市場はAndroid陣営主導で形成されてきました。iOSエコシステムを持つAppleが参入すれば、アプリ最適化や開発者側の対応も加速し、市場構造そのものが変化する可能性があります。

 Appleの強みは、何といっても高いブランド力と、強力なエコシステム、そして、それらが生み出すプレミアムな体験にあります。これらの要素が機能すれば、競合製品に対する優位性を生み出すと考えられます。

課題は高価格と耐久性、メモリ高騰も懸念事項

 期待が高まる折りたたみiPhoneですが、いくつかの懸念点も指摘されています。

 まず、約30万円という高額な価格設定です。これは一般ユーザーにとってはかなり高いハードルです。折りたたみスマートフォンが本当に大衆化するためには、さらなる価格の引き下げが必要かもしれません。

 次に、折りたたみ特有の技術課題です。ディスプレイの折り目をどこまで目立たなくできるか、ヒンジ部分の耐久性は十分か、折りたたんだ際の厚みは許容範囲内か。これらの課題をAppleがどこまで解決できるかが、製品の成否を分けます。

 折りたたみiPhoneのディスプレイについては、Samsung Display製のOLEDパネルが独占的に供給するということをBusiness Koreaが伝えていました。通常、Appleは複数のサプライヤーから仕入れることでコストを削減していますが、折りたたみディスプレイに関しては、「折り目が目立たない」というAppleの厳しい要求水準を満たせるサプライヤーが、現状ではSamsungしか存在しないようです。

 さらに、世界的なメモリ不足の影響も懸念されています。高性能なスマートフォンには大容量のメモリが必要ですが、サプライチェーンの逼迫(ひっぱく)により、予定通りの量産ができない、あるいは想定よりも価格が上昇するかもしれません。

「折りたたみ」がiPhoneの新たなスタンダードになるか

 2026年9月に登場が予想される折りたたみiPhoneは、Apple初の折りたたみ端末として大きな注目を集めています。7.8型の大画面、折り目が目立たない設計、5500mAh超の大容量バッテリーなど、魅力的なスペックが並ぶ一方で、約30万円という高額な価格設定やSamsung、Googleとの競争が課題となります。

 折りたたみスマートフォンは、これまでニッチな存在でした。しかし、Appleの参入により、この市場が一般層にも広がる転換点となるのか、それとも一部のプレミアムユーザー向け製品にとどまるのか。

 いずれにせよ、Appleが満を持して投入する折りたたみiPhoneは、スマートフォン市場に新たな風を吹き込むことは間違いありません。期待と不安が入り交じる中、その全貌が明らかになる日を楽しみに待ちたいと思います。

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