広島などのカキ大量死、高水温や貧酸素の複合要因と推定 水産庁が調査結果公表

広島などのカキ大量死、高水温や貧酸素の複合要因と推定 水産庁が調査結果公表

瀬戸内海の養殖カキが大量死している問題で、水産庁などは死滅の推定要因について各県に聞き取り調査した結果をまとめた。「高水温」は全域にほぼ共通し、「貧酸素」や「高塩分」「赤潮」など他の要因も各海域で複合的に作用したとみている。最終的な原因の究明には数年かかる可能性もあるという。

 昨年末から1月中旬まで、東北、近畿、中国、四国、九州地方の1府11県でカキ養殖業のある主要漁協を対象に調べた。広島県内では「高水温」や「高塩分」「貧酸素」の回答が大半だったが、岡山、山口県では「餌不足」「少雨」、香川県では「餌不足」の回答が目立った。大阪府では「赤潮」の回答もあり、地域差がみられた。現時点でカキヘルペスウイルスなど病原体が原因とする報告はないという。

 水産庁は「同じ条件で(死滅が)再現できないと(科学的な)究明には至らない」と強調。引き続き状況をみる必要があり原因特定には数年かかる可能性も示唆する。養殖業者が今後取り組める対処法としては、養殖いかだからより深い海域に吊り下げることや漁場の移動、栄養塩類の管理、海底耕運などを挙げる。

 水産庁栽培養殖課は、「被害を繰り返さないため、各現場で取り入れられる対策を検討してほしい」としている。

 カキ大量死の原因を巡っては、広島県なども究明を急いでいる。広島県水産海洋技術センター(呉市)は「サマー・モータリティ・シンドローム(仮称・夏季へい死症候群)」と推察できるとの見解をまとめており、異常気象の環境要因とカキの生理特性が複合的に起因したとみている。県有識者会議は5月にも原因などについて暫定意見を出す方針だ。

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