二度と味わえないパワーと音とフィーリング。いま買わないと一生後悔する珠玉の「国産・高性能エンジン」3選

二度と味わえないパワーと音とフィーリング。いま買わないと一生後悔する珠玉の「国産・高性能エンジン」3選

純エンジン車を味わえるのはいまだけ?

自動車業界が「100年に一度の変革期」と言われる現在、多くのメーカーが電動化を推し進めており、純ガソリンエンジン車は徐々に姿を消しています。

環境規制や騒音規制は年々厳しくなり、メーカーが高いコストをかけて高性能エンジンを開発し続けることは難しくなってきました。

新型「RAV4」は、国内においてハイブリッドとプラグインハイブリッド専用車になるなど、今後純エンジン車はますます淘汰されてきています。

しかし純エンジン車には、アクセルを踏んだ瞬間の振動、回転数が上がるにつれて高まるサウンドなど、電動車にはない魅力があるのも事実です。

もし、純ガソリン車の高揚感を味わいたいなら、いまが最後のチャンスかもしれません。いましか味わうことのできない珠玉の国産高性能エンジンを紹介します。

3気筒の常識を変えたレース直系エンジン

最初に取り上げるのは、トヨタの「G16E-GTS」型エンジンです。

「GRヤリス」や「GRカローラ」に搭載されるこの1.6L直列3気筒ターボエンジンは、WRC(世界ラリー選手権)でのエンジン使用領域を分析し、ラリー常用域で最大の性能が出せるボア×ストローク比(87.5×89.7)を選択するなど、モータースポーツで勝つために開発されました。

それまで3気筒エンジンといえば、小型車向けの安価なユニットというイメージが一般的でしたが、このエンジンは、わずか1.6Lの排気量から304PS/400Nmを発生させ、ラリーや耐久レースといった様々なレースフィールドで実際に活躍しています。

軽快な吹け上がりとターボエンジンならではの力強い加速は、一度味わうと病みつきです。また、エンジン本体が軽いため、クルマ全体のハンドリングが良くなるというのも大きなメリットです。

このエンジンの最大のポイントは、パフォーマンスもさることながらそのストーリー性にあります。ピストンなどのパーツは重量公差が極力少なくなるよう組み付けられるなど、レーシングエンジンと同様のアプローチを経てユーザーの元に届けられます。ユーザーは日常の中に“レーシング”を感じることができるのです。

環境規制がさらに進めば、小排気量でこれほどの高出力を出すエンジンを展開するのは難しくなるでしょう。

手の内で転がせるサイズ感でありながら、心臓部にはWRCなどで鍛えられた技術が宿っている、そんな贅沢を日常で味わえるGRヤリスやGRカローラのようなモデルは、今後現れないかもしれません。

・GRヤリス:356万円~582万5000円

・GRカローラ:568万円~598万円

熟成極まる「VTECターボ」の頂点

次に紹介するのは、ホンダ「シビックタイプR」に搭載されている「K20C」型エンジンです。

この2.0L直列4気筒ターボエンジンは、ホンダが長年磨いてきた自然吸気エンジンの鋭いレスポンスと、ターボによる強大なトルクを融合させた名機です。

K20Cは、4代目シビックタイプRの登場時(2015年)から採用されていますが、2026年現在でも、前輪駆動スポーツカー用のエンジンとしては世界トップクラスの性能を誇り、現行シビックタイプRでは330PS/420Nmというスペックに到達しました。

K20Cの最大の特徴は、ターボエンジンであることを忘れさせる高回転域の伸びにあります。排気側にVTEC(可変バルブタイミング・リフト機構)を、吸排気双方にVTC(連続可変バルブタイミング・コントロール機構)を採用し、電動ウェイストゲートを投入することで高回転エンジンならではの胸のすく吹け上がりを実現しています。

アクセル操作に対する反応も鋭く、ドライバーの意図した通りにパワーが立ち上がるドライバビリティの高さも特筆すべき点です。さらに、速さだけでなく街中での扱いやすさを備えているのも、現代の高性能エンジンらしさといえそうです。

ホンダは積極的に電動化を推し進めているメーカーの1つです。そのため、このK20Cを搭載した現行シビックタイプRが、最後の「ピュアエンジンタイプR」となることはほぼ間違いありません。

タイプRというブランドが持つ歴史と、その頂点に立つエンジンの性能を考えれば、いまこのタイミングで手に入れておく価値は非常に高いと言えるでしょう。

・シビックタイプR:499万7300円~617万9800円

大排気量V6エンジンが生み出す“余裕”

最後は、日産「フェアレディZ」や「スカイライン400R」に搭載されている「VR30DDTT」型エンジンです。

3.0L V型6気筒ツインターボという構成は、ダウンサイジングが主流の現代では非常に贅沢なものです。最新の電動モデルが静かさを追求する中で、このエンジンは「豊かなパワーと官能的なサウンド」というクルマの古典的な魅力をストレートに表現しています。

VR30DDTTの魅力は、3.0Lという排気量が生み出す豊富なトルクです。エンジンが回転を上げながらパワーを盛り上げていくフィーリングは、まさにV6エンジンの醍醐味といえます。

フェアレディZでは405PS/475Nmを発揮し、その強大なパワーをMTでコントロールすることもできます。スカイライン400Rでは、ターボ回転センサーや強化ウォーターポンプ付のインタークーラーが採用されるなど、⽇産V6エンジンの伝統であるシャープなレスポンスに加え、ターボを限界領域まで使いきるアグレッシブなチューニングが施されています。

しかし、このような大排気量のマルチシリンダーエンジンは、環境規制から最も存続が危ぶまれているカテゴリーの1つです。「リーフ」で電気自動車の先鞭をつけ、「e-POWER」を積極的にラインアップする日産がこのエンジンを提供し続けられる時間は、残り少ないでしょう。

・フェアレディZ:549万7800円~935万2200円

・スカイライン400R:649万5500円~693万5500円

それぞれ異なる個性を持っているこれら3つのエンジンは、いずれも日本の技術が生み出した1つの到達点です。後悔する前に、ぜひ手に入れてみてはいかがでしょうか。

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