Broadcom、AI推論専用コア搭載のWi-Fi 8ルーター向けSoC
米Broadcomは1月6日(現地時間)、Wi-Fi 8(IEEE 802.11bn)プラットフォームのSoC「BCM4918」およびデュアルバンド通信チップ「BCM6719」「BCM6714」を発表した。早期アクセス顧客とパートナーに対して提供を始めている。
Wi-Fi 8は、通信の安定性と信頼性を重視した「Ultra High Reliability(超高信頼性)」を念頭に開発された次世代Wi-Fi規格。新機能として、DSO(ダイナミックサブバンド操作)やNPCA(非プライマリチャネルアクセス)による輻輳回避、DRU(分散リソースユニット)やELR(拡張長距離)による通信範囲拡大、AP間調整によるスループット向上、シームレスローミングなどをサポートしている。
BCM4918は、クアッドコアのARMv8互換CPUと、AI/ML(機械学習)推論専用のコアを統合したAPU(Accelerated Processing Unit)。一般住宅用のWi-Fiルーターやアクセスポイントなどへの搭載を主な用途としている。
デバイス上でAI/ML推論を行なうコアは「Broadcom Neural Engine(BNE)」と名付けられており、後述のBCM6719/BCM6714と組み合わせることで、Wi-Fi 8のシームレスローミング、輻輳回避、AP間調整などを安全なエッジAI処理で実現。また、専用のネットワークオフロードエンジンとデュアルイシューランナーパケットプロセッサを搭載し、有線/無線のトラフィックをCPUから完全に切り離して処理できる。
BCM6719/BCM6714は、5GHz帯と2.4GHz帯の通信をサポートするデュアルバンド通信チップ。BCM6719は両周波数帯で各4ストリーム、BCM6714は各3ストリームが利用可能。パワーアンプを搭載しており、デバイスの小型化や省電力化を図っている。
