不買運動などでテスラ首位陥落 中国最大手BYDが初めて世界1位 電気自動車の世界販売台数
電気自動車の世界販売台数でアメリカのテスラが首位陥落し、中国のBYDが初めてトップに立ちました。
アメリカの電気自動車大手・テスラが2日、2025年の世界販売台数を発表し、前の年に比べて9%減の163万6129台でした。
一方、中国のEV最大手BYDの25年のEV販売台数は前年比28%増の225万6714台で、BYDが初めて世界販売台数で1位になったことが分かりました。
テスラはアメリカや中国での販売が伸び悩み、2年連続で年間販売台数がマイナスになりました。
イーロン・マスクCEOのトランプ政権への関与や政治的発言への反発で不買運動も広がったことも影響しました。
特に25年10〜12月期の販売台数は前年同期比で16%減の41万8227台と大幅減少となっていて、去年9月末でアメリカでのEV購入に対する税制優遇措置が廃止された影響があったとみられます。
テスラが世界最大のEVメーカーの座から陥落、中国BYDがトップに
テスラは、世界最大のEVメーカーの座を中国のBYDに初めて明け渡した。2025年第4四半期の納車台数が16%減少したとの発表を受け、金曜日に同社の株価は下落。通年の納車台数は中国のライバル企業を60万台下回る結果となった。
第4四半期の生産報告書によると、テスラは2025年第4四半期に43万4358台を製造し、41万8227台を納車した。これは2024年同期比で16%の減少である。
CNBCによれば、この納車台数はウォール街の予想である42万6000台を下回った。
テスラの2025年通年の納車台数は163万台で、前年比8.5%超の減少となった。
木曜日、中国のBYDは2025年のEV販売台数が28%増の226万台に達したと発表し、年間販売台数で初めてテスラを上回った。
BYDは前年、テスラにわずかに及ばなかった。BYDの納車台数176万台に対し、米国メーカーのテスラは179万台だった。
テスラの株価は米国時間1月2日午後時点で3%以上下落し、過去5営業日で10%以上下落するという連続安の流れが続いている。
454万台。これは、BYDが2025年に納車した乗用車の総数である。テスラと異なり、中国の自動車メーカーはプラグインハイブリッド車も製造しているためだ。同社のEVの納車台数は2025年、ハイブリッド車の納車台数とほぼ肩を並べ、上回る寸前だった。ハイブリッド車の納車台数は、248万台から228万台へと減少した。
イーロン・マスクは、かつてBYDをどう評価していたか
■イーロン・マスクは、かつてBYDをどう評価していたか
2011年、ブルームバーグTVの(今では悪名高い)インタビューで、マスクはBYDとの競争について問われ、司会者が億万長者ウォーレン・バフェットによる同社への投資に触れると笑った。マスクは「彼らの車を見たことがありますか?」と返し、続けて「素晴らしい製品があるとは思いません……特に魅力的だとも思いません。技術はあまり高くなく、BYDという会社には中国という本拠地でのかなり深刻な問題があります」と付け加えた。さらにテスラCEOは、BYDの主眼は、中国で生き残ることを確実にすることに置くべきだとも述べた。
この億万長者は、2021年に中国・海南で開催された世界新エネルギー車大会に言及した際に、口調を変えた。「私は、これらの(EV)技術を推進している多くの中国の自動車メーカーに大きな敬意を抱いています」と、マスクは当時述べている。
2023年1月のテスラの決算説明会では、マスクは中国の自動車メーカーについて「最も懸命に働き、最も賢く働いています……だから、もし私が推測するなら……おそらく中国のどこかの企業が、テスラに次ぐ存在になる可能性が最も高いでしょう」と語った。
さらに1年後の別の決算説明会では、マスクの口調はより危機感を帯びたものとなり、(中国製EVに)貿易障壁が設けられなければ「彼らは世界のほとんどの他社をほぼ壊滅させるでしょう」と警告した。
■2025年、テスラが販売低迷に至った理由
2025年のテスラの販売低迷は、同社にとって厳しい1年の締めくくりとなった。マスクがドナルド・トランプ大統領の選挙運動を財政面で支援したこと、またDOGEの下でホワイトハウスの連邦政府のコスト削減の取り組みを主導したことは、この億万長者とその企業に対する大きな世論の反発を招いた。特にテスラ車は、抗議活動、ボイコットの呼びかけ、破壊行為の標的となった。
その年の後半に起きたマスクとトランプの公然とした対立も、同社にとって助けにはならなかった。大統領のいわゆる「ビッグ・ビューティフル法案」(大型の税制・歳出・政策変更法案)には、電気自動車に対する7500ドル(約118万円)の連邦税額控除を9月から廃止する条項が盛り込まれていた。
テスラ販売8.6%減 BYDに完敗、首位陥落 マスク氏への反発も
米電気自動車(EV)大手テスラは2日、2025年に世界で売ったEVは163万6129台だったと発表した。前年比8.6%減で、前年割れは2年連続。EV市場を切り開いてきたテスラだが、低価格路線で急成長を続ける中国の同業BYDにシェアを奪われ、EVの世界販売首位の座を明け渡した。
販売不振の直接の要因は、主力市場での需要の冷え込みだ。新しもの好きや環境に敏感な層に製品が行き渡ったことに加え、米国ではトランプ政権がEV優遇策をとりやめたことが響いた。米国ではむしろ、日本勢が得意なハイブリッド車(HV)の人気が出ている状況だ。
テスラがめざしてきた低価格車の導入が遅れていることもあり、品ぞろえにも新味がなくなってきている。価格攻勢を強める中国勢を相手に、欧州などでテスラの優位が崩れ始めている国もある。
「EV」世界の販売台数 テスラが首位陥落 低価格の中国BYDが逆転
アメリカの電気自動車大手「テスラ」の、世界の販売台数が2年連続で減少しました。中国の「BYD」に抜かれ、世界トップの座から陥落しました。
テスラが2日に発表した2025年の世界販売は、前年より8.6%減って163万台余りでした。
2年連続の減少となり、低価格路線で成長する中国のBYDにトップの座を明け渡しました。
イーロン・マスクCEOの政治的発言によって欧米を中心に不買運動が広がったほか、アメリカにおける電気自動車購入の税制優遇の終了も響いたとみられます。
一方、BYDは、2025年の電気自動車の世界販売が28%増の225万台余りとなり、初めて世界トップとなりました。
ただ、中国国内では販売が伸び悩んでいます。
