ニンテンドースイッチ2、発売4ヵ月で1000万台を突破。しかしマリオやゼルダの本命続編はまだ見えず、真の普及は2026年以降へ
2025年のビデオゲーム業界における大きなニュースといえば、やはりNintendo Switch 2(スイッチ2)が発売されたことだろう。
発売から約4カ月で全世界1036万台以上の売り上げを記録しており、高い人気を誇るのは間違いない。発売当初は入手困難だったが、徐々に店頭でふつうに買えるようになってきている状況だ。
それだけ売れているゲーム機だけあって、ヒット作品もすでにいろいろと登場している。ただし、スイッチ2が社会現象を起こすようなゲーム機になるのはまだ時間がかかりそうなのだ。
■スイッチ2は人気だが、まだ移行の過渡期でもある
前述のように、スイッチ2にはすでにヒット作が存在する。『ドンキーコング バナンザ』は全世界349万本、『マリオカート ワールド』はすでに全世界957万本も売り上げているのだ。
『Pokémon LEGENDS Z-A』は発売初週で全世界580万本を突破しており、『カービィのエアライダー』といったタイトルも本体普及率を考えればヒットしているといえるだろう。
とはいえ、気になるところもある。『ドンキーコング バナンザ』は日本ではそこそこの人気にとどまっている(海外での人気が高い)状態で、『マリオカート ワールド』は本体同梱版が安く売られているため売れて当然ともいえる。
『Pokémon LEGENDS Z-A』はスイッチ2版が約半数売れておりこれも見事なのだが、逆にいえばまだ半分は移行していない。やはりまだ過渡期といった状況なのである。
2025年12月4日に発売された『メトロイドプライム4』も象徴的である。このシリーズは任天堂の人気シリーズではあるのだが、やはり前世代機でも同時展開しているうえに、日本ではヒットしたと言いがたい。
■任天堂の大ヒット作品の続編は、まだ時間がかかりそう
そして記事執筆時点では、発表済みスイッチ2タイトルのなかに大きなものはあまりない。
『あつまれ どうぶつの森』や『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』といった過去作にスイッチ2ならではの要素を追加したものや、『マリオテニス』やヨッシーの新作タイトルはあるものの、新たなビッグタイトルではないだろう。
『スプラトゥーン レイダース』はかなりの注目作だが、あくまでスピンオフであるうえに、発表が早かった割に発売時期は未定のままである。
そして、前世代で爆発的に売れたゲームの続編などはまだまだ時間がかかりそうである。
全世界で4862万本売れた『あつまれ どうぶつの森』はもともと開発期間が長いうえに、アップデートで要素の追加を行う。さらにスイッチ2エディションを出すとなると、まだ完全新作は出さず、しばらくこれで間をもたせるのだろう。
3693万本を売り上げた『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』は続編が出るかどうかもあやしい。ディレクターを担当した桜井政博氏は最近まで『カービィのエアライダー』を手掛けており、仮にこれから作るとしてもすぐには出ないだろう。
3334万本の記録となった『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』は、そもそも作品の開発期間がかなり長い。ましてやこれまでと異なるまったく新しい遊びを用意するとなると、さらに開発に時間がかかる可能性が高くなる。
2984万本を記録している『スーパーマリオ オデッセイ』の続編もまだかかるはず。そもそも『ドンキーコング バナンザ』と開発チームが同じなので、動き出しているにしてもすぐとはいかないと考えられる。
「ポケットモンスター」シリーズに関しては新作が定期的に発売されているため、こちらはそこまで待たずとも新しいものが発売されると思われる。ただし、こちらもスイッチ2と前世代機の両方で出そうではある。
つまるところ、スイッチ2専用の爆発的人気を持つゲームが出るには、まだまだ時間がかかりそうなのである。
■ゲーム機はもっと長い目で見るものになるかもしれない
もっとも、これは必ずしも悪い話ではない。スイッチ2が人気になることは容易に予想できていたわけで、いきなり人気タイトルをぶつけるのはむしろ品薄に拍車をかけてしまう。
また、昨今はゲーム機の寿命がかなり長くなっている。Nintendo Switchは2017年に発売されたがまだ現役といえるし、ほかのゲーム機も同じような傾向がある。スイッチ2も、よほどのことがなければ長らく愛用されることだろう。
そして、任天堂は定期的にNintendo Directを実施して注目を集めることに成功している。いまはたまたま谷の時期で発表済みタイトルが少ないように見えるが、これからまた続々と発表があるはずだろう。
ただし、スイッチ2が大活躍するのは早くて2026年、場合によっては2027年以降と長い目で見たほうがいいのだろう。まだ序章にすぎないのである。
