高額ゲーム機「PS5 Pro」値下げ効果 週の販売急伸 10万円超でも
ソニーの家庭用ゲーム機「プレイステーション5(PS5)」の日本語専用モデル(5万5000円、11月21日発売)が発売され、PS5の週の販売台数が急伸しました。また高級モデル「PS5 Pro」(11万9980円)も期間限定で値下げされ、販売が伸びました。
ゲームメディア「ファミ通」が発表した週販売台数(推計)によると、値下げ前の週(11月10〜16日)は2057台でしたが、値下げ後の週(17〜23日)は1万1367台、翌週(24〜30日)は1万5736台と、大幅な伸びでした。現時点の動きをまとめます。
ココがポイント
セールの目玉は、PS5 Pro本体だろう。通常価格11万9980円のところ、1万5000円引きの10万4980円
出典:AUTOMATON 2025/11/21(金)
PS5 デジタル・エディション/17491台(略)PS5 Pro/15736台
出典:ファミ通.com 2025/12/4(木)
ブラックフライデー週のゲーム機販売動向(略)イギリスではPS5がシェア62%で1位であり、ニンテンドースイッチ2が23%
出典:Game Spark 2025/12/9(火)
値下げ効果が数字として「くっきり」と明確に表れました。ただしゲーム機は値下げすると販売が伸びる
出典:河村鳴紘 2025/11/28(金)
エキスパートの補足・見解
実質の値下げをした日本語モデルの発売に合わせ、PS5関連商品のキャンペーンが実施されました。
PS5 Proですが、量販店や販売サイトなどで1万5000円引きの10万4980円で販売されていました。今回は値下げ幅が大きく、数字として明確に表れました。それにしても大幅値下げがあったとはいえ、10万円を超える高額なゲーム機が2週連続で週1万台以上売れたのは驚きの一言。今後の販売戦略の参考になりそうです。
なお、キャンペーンの公式特設ページには、一連の値下げ価格が明記されていません。取材をすると、値下げ後の価格を公式側が掲示しないのは独占禁止法への抵触を避けるためでした。
また、世界的にゲームの需要が伸びるこの時期、日本ではスイッチ2がPS5を大きく上回っていますが、米英ではPS5が好調で、スイッチ2が追う展開と報じられています。地域で差があるのも興味深いところ。正確な数字は、来年2月に発表予定のソニー・任天堂の第3四半期決算で明らかになる見通しです。
世界的にインフレが続くなか、値下げは難しい判断です。しかし大きな効果を持つことは、今も昔も変わらないと言えそうです。
