ヨドバシ通販は「高還元率で偽物リスク低い」──コレが“脱Amazon”した人の本音か

ヨドバシ通販は「高還元率で偽物リスク低い」──コレが“脱Amazon”した人の本音か

SNS上で、ヨドバシカメラ公式通販サイト「ヨドバシ・ドット・コム」が高く評価されている。

【この画像で理解する】Amazonを脱してヨドバシ・ドット・コム派になった人たちの意見

 特にAmazonと比べてヨドバシ・ドット・コムを高く評価する投稿が目立っている。長年Amazonを使ってきたという利用者は「気付いたらヨドバシ派になっていた」と投稿。例えば、ヨドバシ・ドット・コムにおけるポイント制度を例に挙げ、10%と多くたまる仕組みを評価する人も多い。

 配送時の安心感を例に評価する意見もあり、ポイントがたまる制度や配送の早さではなく、遅延や紛失の不安が少ない点が安心につながっているそうだ。さらに、丁寧・安い・早いの三つがそろっている点を挙げ、ヨドバシ・ドット・コムの利用を始めてからはAmazonに対して抱いていた不安を感じなくなったとする投稿もある。

 Amazonからヨドバシ・ドット・コムへ流れていった人からすれば、さまざまな理由から「断然ヨドバシ派」になっているようだ。具体的にどこがどう評価されているのか、詳しく見ていきたい。

ヨドバシ・ドット・コムはポイント還元率が高い

 まずはポイント還元についての評価を見ていこう。ヨドバシ・ドット・コムの支持をさらに後押ししているのが、ゴールドポイントサービスの還元率だ。SNSでは「驚くほどたまる」という実感が多数投稿されており、家電だけでなく日用品の購入にも積極的に使われているようだ。

 「ヨドバシゴールドポイントでのお買い物」というページによると、ヨドバシカメラにおけるポイント還元の仕組みは、店舗とネット、そして支払い方法によって細かくルールが設定されている。SNSで話題になっているのは「ネット利用における還元率」だが、知らない人のために簡単に解説する。

 まず店舗での買い物における原則として、ポイント還元率は支払い手段に依存する。現金、デビットカード、電子マネーのEdyで支払う場合は、基本的に10%のポイントが還元される。一方で、クレジットカードやローン、あるいは梅田店でのPitapa決済を選択すると、還元率は8%に低下してしまう(一部商品を除く)。高額な家電製品などを購入する場合、この2%の差は決して無視できない金額となるだろう。

 スマートフォン向けの「ヨドバシゴールドポイントカード」アプリを利用を提示すれば、クレジットカード払いであっても、現金と同様の10%還元が適用される。クレジットカード会社が付与するポイントと、ヨドバシのゴールドポイントを最大限に獲得するためには、アプリの導入が事実上の必須条件といえる。

 一方、本記事のテーマであるヨドバシ・ドット・コムについては、ルールがシンプルだ。支払い方法による変動はなく、商品ページに記載された還元率が適用されるルールとなっている。SNSでは、「ヨドバシ・ドット・コムでは支払い方法に関係なく、商品ページに表示されている還元率がそのまま適用される」点を評価する声が多い。Apple製品や書籍など還元率が抑えられている商品を、たまったポイントで購入する“使い分け”をする利用者もいるようだ。

Amazonでよくある“偽物リスクの低さ”も高評価に

 SNS上で特に多い評価がヨドバシ・ドット・コムにおける安心感だ。何が安心につながっているのだろうか。

 そもそも購入者が店へ出向いて実際に商品を見てから購入するスタイルとは違い、ネット通販はネット上の商品画像で質や状態を判断するのが基本だ。しかし、ヨドバシ・ドット・コムで販売されている商品は、ヨドバシカメラの実店舗に在庫や取り扱い、展示品などがあれば、実店舗へ出向いて直接確認してから購入できる。ここが実店舗網のないAmazonとは違う。

 ヨドバシ・ドット・コムを利用する理由として、「偽物を買わされるリスクが低い」ことを挙げる人も多い。偽物リスクに関する体験談はSNSで頻繁に語られており、この偽物リスクこそがネット通販利用における不安要素の1つとなっている。

 ある利用者は、Amazonで購入したディスプレイについてメーカーへ問い合わせたところ、「製造番号が存在しない」と言われたと明かしており、その後Amazonに連絡して返金されたという。対照的に、ヨドバシ・ドット・コムでは偽物の心配がなく、特に高額な家電やPC周辺機器を購入する際の安心材料になっている。

配送品質と対応の安定感も

 配送の質に関する投稿も多い。Amazonプライム会員でも翌々日配送地域に住んでいるという利用者は、ヨドバシ・ドット・コムなら翌日に届くと述べ、地域差を超えた早さを評価している。昼に注文した商品が翌朝に届いた例など、スピードへの驚きは多く共有されている。

 運送会社にも触れる声が多い。ヨドバシ・ドット・コムは主にゆうパックやヤマト運輸を利用しており、「よく分からない業者ではないので安心」とする投稿が多い。配送担当者の対応が丁寧だったという声も複数見られ、サービス全体の安心感につながっている。

 梱包の工夫も利用者からの支持を得ている。重い荷物でも箱をひっくり返さず取り出せるように工夫されている点や、テープの端の折り返しによる開封しやすさも、他社との違いとしてSNS上で評価されている。

不在による持ち戻りを避ける「置き配」については課題か

 サービスに対して好意的な声が多い一方、課題を指摘する投稿もある。それは、玄関前やマンションの宅配ボックスなど、指定した場所に荷物を置くことで完了とする「置き配」に関する内容だ。特に置き配に関しては、「Amazonが勝る」とする意見が多く、ヨドバシ・ドット・コムはサイト内で置き配の指定が完結できず、不在時に連絡する必要がある点が「二度手間」と受け止められている。

 置き配は、不在時の受け取りをスムーズにする手段として定着しつつある。だが、ヨドバシ・ドット・コムにおいては、その事情が異なるようだ。「配達会社の選択について」と題されたページの配送に関する公式説明文を詳細に読み解くと、注文時や注文完了後に「置き配」を指定するボタンや機能がない。同サイトの「配達オプション」および「ご不在等でお届けできない場合」の項目を確認しても、利用者が注文手続きを行う過程で「玄関前に置く」といった指定を行える文言は見当たらない。

 「ご不在等でお届けできない場合」と題された項目には次のように記載されている。「ヨドバシエクストリームサービス便でのポスト投函の場合を除き、お届け時にご不在の場合は、不在票を残して配達会社がいったん商品を持ち帰ります」。つまり、受取人が不在であれば、荷物は原則として「持ち戻り」となるのだ。もし注文画面に「置き配」を選択するボタンが存在するのであれば、不在時には指定場所に置かれるはずであり、「いったん持ち帰ります」と断定的な表現は使われないだろう。

 では、非対面での受け取りが完全に不可能かというと、例外的な記述はある。それが「メール便指定」および「ヨドバシエクストリームサービス便指定」だ。これらの配送方法に関する説明には、「お届け先の新聞受け、荷物受け、郵便受け等に配達いたします」とあり、さらに「お客さまの受領印を必要としません」と明記されている。 ただし、これをいわゆる「置き配」と混同してはならない。商品の大きさや重さによっては利用できないという制限も記載されている。

 ただし、住所の末尾に置配希望と記す、インターフォンに張り紙をする、ヤマト運輸のサイトやアプリで置き配指定をしておくなど、利用者自身が工夫して事実上の置き配を実現している例も投稿されている。

“循環型の使い方”になったヨドバシ派も

 日用品や食品(生鮮を除く)をヨドバシ・ドット・コムでまとめて購入し、たまったポイントでゲーム機本体やソフトを買うという“循環型の使い方”をしている投稿もあり、サービスが生活の一部として根付いている様子がうかがえる。

 それゆえに利用者ならではの視点で細かな改善点が指摘されるなど、課題もゼロではないが、高い還元率はやはり誰にとっても魅力的であり、また購入から梱包、配送に至るまでの一連の流れに対する信頼感が、多くのユーザーを“ヨドバシ派”に定着させており、Amazonから乗り換えた人も納得させるクオリティーだと評価されているのだろう。

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